●【艦種解説 Vol.1】駆逐艦 -Destroyer-†

　Tier2から使用可能になる“駆逐艦”は、『World of Warships』（以下、WoWs）でもっとも機動力に優れた艦種だ。船体は小さく耐久力も低めだが、じつは戦艦や空母に対してめっぽう強い。『WoWs』界におけるジャイアントキリングの体現者と言えるだろう。

　順番的には最初に触れる巡洋艦から解説するべきかもしれないが、スピーディーな戦闘に興味を持ってもらいたいので、駆逐艦から紹介していきます！

▲4つの艦種のなかで、もっとも小さい駆逐艦。だけど大型艦からすれば恐るべき存在なのです！

▲敵艦の横をすり抜けざまに魚雷を発射！

●駆逐艦の魅力は超強力兵器“魚雷”†

　駆逐艦のおもな役割は“索敵”だが、駆逐艦ユーザーの大半が魅力的に感じているのは“魚雷”の威力だろう。魚雷は一発で大ダメージを与えられる超強力な兵器。たとえ相手が巨大な戦艦だったとしても、何発か命中させればあっという間に撃沈可能だ。戦艦のプレイヤーからしてみれば、駆逐艦の接近を許しただけで死を覚悟するほど。

　魚雷発射の操作に慣れると、ほかの艦種では味わえない爽快感を得られる。持ち前の機動力で砲撃をスルスルと避け、戦艦や空母に魚雷をズドーン！　駆逐艦の何倍もの大きさの艦がズブズブと沈んでいく様を見ていると、なんとも言えない優越感に浸れるはずだ。

▲魚雷が命中すると高確率で船体に穴があくため、追加で“浸水ダメージ”を与えられる。修理をしなければジリジリとダメージを受け続けるので、しばらく経ってから撃沈する可能性も。

　ちなみに、一部の巡洋艦や戦艦も魚雷を搭載している。ただし、これらの艦は駆逐艦よりも機動力が低いので、敵に急接近して仕留めることはほぼ不可能。魚雷の威力を最大減に楽しみたいなら、やはり駆逐艦一択だろう。

●魚雷使用時の注意点†

　とても強力な魚雷だが、扱いが少々難しい。魚雷は砲撃と異なり水面をゆっくり進むため、敵に到達するまで時間がかかる。さらに射程も短いので、あまり遠方から撃つと敵艦に届く前に海中に沈んで消えてしまうのだ。Tier5駆逐艦“Minekaze（峯風）”を例に挙げると、雷速は68ノット（約126km/h）で、射程は7km。自艦のスペックを把握したうえで敵を狙おう。

▲バトルの前にモジュール画面で魚雷の性能を確認！

　もうひとつ注意したいのは、魚雷は装填速度が遅く、連射ができないという点。主砲のようにバンバン撃てないため、じっくり狙いをつけて発射する必要があるのだ。ややクセはあるものの、それを差し引いても魅力たっぷりの兵器。一流の駆逐艦乗りを目指すなら、ぜひマスターしてほしい。

▲魚雷が敵艦に命中すると、轟音とともに爆発。船体が小さいため強力な主砲を積めないぶん、魚雷が強いのだ。

●味方の目になるのも重要な仕事！　敵にバレずに索敵を遂行†

　駆逐艦はサイズが小さいため敵から見つかりにくい。では、どれくらいの距離まで近づいても見つからないのか。被発見距離を調べるには、港画面の“モジュール”を選択し、右側の“隠蔽性”をクリック。すると“海面発見距離”と“航空発見距離”が表示される。前者が敵の船から、後者が航空機からバレる距離だ。駆逐艦の運用時はこの数値がもっとも重要と言っても過言ではないので、しっかり記憶しておこう。

▲ここに書いてある距離よりも離れた位置をキープできればバレずに済む。

　いざ戦闘が開始したら、先ほど覚えた被発見距離を念頭に置いて索敵開始。第一の仕事は、敵艦が航行していそうなエリアに急行して敵を見つけることだ。このとき、敵を発見してもむやみな発砲は避けよう。主砲の発射音は遠くまで鳴り響くため、せっかくの隠蔽性が台なしになってしまう。それに、もし駆逐艦の砲撃が命中しても、大したダメージは与えられない。わざわざ身を晒しても、こちらが不利になるだけだ。

▲遠方に敵の巡洋艦を発見。あとの攻撃は味方に任せて偵察任務に徹しよう。

　もうひとつの注意事項は、いつでも逃げられるようにしておくこと。駆逐艦がいくら高速だと言っても、敵空母から発艦する航空機にはかなわない。位置が敵にバレそうになったらすぐに旋回できるように、心の準備をしておこう。

▲島が多いエリアを航行する際はルートを注意深く確認。突っ込みすぎて逃げ場を失わないように。

●緊急時には煙幕とブーストで回避†

　戦闘中は艦種ごとに異なるアイテムを使用可能。駆逐艦の場合は“発煙装置”と“エンジンブースト”を搭載できる。

　発煙装置は周囲に煙を焚き、視界を遮るアイテム。煙のなかに完全に隠れた艦は2kmほどの距離まで近づかないと発見されない、砲撃を受けたときに使用しよう。ただし、敵から見つからなくなるだけでなく、こちらからも敵が見えなくなる。一方的に攻撃できるわけではないので要注意。また、発煙は遠方からでも見えるため、バレていないときに使用すると、こちらのおおよその位置を敵に知らせてしまうことになる。

　エンジンブーストは、120秒間だけ最大速度を8％上昇させられるアイテム。敵から逃げるときや急接近して魚雷を当てたいときに便利だ。どちらもバトル中に使用できる回数は通常2回まで。いざというときに発動させよう。

▲前方に見えるのが発煙装置の煙。敵の駆逐艦は見えないが、あの周囲に必ずいるはずだ。

▲味方の戦艦が狙われているので急行しなければ！　そんなときにもエンジンブーストは活用できる。

●アクションゲームが好きな人にオススメ！†

　駆逐艦はトップクラスの爽快感を楽しめる艦種。ほかの艦種とは段違いの機動力を活かしたプレイスタイルは、まるでスニークアクションゲームのよう。コソコソと島影に隠れながら敵の大型艦に接近し、背後から魚雷で沈められたときは、大声で叫びたくなるほど気持ちいいのだ！

▲日本最強（Tier10）の駆逐艦は、超スピードで有名な“Shimakaze（島風）”。購入するのは大変だが、コツコツがんばろう～。

▲魚雷を発射したくなった人はこちらへ。

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• 『World of Warships』公式サイト