世界が変わる大型革新を最速で体験!
ゲームオンがサービス中のPC用MMORPG『ArcheAge』は、冒険から農民生活まで、ありとあらゆるコンテンツから自分好みのプレイスタイルが実現できる基本プレイ無料のタイトルだ。
その自由度をさらに広げる大型アップデート“ArcheAge3.0 オーキッドナの憎悪”が、2016年12月14日に実装される。12月10日には先行体験会が2部構成で開催された。第2部はニコニコ生放送による中継も実施されたが、今回は第1部の模様をお届けしていく。
セクシーなコスプレが会場を魅了!
体験会は抽選で集まった40名の参加者に実際のプレイで体験してもらいながら、ステージでアップデート内容を紹介していくという形式で行われた。登壇者は体験会イベントでは恒例となった、『ArcheAge』日本運営プロデューサーの石元一輝氏、運営チームのGMオーキッドナ氏、特別ゲストのコスプレイヤー紗々さんの3名。
毎回華やかなコスプレを披露してくれる紗々さんだが、今回はアップデートにちなんで女王“オーキッドナ”の姿で登場。胸元の開いたセクシーな衣装で会場を大いに賑わせた。
一方、参加者側に目を向けてみると、ステージとは対照的な静かな熱気に包まれていた。今回のアップデートは既存のシステムが大きく変わる要素が多いことから、体験プレイでもがっつりプレイして情報を集めたい参加者が多かった印象だ。
とはいえ、ゲーム内のキャラクター同士でコミュニケーションをとったり、参加者とルシウス氏が談笑したりと、アットホームなやりとりも見受けられ、生活系コンテンツの充実した本作ならではの雰囲気を味わうことができた。
新種族は変身で快適レベルアップ!
体験会のステージで最初に紹介されたのは、今回最大の目玉といえる新種族“ドワーフ”と“ウォーボーン”だ。特設サイトでも公開されている各種族の特徴や設定、ボイスを担当する声優などをおさらいしつつ、2種族だけがもつユニークな変身スキルを実演プレイで確認することができた。
ドワーフの“機甲兵召喚”とウォーボーンの“ディアブロ”は、一定時間変身して強力なスキルが使えるようになる反面、ほかの行動に制限を受けることもある。装備品の能力が無効化されるため、高レベルになるほど恩恵は得にくいが、レベル上げの段階では大いに役立つとのことだ。
また、ドワーフの変身は仲間の支援や妨害に長けたサポート向き、ウォーボーンの変身はよりダメージ効率を高めるアタッカー向きにチューンされていることにも言及された。パワフルなビジュアルもさることながら、性能面でもかなりの期待が持てそうだ。
種族の解説と並行して、紗々さんによる新種族のキャラクターメイキングも実施された。種族専用の項目や新たに追加された髪型、瞳の変更機能などを確認しながらじっくり悩む紗々さんだったが、最終的には女性ドワーフの特徴と自身のセンスがマッチした、非常にキュートなキャラクターを披露してくれた。
追加エリアは2つの住宅地区に注目!
続いて、5つの追加エリアが紹介された。ドワーフとウォーボーンのスタート地点となる“太初のゆりかご”と“レッドホット荒野”、新住宅地区の“ロカロカ山脈”と“ハヌイの床”、そしてドワーフの巨大都市アンデルフがそびえるブロンズロックマウンテンのスクリーンショットが解説と合わせて公開。
ロカロカ山脈は山々のあいだに大きな草原が広がっており、キャパシティの広さが生産職ユーザーにとって大きな魅力となりそうだ。また、複数の吊り橋を経由してたどり着く断崖にも土地があるので、ユニークな景観のハウジングが楽しめるはずである。
一方、ハヌイの床は利用できる土地こそ控えめだが、点在する小さな湖やブロッコリーのような植物が幻想的な空間を作り出している。さらに、自由に乗れるアヒルボートやクイズゲームに使えそうな◯×の記された蓮の葉といった、豊富なアトラクション要素も大きな魅力だ。
なお、新住宅地区はいずれも農業がしやすい温帯地域。多くの住人の転居も予想されるので、気になるプレイヤーは早めに居住準備をしておいたほうがよさそうだ。
新適性“憎悪”適性はズバリ必殺技!?
“オーキッドナの憎悪”では、11番目の新適性となる“憎悪”が実装される。憎悪はこれまでの適性とことなり、既存の適性を拡張する形でスキルが追加される。
追加スキルの効果は元となる適性によって変化するが、発動時に共通して専用の“憎悪”リソースを消費。憎悪は特定の既存スキルを使用することで最大4個までスタックされるので、ほかのスキルを駆使したコンボの締めに繰りだしたり、ここぞという場面の必殺技として使うのがよさそうだ。
ステージでは、攻撃の射程を大幅に伸ばす野生の憎悪スキルを実演。参加者側の体験プレイにおいても、決闘で各スキルの効果を試している光景が多く見られた。ちなみに、既存適性のスキルも今回のアップデートで調整が入るとのことなので、気になるかたは特設サイトをチェックしてほしい。
憎悪適性の習得には、スパーキングビーチのNPCから受ける新クエストのクリアーが必須。クリアー後はクエストのゴール地点でもあるブルタン城の専用マップで待つNPC“ダミアン”と話し、マップ内に刺さる剣から適性に合わせたものを調べることで習得が完了するようだ。
最奥部でオーキッドナが眠る荘厳なマップの雰囲気とは打って変わり、ステージでは爽やかな好青年風のダミアンの声を大塚明夫さんが担当していることにルシウス氏が言及し、そのギャップに盛りあがりを見せる一幕も。
地域のつながりが深まる住民システム
ここからは、生活系のコンテンツに関わる新要素“住民システム”に話題が移る。住民システムは住宅を持つプレイヤーが専用クエストで得た“住民の証”を納付することで、各住宅地域に設置される“住民会館”を発展させていくというもの。
発展段階に応じて地域固有の種が購入できる施設や高レベル職人向けの生産施設、車両や船舶のレンタル施設といった地域固有の特典が利用できるようになるとのことだ。
また、各施設では利用料や購入費用がかかるが、これらで回収されたお金は住民の証の納付状況に応じて住民へ再分配される。オーキッドナ氏は本システムを“ふるさと納税”にたとえていた。住宅地域に新たな価値をあたえるカンフル剤となりうるだろう。
伐採に挑む登壇者をゲーム内で応援!
住民システムの実装と同時に、既存の生活ポイントにも変更が加わる。これまで娯楽寄りだった生活ポイントの使いみちが、より生活に根付いたものとなるようだ。生活ポイントの獲得方法もデイリークエスト中心に変更される。
さらに、これまでフレンドとの交流がメインに使われていた血盟にも新要素が加わる。活動に応じた成長システムや血盟任務が追加されることで、よりコミュニティとしての活動範囲が拡がるようになるのだ。
また、加入人数の引き上げにも対応することから、小規模の遠征隊のような役割も果たしてくれる。血盟任務のなかには、住民会館の発展や生活ポイントの獲得に関わるものもあるため、新要素を血盟のフレンドと一緒に楽しむこともできるだろう。
ステージでは実際に登壇者の3名が血盟を組み、住民会館の発展に貢献する血盟任務に挑戦。専用の樹木を巨大魚釣りのようにスキルを使いわけながら伐採していくのだが、複数人がタイミングを合わせながら役割分担をする必要があるらしく、なかなか伐採が進まない事態に。
任務はちょうど参加者が集まっている住宅地区で行われていたため、ステージの奮闘ぶりを見た参加者が続々と伐採現場へ集結。派手なスキルやエモーションでにぎやかなエールを送っていた。
果てしない進化を続ける『ArcheAge』
そのほかにも、大型アップデートの名にふさわしい数々の追加要素が一挙に発表。とくに注目されたのが生活系コンテンツには欠かせない労働ポイントの仕様変更で、今後はアカウント共有で自動回復する“アカウント労働力”に、アイテムで回復する“サーバー労働力”を加えた形になる。
労働力の最大値は合計11000まで拡張されるので、これまで以上にアクティブな活動ができそうだ。
ここでステージのアップデート紹介は終了となり、イベント恒例のアイテム抽選会で締めくくられた。その後はフリープレイの時間に充てられたが、終了時間のギリギリまでプレイに専念する参加者もいれば、登壇者と記念撮影をする参加者もちらほら。『ArcheAge』らしい、自由でラフな雰囲気に包まれたままイベントは幕を下ろした。
本作が持つ世界の可能性をさらに拡げる大型アップデートがユーザーとともにどんな未来を歩んでいくのか、期待が高まるばかりである。