隙なくきめ細かなファン必携のタイトル
2014年9月18日～21日、千葉県・幕張メッセにて東京ゲームショウ 2014が開催。会場から近接したホテルニューオータニ幕張にて、日本マイクロソフトによるXbox One用ソフト『Halo： The Master Chief Collection』のプレゼンテーションが行われた。プレゼンでは、343 Industriesのフランチャイズ・ディレクターのフランク・オコナー氏とデザイナーのマックス・シュラガー氏が作品の魅力を語った。
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ついに発売日が11月13日に決定した『Halo： The Master Chief Collection』だが、オコナー氏とシュラガー氏は、おさらいの意味も込めて、同作には『Halo』4部作が収録されたマスターチーフの活躍をひとつにまとめたコレクションパックであること、リリースから10周年となる『Halo 2』のリマスターが果たされていること、1080p、60fpsを実現していること、歴代シリーズ100以上のマルチ・プレイヤーマップが収録されていること、Blur制作によりシネマティックシーンが全部作り直されていること、映像『Halo： Nightfall』が収録されていることなどを説明してくれた。
今回とくにフィーチャーされたのはオーディオ関連。新リマスターとなる『Halo 2： Anniversary』では、オーディオもいちから撮り直されているとのこと。プレゼンテーションでは旧作と新作のオーディオを比較するトレーラーが流されたのだが、少し聞くだけでその違いは一目瞭然。『Halo 2： Anniversary』のほうが音に深みがあるとの印象だ。そして、反響もしっかりと再現している。『Halo： The Master Chief Collection』はきめ細かい配慮の行き届いた作品との印象があるが、その心配りはオーディオ面でも抜かりはないというわけだ。
また、プレゼンテーションでは、Blur制作によるシネマティックムービーも見ることができた。映像自体は、今年7月に実施されたComic-Con International 2014に合わせて公開されたトレーラーと同じものの日本語版だが、とくかくその映像美には圧倒される。オコナー氏も「この映像には誇りを持っています」とのことで、相当な自信を持っていることがうかがえる。これが『Halo 5： Guardians』の基準になるのかと聞いたところ、「『Halo 5： Guardians』のほうがさらにすごくなりますよ」とにっこり。
『Halo』シリーズを網羅した『Halo： The Master Chief Collection』だが、そういえば外伝的な位置づけの『Halo： Reach』や『Halo 3： ODST』は収められていない。それに関しては、「両作には、マスターチームがほとんど登場しないので、あえて収録しませんでした。『Halo： The Master Chief Collection』はあくまでもマスターチーフの物語なので」（オコナー氏）とのこと。「では、ファンからの要望があったら、考慮しますか？」と重ねてみると、「検討します」とのお答えだった。
ファンに対する細やかな心配りを持って作られている『Halo： The Master Chief Collection』。今回のプレゼンテーションを終えて改めて実感したのは、開発の根底に見えるのは『Halo』シリーズへの愛と、ファンに対するおもてなし。初代XboxからXbox 360を経て、Xbox Oneへと、10年以上も続く『Halo』シリーズだが、Xbox Oneからシリーズに入るにはまたとないタイトルが『Halo： The Master Chief Collection』と言えるだろう。「本作は、『Halo』への思いが詰まった1作です。『Halo』シリーズを愛してくれているファンの皆さんはもちろん、これから『Halo』を始めようと思っている方にも、ぜひとも触れてほしいです」（オコナー氏）とのことだ。
