骨太なインディーゲーム5選

かわいいだけじゃない骨太なインディーゲーム5選【A 5th of BitSummit】_01

 ぼんそわー(「こんにちは」的なご挨拶の言葉)。ニコニコ動画とyou Tubeでゲーム実況をしている、インディーゲーム大好き女子!! のSORUと申します♪
5月20日~21日の2日間、京都勧業館 みやこめっせにて開催されたインディーゲームの祭典“A 5th of Bitsummit”に行ってきました。今年は会場が広く、例年よりもたくさんのインディーゲームが出展されていました。その中で見つけた“可愛いだけじゃない骨太なゲーム”をテーマにご紹介していきます。

Missileman/GAME OR DIE

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▼かわいくてスピード感満点なシューティング
 シンプルでかわいらしいグラフィックが印象的な縦スクロールシューティングゲーム。両手でスマートフォンを持ち、スワイプで自機の操作、タップでミサイルを発射して敵を倒します。簡単そうに見えますが、ミサイルは連射できないので狙いをしっかり定めて撃つ必要があったり、画面左右に迫る壁を避けながら進まなくてはなりません。かわいらしい外見からは想像できないスピード感もあり、華麗に壁を避けきったときの快感はクセになります! キャラクターが片足を上げながらミサイルを発射したり、ゲームオーバー時に一瞬スローモーションになったりする演出のコミカルさも、いい味を出しています★
 製作者さんにこの作品を作るきっかけをお聞きしたところ、「映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の中で、主人公アナキンがレースに参加し、迫る壁の隙間を機体が潜り抜けていくシーンが大好きだったので!」とお話ししてくださいましたっ!

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▲ご夫婦でゲームを作られているGAME OR DIEさん。「夫婦だからこそ意見が言いやすい反面ぶつかり合いがあったけど、お互い引きずらないのでよいチームワークが築けています」とのお話しも。ゲーム好き女子としてはこのご関係は憧れちゃいます~♪

※GAME OR DIE公式サイト

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OPAKE/saino(room6)

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▼こわがりオバケが主人公のアクションゲーム
 “女子力”の高い展示でおなじみ(?)のroom6。そのデザイナーであるsainoさんが個人で製作中の、スマートフォン対応の横スクロールアクションゲームです。まんまるな姿が食べちゃいたいくらいかわいらしいゴーストの“オパケ”は、自身がゴーストなのに「オバケがこわいよ~」と言ったことがきっかけで、パパに人間界に送り込まれてしまいます。人間界で出会った女の子アオちゃんに拾われ、コンビニにおつかいに行ったアオちゃんのお迎えに行くところから、物語がはじまります。
 途中でやってくる怖いオバケ(しかしこれまたかわいい!)をポストや植木鉢、自動販売機などに隠れてやりすごし、アオちゃんのお迎えを目指します。植木鉢に隠れる時に足をバタつかせたり、ポストからチラッと顔を覗かせたりするオパケちゃんの動きひとつひとつが本当にかわいくて、怖いオバケが来ていないのに、ついつい何度も隠れてしまいました(笑)。
イラストやグラフィック担当のsainoさんがゲームを製作することになったきっかけを伺うと、「ゲーム作りに興味を持って勉強を始めたら、どんどんおもしろくなってきて、自分で作ろうと思いましたた!」と笑顔で答えてくれました!

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▲ブースでは、オパケちゃんの缶バッジやパスケースなどのグッズも販売していました。私は缶バッジ2種類買っちゃいました♪

※room6公式サイト

Picton/PegionChest

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▼月を目指してブロックを消していく、まったりパズルゲーム
 カラフルなパステルカラーのブロックが目を惹く、スマートフォン用パズルゲーム。縦と横のレーンを動かし、同じ色のブロックを2×2、3×3などの正方形に並べて消していくシンプルな内容ですが、ロジックにルービックキューブ的な要素もあって、頭をフル回転させられます! 私はあまりパズルゲームが得意ではないのですが、2×2サイズをちまちま作ってもオーケーなので、気がついたら長い時間プレイしていました(笑)。制限時間やゲームオーバーがないので、じっくり考えながら取り組めるのも良いポイントだと思いました!
 ブロックをどんどん消していくと、そのブロックを使って小さなドワーフが建てている……という設定のタワーが高くなり、周囲の景色がどんどん変わっていきます。それまではぼやけていた遠景がはっきり見えてくる、という演出面も印象的でした。ちなみに、タワー1階の高さは10センチメートル。月を目指してコツコツ積み上げているんだそうです。その小さな世界を想像するだけで、女子心が奪われます!(笑)

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▲「もともとはぜんぜん違うクールなイメージで作っていましたが、ゲーム内容がけっこう難しいこともあり、いろんな人に触ってもらえるよう、いまのかわいらしい雰囲気にしました」と、制作者さん。

※PegionChest公式サイト

ゾンビ東京/MAREXPO’

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▼じわじわ迫ってくるゾンビをかわすシンプルアクション
 スマートフォンの画面を上下左右にスワイプしてキャラクターを操作し、ステージ内をうろつくゾンビをよけながらゴールを目指す、縦スクロールのアクションゲーム。一見カジュアルな雰囲気ですが、プレイしてみるとゾンビがやってくるタイミングが絶妙で、逃げるのにヒヤヒヤしたり、隠しゴールがあったりするなど、一筋縄ではいかない! それぞれ違う目的を持った登場キャラたちが、たまたま“ゾンビから逃げる”という共通の事情があっていっしょに行動している……というコミカルなストーリーにも注目です。
 ゾンビを扱った作品はたくさんあるけど、かわいい雰囲気のゾンビ作品にした理由を製作者さんに訊ねたところ「いろんな人に遊んでもらいたいので、カジュアルな見た目にしました。でも、中身はやり込み要素などを入れて骨太なゲームにしています」とのことでした! 確かに、迫りくるゾンビに何度もギャーギャー叫びながらプレイしていたので、かわいいドット絵にいい意味で騙されました(笑)。

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▲かわいらしいドット絵のキャラクターがぴょんぴょん跳びながら動く姿も目を引きました!

※MAREXPO’公式サイト

VA-11 HaLL-A/Sukeban Games

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▼変わったお客さんたちがご所望するカクテルを作っちゃおう!
 かわいらしくも個性が強すぎる女の子たちが強烈な印象を残す、バーテンダーシュミレーションゲーム。もとは海外メーカーの作品ですが、今回出展されていたプレイステーションVita版は、日本語のローカライズがされていました(※国内Vita版のパブリッシャーはPLAYISM。リリース時期は未定)。
 プレイヤーはバーテンダーになり、お客さんたちの会話を聞きながら、リクエストされたカクテルを作ります。カクテル作りは、雰囲気や味を検索し、レシピに沿ってお酒を入れ、シェイクのタイミングを見計らってストップボタンを押すだけ! よし、ここはクールにカクテルを作って提供しよう! っと思った矢先に「強くなくて、かわいくて、甘くて二日酔いしないものをちょうだい」という意表をついたリクエストが飛んできました!(案の定、リクエスト外なものを作ってしまい、微妙な顔をされました(笑))。
 女子目線から見ても強烈な個性を持つ女の子たちのほかにも、これまた個性的な男性キャラクターも登場します。私のお気に入りはお店のボスです★。

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▲製作者さんは、「この作品に、日本人のファンが多いということを聞いて驚きました! さまざまな背景のあるサイバーパンクなストーリーも楽しんでくださいね」とおっしゃっていました!

※Sukeban Games公式サイト※海外サイト

 ……以上、A 5th of BitSummitで出会ったゲームのご紹介でした! どの作品も作り込まれたかわいらしさがあってステキな作品でしたので、ぜひプレイしてもらいたいです♪
 次回はまた違った視点からチョイスしたゲームを紹介していきますので、そちらもよろしくお願いいたします~! おるぼわー!

【A 5th of BitSummit特選タイトル】
※海外出展エリアで出会ったハイセンスなインディーゲーム6選