あのヒーローがゲームオンに降臨!?

 ゲームオンが運営する『Archeage』は、圧倒的な自由度を誇るコンテンツで思うままに生活できるPC用MMORPGだ。2016年12月14日に大型アップデート“Archeage3.0 オーキッドナの憎悪”が実施。新種族として“ドワーフ”と“ウォーボーン”が追加された。

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 以前の記事ではドワーフの追加を記念して行われたドワーフ研究の権威、ベーテ・有理・黒崎氏へのインタビューの模様をお届けしたが、今回はもうひとつの新種族、ウォーボーンの実装記念企画が開催された。

 ウォーボーンの特徴でもある“角”を持った特別ゲストが招かれているとのことだが、はたしてそんなアニメのような人物がいるのだろうか……。会場のゲームオン社屋で疑心暗鬼になっていた筆者だったが、そこへ現れたヒーローを目の当たりにして度肝を抜かれてしまった。角をもつ特別ゲストとは、新日本プロレス所属のプロレスラー、獣神サンダー・ライガー選手だったのだ!

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 “世界の獣神”の異名をもつライガー選手は、1989年のデビューから現在にいたるまで、現役を貫く覆面レスラーの代表格。気さくでフレンドリーな性格から、バラエティ番組などリング外でも多方面に活躍されており、プロレスファン以外にもなじみの深い人物だ

 そんなライガー選手を迎えた本企画は“プレイ体験”と“柔術体験”の2部構成。まずは選手に『ArcheAge』をウォーボーンでプレイしてもらい、角のもつ強さを体験していただく流れとなった。

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初めてのオンラインゲームに絶叫の連続!

 ふだんはほとんどゲームをしないというライガー選手は、本作のようなオンラインゲームは初体験とのこと。日本運営プロデューサーの石元一輝氏のレクチャーのもと、まずはキャラメイクから始める流れとなった。

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 「すげぇ! いまのゲームってこんなにキレイなの!?」とグラフィックに驚嘆するひと声から始まったキャラメイク。種族にウォーボーンを選んだあと、適正と性別を選ぶのだが、ここでライガー選手は迷わず格闘適性の男性を選択。プリセットから好みの容姿を選び、微調整を加えていくのだが、ライガー選手はひとつひとつの項目に歓声をあげながらも、最終的には角と髪色の変更するだけのカスタムに。スーツやマントに身を包む本人とは対照的に、ウォーボーンのいかつい筋肉が強調されるシンプルなキャラクターが完成した。

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 こうして『ArcheAge』の世界へ降り立ったウォーボーン“ライガ”は、本種族の真骨頂でもある“変身”を体験。キャラメイク後すぐに挑戦できる専用チュートリアルでは、本来は時間制限のある変身スキル“ディアブロ”状態を維持した状態で戦えるのだ。

 ゲームに不慣れなライガー選手は、キーボード操作による移動やマウスの視点変更といった基本操作を石元氏とひとつずつ確認。最初こそ思った方向へキャラクターを動かせずに四苦八苦していたが、10分もしないうちにある程度の操作はこなせるようになっていた。

 キャラクターの周囲を見回して目標を探す、クエスト報酬でお金を稼ぐ、といったRPGでは定番となった冒険の流れも、ライガー選手にとっては新鮮な体験らしく、ひとつひとつに歓声をあげてくれる。その反応は、見守るこちらが嬉しくなってしまうほどだ。

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 移動操作に慣れてきたところで、いざ戦闘! ……となったのだが、このダンジョンはディアブロの強力な範囲攻撃スキルを駆使することが前提に作られているらしく、序盤から大量の敵がライガに襲いかかってきた。

 石元Pが「プロレスの技みたいなスキルが使えます!」とすかさずレクチャーするも、突然の乱戦でパニックに陥ったライガは、あえなく戦闘不能に。その後も再挑戦するが、いたるところで待ち受ける敵の軍勢に返り討ちにされてしまう。
 ゲーム初心者にクリアーは難しいかと周囲が諦めかけたそのとき、ライガー選手がおもむろにマントを脱ぎ、並々ならぬ闘志を漂わせはじめた……!

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 本気モードへ“変身”したライガー選手は敵集団を少しずつ引きつけて倒せばダメージを受けにくいことや、無限に敵が発生する地点から逃れるテクニックを発見。弱い敵が集団で襲いかかるさまを「まるでショッカー戦闘員みたいだ!」と形容したのは、特撮好きな氏ならではのポイントだ。そこから石元氏の的確な指導によるタッグプレイも幸いして、見事ダンジョンの踏破に成功! ふたりで拳をぶつけあい勝利の喜びを分かちあった。

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 ダンジョンクリアー後はあらためて変身能力を体験しつつ、ウォーボーンの初期エリアである“レッドホット荒野”を探索する流れになった。ここで話題となったのが『ArcheAge』の誇る膨大なコンテンツ。ほかのプレイヤーとチャットでコミュニケーションがとれることから既に驚嘆していたライガー選手だったが、農耕、貿易、戦争、国家樹立、犯罪、海賊といったライフスタイルを紹介すると、ひときわ(マスクの奥の)目を輝かせた。

 「どこまでリアルなんだ! ここまで来るともうひとつの世界だね。現実とどっちが本物なんだかわからなくなっちゃう(笑)」というコメントからも、その衝撃ぶりがうかがえるだろう。

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 体験プレイを終えたところでライガー選手に感想をうかがったところ、以下のコメントがいただけた。

獣神サンダー・ライガー選手「すごくおもしろかった! ウォーボーンはまず見た目がかっこいいね。とくに鎧兜みたいな角がイイ。伊達政宗とか『ウルトラマン』のゴモラとか、強い者にはかならず角がついてる。角は強さの象徴みたいなところがあるね。
 ゲームに関してはまったくの素人だったけど、1時間プレイしただけでもいろいろなことが覚えられて楽しかった! 同じ空間で知らないプレイヤーと何でもできるっていうのもすごく驚いたね。ここまでリアルだと問題になるんじゃないか!?(笑) ゲームってここまで進化したんだなぁ……!」

 ちなみに、ライガー選手の体験プレイは新サーバー“Inoch(イーノック)”で実施された。チャットで発言することはなかったものの、ライガを目撃したプレイヤーもいるかもしれない。裏ではこんな顛末があったのかとほくそ笑んでもらえれば幸いだ。

 なお、Inochサーバーは成長スピード倍加、友好勢力への攻撃禁止など、新規キャラクターの育成をサポートするブーストイベントが実施されている。これから本作をプレイするユーザーにはオススメだ。

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“愛の絞め”に石元Pが悶絶!

 ここからは神奈川県市ケ尾の格闘技道場“RBアカデミー”をお借りして、獣神サンダー・ライガー選手に柔術をレクチャーしていただくことになった。

 指導相手として技をかけられるのは、もちろん石元P。これまで森林作りや刀鍛冶など、『ArcheAge』に負けないバラエティ豊かな企画に体当たりで挑戦してきた石元Pも、今回ばかりは及び腰。練習用マスクに道義姿のライガー選手を前に「すでに怖い!」と叫ぶなか、問答無用でレクチャーはスタートした。

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 といっても、柔術に関してはライガー選手もふだんは教えられる側とのこと。ブラジリアン柔術黒帯を有するRBアカデミー代表兼柔術レーナー・オヌマ氏の安全管理のもとで、今回は寝技の基礎や簡単な技を教えてもらう運びとなった。

 最初に教わったのがマウントポジションの重要性。仰向けの相手にまたがるマウントは、腕の位置関係から上の人間が下の人間の頭部を一方的に攻撃することが可能。そのため、相手には絶対とらせてはいけない姿勢であることが力説された。

 ライガー選手はマウント姿勢からの絞めも披露。道着に手をかけた瞬間から「あ、これヤバイ!」とたじろぐ石元Pに対して「まだ何もしてませんよ(笑)」と返すライガー選手のやりとりからは、レスラーと実際に相対したときの威圧感がありありと伝わってきた。

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▲オヌマ氏を交えたマウントの解説。オヌマ氏はライガー選手より体格では勝っているが、マウントを取られると腕のリーチで負けてしまうのだ。

 つぎに教わったのが、マウントポジションの前段階となる柔術の基本姿勢。下の人間が上の人間の腰を足で挟むこの姿勢は、マウントとは異なり、両者が均衡した状態が保たれるとのこと。ここからさまざまな寝技をしかけたり、マウントを狙ったりといった攻防がくり広げられるようだ。

 ライガー選手に解説されながら、前に後ろにおもしろいようにマットへ転がされる石元Pだったが、これらのテクニックは習得さえすれば体格差に関係なく狙えるようになるらしい。

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▲基本姿勢から狙えるテクニックのひとつとして紹介されたスパイダーガード。相手の二の腕を下から足で押さえつけて拘束する。ここから体勢の入れ替えや三角絞めなどにつなげることができるようだ。

 今度は体勢を入れ替えて、石元Pが下になるポジションに。ここでは上の人間が前傾姿勢になることの危険性が解説された。下の人間の帯より前に体を寄せてしまうと、首に足をかけられて腕ひしぎ十字固めを決められてしまうのだ。

 試しに石元Pが挑戦してみると、ライガー選手は軽々と転がり腕を固められてしまった。さらに、先にライガー選手が見せたスパイダーがガードからの三角絞めも伝授され、『ArcheAge』日本運営プロデューサーの戦闘力はめきめきと上昇していく。

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 調子が上がってきた石元Pに対し、ライガー選手はガードの崩しかたを解説。挟みこまれた足に手を差しこむ、掌底であばらに力をかける、相手の体に足を引っかけて側面へ飛びだす“エビ”などが実技で紹介された。なかには崩された相手に激痛が走るものもあり、石元Pはふたたび悶絶することに。

 相手を自分の足に乗せるようにしてすくい上げる投げ技もみっちりと叩きこまれた結果、最終的には40キロ以上も体重差のあるライガー選手を石元Pが軽々と投げ飛ばす瞬間を目撃することができた。

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 レクチャーの締めくくりとして、背後からのチョークやプロレスでよく使う関節技をいくつか教えてもらった。チョークは首にしっかり腕が入ってさえいれば、特別な力は必要なく、抱きしめるように引き寄せるだけで簡単に決まってしまう。ライガー選手によれば「愛する人を抱きしめるように優しくでいい。絞めは愛情だ!」と豪語されていた。

 また、関節技のひとつとして紹介されたアキレス腱固めは、技の前段階から石元Pが苦悶の表情。技が決まると本日一番の絶叫をあげた。本人曰く、教えられたどの技よりも激痛が走ったとのことだ。

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▲ライガー選手に負けじとアキレス腱固めに挑戦する石元P。なかなかうまく決まらず、格闘技が趣味でジムを紹介してくれたゲームオン執行役員マーケティング部長・新倉氏による解説が入る一幕も。

 短時間ながら濃密なテクニックが詰めこまれた、現役の伝説級レスラーによる柔術レクチャー。締めくくりとして、疲労困ぱいの石元Pから感想コメントをいただいた。

日本運営プロデューサー 石元氏「ライガー選手と実際に相対して、肉体だけではない、心や技の強さをたっぷり感じることができました。マウントされた瞬間は、絶対に勝ち目がない、これは無理だ! と絶望しましたね。同じように見える技でも、中身の人の技術や繊細さで変わるという“本当の強さ”を、ゲームの世界でも体現できるよう頑張ります(笑)。ウォーボーンもライガー選手に負けないパワフルな種族なので、ぜひ体験してもらえれば幸いです。いやぁ、本当に痛かった……」

 ゲームと柔術という異色の組みあわせでウォーボーンを体験した今回の企画。その強さに感銘を受けたかたは、企画に引けをとらないユニークさに満ちあふれた『ArcheAge』の世界へぜひとも足を踏みいれてほしい。

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▲左から、新倉敬二郎氏(ゲームオン執行役員マーケティング部長)、獣神サンダー・ライガー選手、オヌマ イッペイ氏(RBアカデミー代表兼柔術トレーナー)、『ArcheAge』日本運営プロデューサー・石元一輝氏。