ステージ攻略 編

<最後のルート選択>

 ラファエルの洞窟を抜けたあと、ルートを選ぶ選択肢が出現する。片方は灼熱の世界で、待ちうけるボスはフレイムサラマンダー。もう片方は氷の世界で、ボスはフロストサラマンダーだ。剣を扱えるキャラクターなら、氷の剣が有効なフレイムサラマンダーへ、そうでなければ大オイルが有効なフロストサラマンダーに進もう。  パーティーにドワーフがいるときのみ、地下水路を通って進むことができる。

STAGE9-A 灼熱!! 溶岩界

 溶岩の通路には、火柱が並ぶトラップがある。その先のジャイアントスコーピオンを倒すと火柱は消えるが、そのために魔法を使うのはもったいない。できれば火柱のあいだを歩いて向こう側に進もう。自分の影と、火柱のトラップの座標を合わせ、ちょうど通り抜けられる位置を覚えるとよい。
 トラップの先には宝箱があり、この宝箱から氷の剣が手に入る。氷の剣は一撃で相手を凍らせることができるのが特長。ザコ敵に強いので、フレイムサラマンダーまで氷の剣で進んでいくと楽だろう。

↑氷の剣はフレイムサラマンダーには必須の武器だ。必ず取っておくようにしよう。

VSフレイムサラマンダー

 フレイムサラマンダーと戦う場合は、必ずここまで氷の剣を持ってきていることが重要。逆に言えば、氷の剣を持っていれば、恐れるに足らない相手といえる。
 スタートしたらダッシュ必殺技を使い、フレイムサラマンダーを転ばせよう。そうして近くまで行って氷の剣で追い打ちをしていれば、フレイムサラマンダーは起き上がりに攻撃をくらって再度ダウン。このくり返しだけで簡単に勝つことができる。

↑ダッシュ必殺技や魔法でダウンさせ、氷の剣でどんどん攻撃しよう。画面の右上で倒せば、ヘルハウンドに攻撃されにくい。

STAGE9-B ロストワールド

 最初に登場する氷の柱が並ぶトラップは、その先に飛んでいるジャイアント・ビートルを倒せば柱が消える。柱のあいだにラインを合わせ、抜けていくといいだろう。
 トラップの先にある宝箱には、炎の剣が入っている。この剣はフロストサラマンダーに有効なので取っておくこと(剣を使えるキャラクターの場合)。
 その後、シャドーエルフとトログロダイトの大群が登場する。ここは画面の上のほうの、奥まったところに進むとよい。ここには敵が近づけないので、待っていれば敵は逃げていく。

↑シャドーエルフが登場したら左上に進む。シャドーエルフは、この場所には来られないので安心。時間がたつと敵は逃げていく。

VSフロストサラマンダー

 フロストサラマンダーには大オイルが有効だ。ただし、ダウンさせて連打するのではなく、1発ずつ確実に当てていくとよい。ガーゴイルには炎の剣が有効だが、動きまわられるとかなりやっかい。攻撃をくらったら、イフリートボトルなどを利用してやりなおそう。

↑大オイルを1発ずつ、確実にヒットさせていく。右上にある宝箱には、スーパー・ヒーリングポ-ションが入っている。たまにイフリートボトルが出現する。

STAGE9-C ドワーフの隠し地下通路

 ドワーフがパーティーにいると進むことができるルート。道中には敵が出現しないが、ひたすら落石が続く。ダッシュかスライディング連発で、ひたすら逃げること。落石にぶつかると大ダメージを受ける。

↑ダッシュで逃げながら、アイテムカーソルを合わせておくとよい。

VSテルアリン&テルエレロン

 地下水路の最後には、テルアリンとテルエレロンの兄弟が登場する。ここは、以前登場したテルアリンと、基本的な動きや攻略法は同じ。転ばせてから大オイルで追い打ちしていこう。ただし、ふたりいるので難度は跳ね上がる。ダッシュしてぶつかると相手は転ぶので、片方を転ばせて、もう片方と戦うとよい。黒い色のテルアリン(兄)を倒せばクリアーなので、テルアリンを集中攻撃しよう。

↑シャドーエルフの親玉がふたりなので、非常にきびしい戦い。大オイルを兄のほうに連発しよう。兄を倒せば、その後のナグパ戦で、弟がプレイヤーの代わりに倒してくれる。

STAGE10-1 浮遊城-侵入-

 浮遊城の入口は複雑な部屋の構造になっている。ここかららせん階段を経由して進み、ボスのテルアリンと戦うことになる。
 浮遊城の入り口は通路が二重構造になっており、手前の通路にある中央の入り口から奥の通路へと入れる。奥の通路を右に進むと、手前の通路に戻ってくる。まずこれを覚えよう。

手前の通路

 手前の通路には3つの入り口があり、中央の入り口は奥の通路へとつながっている。ここは鎧の像を扉の前の仕掛けの上に置き、もうひとつの仕掛けの上に自分が乗ることで入れるようになる。
 手前の通路には、左右にふたつの隠し部屋がある。重要なのは右の隠し部屋で、ここにはスクロールやポーション、頭部装備品が出現する。ただしヘルハウンド、トログロダイトという強敵が出現するので注意。

←鎧の像を押して運んできて、扉の前の仕掛けを2ヵ所作動させることで、奥に入ることができる。

→手前の通路にある右の隠し部屋。たまにスピードブーツが出現することがある。氷の剣がヘルハウンド、トログロダイトに有効。

奥の通路

 奥の通路には、3つの隠し部屋が存在する。中央の隠し部屋は、4つの仕掛けを作動させないと入ることができない。ひとりプレイの場合は、鎧の像ふたつと自分を合わせてもひとつ足りないのである。しかし、残るひとつの仕掛けは、画面左にいるヘルハウンドを誘導してくれば作動させることができ、理論的には開けることができる。
 そこまで苦労して中央の部屋に入っても、それほどすごいアイテムが手に入るわけではないので、ひとりプレイの場合は無視してもかまわないだろう。ただし、クレリックは、この部屋で宝箱の中からモーニングスターを手に入れることができる。
 入る価値があるのは、右の隠し部屋。ここにはお金やポーションが出現する。ふたつの炎のあいだを通ると矢が飛んでくるので、トラップを発動させないようにジグザグに進んでアイテムを取りに行こう。

←奥の通路にある中央の入り口は、4つの仕掛けを作動させなければならない。ひとりプレイでもすべて作動させるのは不可能ではないが、無理せずともよい。

→奥の通路の右側の隠し部屋。ジグザグに動いて進むと、トラップの矢が放たれずにすむ。

VSテルアリン

 テルアリンに対しては、ジャンプや魔法を誘って背後に回り込むという戦法を使う。間合いを大きく離してから縦のラインを合わせていくと、テルアリンはジャンプ攻撃をしてくるか、魔法を使ってくる。すばやく背後に回り込み、着地の瞬間に背後から斬りつけてダウンさせよう。
 ダウンしたら大オイルの出番だ。うまく重ねて一気に大ダメージを奪おう。大オイルで倒しきれない場合は、ヘイストを使われる危険がある。ヘイストを使ってきたら、右に向かってダッシュまたはスライディングで走り続けよう。戦いの舞台が長いらせん階段なので、長時間逃げ続けることが可能だ。

←テルアリンと大きく間合いを離し、縦のラインを合わせていくと大ジャンプをしてくる。この着地の隙を狙って連続攻撃をする。

→ダウンさせたら大オイル。うまくいけば、大オイルだけで一気に倒すことができる。恐るべき大オイルパワー。

STAGE10-2 浮遊城 煉獄の回廊

 長い回廊になっており、そこに隠し部屋がふたつある。登場する敵はヘルハウンドやコボルド、そしてガーゴイルだ。この回廊を抜けると、おもむろにエザーホーデン戦が始まる。
 ガーゴイルに対しては、氷の剣などの魔法剣が有効。魔法を使えないキャラクターで魔法剣もない場合は、隠し部屋だけ入って急いで進むしかない。一応トラップを利用すればガーゴイルを倒すことが可能だが、無傷で倒すのは困難だろう。
 最初の隠し部屋はポーションやキュアシリアスワンズリングが出る。吊り天井のトラップは、いちばん下のラインを進めば当たることはない。
 回廊の中央部分には、吊り天井のトラップがある。その真下にちょうどお金が置いてあるので、取りに行くとくらうような仕掛けだ。無理に取りに行く必要はないが、どうしても欲しいならスライディングで取ろう。
 2番目の隠し部屋は、通路の上にある窓にむけてスティックを入れれば入ることができる。使用キャラがマジックユーザーなら、ここで最強の武器であるウィザードリースタッフが手に入る。この部屋は敵が出ないので、つぎのエザーホーデン戦に向けてカーソルをライトニングボルトリングに合わせておこう。

↑最初の隠し部屋にはポーションなどがある。吊り天井は、いちばん下にいれば当たらない。

↑窓の背景かと思いきや、隠し部屋になっている。マジックユーザー以外のキャラは、無理をして宝箱を取る必要はない。

STAGE10-3 浮遊城-闘技場I-

VSエザーホーデン

 エザーホーデンは、突然大口を開けて噛みついてくる凶悪な敵だ。口を開けたら一定時間逃げ回るしかない。そのため、魔法やアイテムを使い、できるだけ遠距離で戦いたいところだ。
 ここで活躍するのがライトニングボルトリング(L・リング)。ここまで溜めこんだL・リングを、すべてここで使い切るまで攻撃する。ノームの村でL・リングを3つ買い、道中で拾えるものも捨てずに取っておくこと。L・リングの数に不安があったら、最初にシルバーダガーを連射してヒットさせよう。そのあとにL・リングでとどめを刺すとよい。
 エルフやマジックユーザーは、自前の魔法を使っての戦闘になる。おもに使う魔法はライトニングボルト。雷が強化される、ライトニングボルトロッドとイヤリングを装備して戦いたい。

←L・リングを使い、ひたすら雷撃をくらわせて倒す。あまり連打せず、1発ずつ確実に当てるようにしよう。

→噛みつき攻撃が強烈なため、武器で接近戦を挑むのはタブー。やむを得ない場合は、ダッシュ必殺技や対空必殺技を使うとよい。ドワーフなら大ダメージを与えられる。

STAGE10-4 浮遊城 決戦II

 らせん階段にシャドーエルフ、ヘルハウンド、ゴブリンなどが登場する。ダメージをくらいやすい場所なので、慎重に戦うこと。敵をダウンさせられる氷の剣を使うのもいいだろう。マジックユーザーの場合、杖だけではツラいので、ある程度魔法を使って切り抜けていきたい。

↑シャドーエルフとヘルハウンドがひたすら出てくるだけなのだが、これがなかなか難しい。息の抜けない戦いとなる。

STAGE10-4 浮遊城 闇と虚無の挟間

 この回廊には3つの隠し部屋があり、3つ目の隠し部屋の入り口には、ガーゴイルが4匹待っている。魔法剣を使って、1匹ずつ倒していこう。マジックユーザーなら、4体同時に起こしてから、ライトニングボルトの魔法を使うとよい。
 ここで必ず入っておきたいのが3つ目の隠し部屋。内部は広く、中にもガーゴイルがいる。しかし、それに見合った貴重なアイテムや装備が手に入るぞ。とくにここで手に入るレジストファイヤーリングは重要アイテム。これがあれば、ダークウォーリアIIの炎の柱や、シンのメテオスォームに当たらなくなる。

↑3つ目の隠し部屋の正面には炎の柱があるが、壁沿いに歩けば問題なく入れる。中にはガーゴイルが登場するので、慎重に倒して宝箱の中身を回収する。

STAGE10-5 浮遊城-闘技場II-

VSダークウォーリアII

 強敵となるボスだが、幸いアイテム全般が通用する。エザーホーデン後の店でハンマーかダガー、大オイルを買えるだけ買っておくこと。スタート直後はハンマー、またはダガーを当てていこう。連打して一気に投げ切るとよい。
 その後、ボスをダウンさせてから大オイルを使っていく。縦軸のラインをずらしてからダッシュ必殺技でダウンさせるとよい。ムダに投げないよう、ボスの様子を見ながら確実に使うように。
 アイテムで倒しきれなかったら、ボスと縦軸をずらしながら近づいて連続攻撃を狙う。ボスのダッシュ攻撃などをくらわないように、動きを見ながら慎重に近づこう。技の隙に近づいて攻撃するのがよい。レジストファイヤーリングがあれば、炎でダメージを受けないので、ボスが火柱を上げたときに斬りにいける。

←ボスは巨大なので、ひとつのハンマーが複数回当たる。全部投げ切ればかなりのダメージになる。

→アイテムや魔法が尽きても、無理に突っ込んではいけない。歩いて近づいての連続斬りが決まれば、一気に大ダメージを与えられる。

STAGE10-6 浮遊城-最上階の扉へ-

VSナグパ

 ダークウォーリアIIを倒すと、デモシーンをはさんですぐにナグパ戦が始まる。そこで余裕があれば、ダークウォーリアIIを倒すときにアイテムサークルをコンティニュアルライトリング(CL・リング)、アイスストームなどに合わせておこう。
 ナグパ戦はナグパとブラックドラゴン、マンティコアとの戦いになる。狙うのは体力が低いナグパ。スタートした瞬間にCL・リングで敵の動きを止め、連続攻撃をナグパに叩きこんでいく。ノームの村でCL・リングを3個ほど買ってきていれば、ここで役立つ。
 もしCL・リングにサークルが合っていなかったら、スライディングで右に走ろう。そうしないとブラックドラゴンのブレスをくらってしまう。右に進んでブレスの死角に入ってからカーソルを合わせ直す。
 マジックユーザーやエルフなら、アイスストームなどの全体魔法を使おう。魔法が温存できていれば、魔法だけで倒すことも可能だ。

←スタートした瞬間にCL・リングやアイスストームを使う。気絶させたらナグパを集中攻撃しよう。マジックユーザーはナグパを倒せば魔法が回復するので、アイスストームを使いきってよい。

→ドワーフの地下通路でテルアリンを倒していれば、復讐に燃えた弟がナグパを一瞬で倒してくれる。

STAGE10-6 最終決戦

 最後のボス、シンはドラゴンの姿でプレイヤーと戦うことになる。道中に出会ったレッドドラゴンとの違いは、手から出してくるファイヤーボールと、隕石を落とすメテオスォームの攻撃だ。それ以外の攻撃への対処はレッドドラゴンと変わらない。
 基本の攻撃方法は、ドラゴンの口の下でひたすら頭部に斬りつけるというもの。ドラゴンの噛みつき攻撃は、しゃがむかスライディングで回避する。口の近くなら、爪でのひっかき攻撃が当たらないのがポイントだ。
 メテオスォームは、スライディングをボタンやトリガーに割り振っておけば、確実に回避できる。左右どちらかの画面の端のほうでボスと戦い、メテオスォームが来る直前に、広いほうへとスライディングを連発すればよい。プレイヤーは画面端ではなく、少し内側に位置させよう。スライディングを始めたときに、すぐ画面がスクロールする位置が望ましい。
 ファイヤーボールは、撃った瞬間にジャンプすれば回避できる。そのときドラゴンの頭を空中で斬っておくこと。ジャンプでの回避が難しいなら、縦のラインをずらしてかわしてもよい。
 ドラゴンの攻撃が回避できれば、少しずつダメージを与え続けられるはずだ。粘り強く戦ってほしい。

←レッドドラゴンと同じく、口の下でひたすら斬りつける。噛みつき攻撃はしゃがむかスライディングでかわすこと。

→ファイヤーボールはジャンプでかわしつつ攻撃する。難しかったら縦のラインをずらしてかわせばよい。

←メテオはスライディングの連発でかわすことができる。またいちばん手前で戦っていれば、奥に進んで縦のラインをずらしてかわすことも可能。

『シャドー オーバー ミスタラ』の思い出

 『シャドー オーバー ミスタラ』が発売されたのは1996年の2月。対戦格闘ゲームのブームが最高潮に達していたころです。当時筆者が所属していたゲーメスト編集部では、多くの対戦格闘ゲームの攻略本をリリースしていました。質の高い対戦格闘ゲームばかりでしたが、あまり同じジャンルをやっていると飽きがくるもの。この『シャドー オーバー ミスタラ』の登場は、編集部のライターたちを喜ばせたものです。
 『シャドー オーバー ミスタラ』の魅力は、なんといっても爽快感だと思います。前作より連続攻撃が強くなり、大オイルでボスに対して一気に大ダメージを与えるということもできるようになりました。悪く言えばアバウトですが、このくらいのほうが気軽に遊びやすいのです。プレイヤーが強くなったために、多人数同時のパーティープレイがより楽しめるようになったともいえます。
 19991年リリースのアクション『キャプテンコマンドー』で、4人同時プレイの筐体を出していたカプコンですが、『シャドー オーバー ミスタラ』は通常の基盤での発売でした。そのためゲームセンターでは、特別に2台の筐体をケーブルでつながないと4人同時プレイができなかったはずです。しかしゲーメストで特集した記事とともに、パーティープレイのファンが徐々に増えていきました。『シャドー オーバー ミスタラ』の真髄はパーティープレイにあると思うので、ぜひオンラインでパーティープレイを楽しんでほしいと思います。
 当時筆者は『タワー オブ ドゥーム』から引き続き、エルフを担当して攻略記事を書いていました。パーティープレイではマジックユーザーの追加により、器用貧乏で不遇なキャラとなってしまった感のあるエルフ。しかし、ひとりプレイでは、インビジビリティやヘイストといった固有の魔法のおかげで、ほかのキャラクターにはマネのできない攻略法が存在します。また、今回の攻略を書くに当たって、ドワーフを使ってみたのですが、その対空必殺技の強さには驚愕しました。最後のボスを倒すのに、もしかするとドワーフがいちばん楽かもしれません。奥が深いゲームなので、いろいろ試して欲しいですね。