2023年5月12日に任天堂からリリースされた、Nintendo Switch用ソフト『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』（以下、『ティアーズ オブ ザ キングダム』。本作に登場する、物語のカギを握りそうなキャラクター“ラウル”だが、同じ名前のキャラクターが過去作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』（以下、『時のオカリナ』）にも登場している。
本稿では、『時のオカリナ』のラウルを紹介。『ティアーズ オブ ザ キングダム』におけるラウルとの共通点や気になる部分もあわせてお届けしよう。
時の神殿の創設者？ 光の賢者、ラウル
『時のオカリナ』におけるラウルは、リンクの案内人のような立ち位置。マスターソードを抜いたリンクの前に現れ、「魔王であるガノンドロフを封印するため“6賢者”を集めよ」と告げた人物だ。
彼自身も6賢者のひとり、“光の賢者”であり、その後もストーリーの要所で姿を見せる。
なお、ラウル自身は『時のオカリナ』時点で肉体を持っておらず、魂だけの存在となって“時の神殿”内にある“賢者の間”にて生き続けていた。
『時のオカリナ』ではハイラルの城下町にあり、マスターソードが安置されていた場所である時の神殿。これ自体もラウルが作ったとされている。
つまりは時の神殿を作ったえらい爺ちゃんであり、ガノンドロフ封印のためにリンクを導いた人物である。
『時のオカリナ』では子ども時代のリンクを操作することもあるのだが、そのときは“ケポラ・ゲポラ”と名乗る大きなフクロウとして、生まれ変わりの姿で登場（※）。こちらの姿でもリンクを導く存在として描かれており、道案内などを行ってくれる。
長～い話を聞かせてきたりリンクをつかんで遠くの村まで連れて行ってくれたりと、何かと絡んでくる。ひょうきんなお爺ちゃんフクロウだ。
※：断定口調で書いたが、“ケポラゲポラ＝ラウルの生まれ変わり”ということは確定した情報があるわけではない。あくまでゲーム内の情報（ケポラ・ゲポラは古の賢者の生まれ変わり、など）からの推察であるとお伝えしておく。顔（ヒゲ）や口調、立ち位置などが似ているといったゲーム内の描写から推測すると……というもの。
ラウル、時の神殿、そしてマスターソード……ふたりに関係は？
『ティアーズ オブ ザ キングダム』との関連性で見るのであれば、やはり“時の神殿”と“実体を持たない”こと、それと“マスターソード”だろう。
“ラウル”としては、双方に実体がないことは共通しており、『ティアーズ オブ ザ キングダム』のラウルもゲーム内の言動からも時の神殿に縁があることは見て取れる。
『時のオカリナ』ラウルの登場タイミングは、マスターソードを抜いたとき。
『ティアーズ オブ ザ キングダム』のラウルはマスターソードが朽ちたときに、リンクと接触している。
奇しくもどちらの登場タイミングにもマスターソードが関わっているが、果たして物語になにか関係はあるのだろうか。
『ティアーズ オブ ザ キングダム』（『ブレス オブ ザ ワイルド』）と『時のオカリナ』に明確な時系列の繋がりがあることは認められていない。
しかしながら同じ名前を与えられている以上、何かしらの関係性があるのではないだろうか。今後の物語がどう展開するかに期待だ。
Nintendo Switch（有機ELモデル） ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムエディションの購入はこちら (Amazon.co.jp)
