PSPの可能性を広げるアドベンチャープレイヤー
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PSPの可能性を広げるアドベンチャープレイヤー
ADVP用データを作るADVPスタジオに触れてみよう!
PSP ついに発売されたADVP、もう手に入れたかな? すでに公式サイトからアプリデータをダウンロードして楽しんでいる人もいると思うけれど、公式サイトからダウンロードできるのはアプリデータだけではない。オリジナルのADVP用データを作るツールソフト『アドベンチャープレイヤー スタジオ』(以下、ADVPスタジオ)も無料で入手できるのだ。ADVPスタジオは、ADVP用データを制作するウィンドウズPC用のソフト。自分で揃えた画像とテキストを素材にして、アドベンチャーゲームはもちろん、クリエイターの発想次第ではいろいろなジャンルのデータを作ることができる。ちなみにPCで作ったデータはUSBコードやメモリースティック デュオを使用してADVPの入ったPSPで楽しめるのだ。また、自分で作ったデータはインターネットを介して、多くのADVPユーザーに楽しんでもらうことができるぞ。
 本サイトでは2週にわたってADVPスタジオの機能や、簡単なゲームの作りかたを紹介する。ADVPスタジオでは本格的なゲームも作れるが、必要な部分だけ使って初心者でもすぐに作れるシンプルなゲームも作成可能なのだ。ぜひ試してみよう!
ADVPスタジオでどんなことができるの?
 ADVPスタジオは、ADVPのUMDに収録されたゲームも作れてしまうほど本格的な機能を多数持っているツールだ。しかし、そのすべてをいきなり使いこなすのはムリというもの。そこでまずはADVPスタジオの基本的な部分から説明しよう。
 ADVPで作るゲームの基本は、複数のシーンを次々と切り替えながらゲームを進行していくというもの。各シーンでは画像や表示される文字に合わせて、BGMやSEを流したり、プレーヤーの選択次第で、ストーリーを分岐させることもできる。高度な機能を利用すれば、プレーヤーにアイテムを探させたり、使わせたりもできるのだ。またカーソルを使って、画面上を調べるなんてこともできるようになるぞ。
怪気圏
怪気圏
全画面表示の画像とテキストの表示で構成されており、1ヵ所だけ、選択肢のダイアログが表示されるシンプルなゲームADVPスタジオのマニュアルにも題材にされている。
  Echo Night #1
Echo Night #1
画像以外にもコマンドとテキストを表示させる枠がある。アイテムを使うことで、状況が変化するようになっている。カーソルで画面上を調べることができるのも特徴だ。
 
ADVP
【1】画像
シーンで表示させる画像。
【2】メインデータウインドウ
画像やテキストなど。指定したデータの内容を表示したり、調整したりする。
【3】シーンリスト
作ったシーンの一覧。 
【4】メインデータツリーウインドウ
作ったシーンがツリー表示される。
【5】サブデータウインドウ
各シーンに加えるアクションをここで決める。
【6】情報表示ウインドウ
ユーザーが行なった作業などの情報を表示。
【7】検索ウインドウ
作ったデータの中から、文字列や、アクションなどを検索する。
アプリデータを作るためにはなにが必要?
 ADVPスタジオで使用する素材を集める前に必要なのは、どんなデータを作るかということ。それによって揃える素材の内容も変わってくるし、ADVPスタジオのどの機能を使うかも決まる。詳しくは公式サイトにあるマニュアルの内容を見てもらうとして、ここでは基本的な部分を説明しよう。
 ユーザーが制作のために用意する基本の素材は画像とテキスト。画像はデジタルカメラで撮影したものでも、自分で作成したものでも使用可能。ただし画面の大きさが指定されているので、それに合わせて調節が必要だ。特にデジタルカメラの画像よりも横長になるので撮影時は注意。上下いっぱいに撮影してもあとで泣く泣く切ることになる。テキストは自分が作りたいゲームの内容に沿って書いておこう。ADVPスタジオでは、ゲームのシーンごとに画像やテキストを管理するので、演劇や映画の脚本のようにシーンごとに分けてまとめておくと便利だ。
画像は横長になるぞ
ADVPスタジオで使用できる画像の大きさは『怪奇圏』のような全画面モード用で480×270ピクセル。『Echo Night #1』のようなコマンドモード用で320×180ピクセルである。デジタルカメラの画像やPCのモニターの比率よりもかなり横長になるぞ。
 またADVPスタジオにも、データを作るうえで活用できる素材が数多く収録されているぞ。たとえばゲームを盛り上げるBGMは277曲、SEは約1500種類も用意されているのだ。それぞれミステリーやSF、コメディーといった様々なジャンルが揃っている。そのほかにも表示するテキストのフォントや特殊記号など、同じADVPスタジオを使っても、異なる雰囲気を持ったデータが作れるようになっているのだ。

 

 
基本はテキストと画像
基本はテキストと画像 ゲームの基本素材は画面とテキストだ。作り手の目的によっては文字だけのアドベンチャーや、画像だけの個人アルバムというのも作ることができる。
BGMは227曲
BGMは277 様々なジャンルの雰囲気を表現するBGMとSEが用意されているぞ。曲や効果音のジャンルにこだわらす、自分のイメージにあったものを選択しよう。
特殊記号も使えるぞ
特殊記号も使えるぞ 普通の文字以外にも用意された特殊記号を文字表示に使用することができるぞ。またフォントも20種類用意されているのだ。
ADVPスタジオでデータを作る基本手順
 先にも説明したように、ADVPスタジオはシーンをつなげてゲームデータを作っていく。シーンごとに画面に表示させる画像やテキスト、BGM、SE、次にどのシーンへつなげるかといった設定を行なっていくのだ。シーンごとに編集できるので、管理しやすいのがADVPスタジオの便利なところだ。
 もっともシンプルな作りはシーンをただ直列するだけの電子ブックのようなものだ。キーを使ってほかのシーンへいけるようにすれば基本的な機能が揃う。ダウンロードデータの『文学の扉シリーズ 罪と罰』ではさらにひと工夫して、登場人物紹介がいつでも見られるようになっているぞ。アドベンチャーゲームとしては、やはりストーリーの途中で選択肢があって、それによってエンディングが変わると、何度もプレーしたくなる、楽しい作品になるだろう。
 オンラインマニュアルでは順を追って画像、テキストの加えかた、選択用のダイアログをシーンに表示させる方法を教えてくれる。まずはそれに沿ってゲームの制作手順を覚えよう。
アプリの構成イメージ
次回は編集部が作ったADVP用データを元に説明するぞ
業界を超えたコラボ企画も進行中
 次回では編集部でADVPで作ったデータをお披露目しよう。ADVPを持っている人はダウンロードして、実際にデータを起動しながら記事を読んでみよう。使用した素材や制作手順を説明するぞ。内容は基本がわかるようにとてもシンプルなものになる予定だ。7月23日発売のログイン9月号にもADVPの記事を掲載しているので、そちらも参考にしてほしい。  
どんなストーリーかお楽しみに
編集部の日常の活動が、ゲームのテーマになる予定だ。どんな内容になるかはまだひみつ。 どんなストーリーかお楽しみに
業界を超えたコラボ企画も進行中
業界を超えたコラボ企画も進行中
『アドベンチャープレイヤー』©2005 FromSoftware, Inc. All rights reserved. / 『プレイステーション・ポータブル』©2004 Sony Computer Entertainmnet Inc. All rights reserved. Design and specifications are subject to change without notice. / 『NOUTEN』©1994-2005 FromSoftware, Inc. All rights reserved ※PSPの画面にあるADVPのロゴは合成したもです。また画面写真は開発中のものです。
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