『Halo』 ワールドは2014年も全開です!

 2014年8月13日(水)~17日(日)の5日間、ドイツ・ケルンのケルンメッセにてヨーロッパ最大のゲームイベントgamescom 2014が開催中だ。gamescom 2014に前日に行われたマイクロソフトによるカンファレンス“gamescom 2014 Xbox Briefing”での大きなトピックのひとつが、“Halo Channel”(⇒関連記事はこちら)。簡単に説明すると、“Halo Channel”は、Xbox OneとWindows 8.1搭載のPC、そしてWindows Phoneでの閲覧を可能にした『Halo』 ファンのためのアプリ(もちろん無料提供)。「ユーザーが好みに応じてHaloユニバースにアクセスできる、インタラクティブネットワークです」と、343 Industriesのエグゼクティブ・プロデューサーであるキキ・ウルフキル氏は語る。gamescom 2014の会期中に行われた取材陣を対象とした『Halo』 関連のセッションでの発言だ。セッションの模様をお届けする前に、まずは、カンファレンスに合わせて公開された映像をご覧いただこう。


 “Halo Channel”ができたいきさつに関しては、「“Halo Channel”は、『Halo』の情報を発信する“Halo Waypoint”(⇒こちら)の進化された形です。以前から、『Halo』ユニバースの体験をまとめたものを作りたいと思っていたのですが、Xbox Oneのテクノロジーならば実現できるということで、制作することにしました」とキキ氏。『Halo』 シリーズは多種多様なメディアを使って、Haloユニバースという世界観を形成しているが、“Halo Channel”では、そんな広がりを持つ『Halo』 シリーズの最新動向を追いかけることができる。最新ニュースから、トレーラー、ブログ、『Halo』シリーズのエンサイクロペディアなど、豊富なコンテンツが用意されている。Twichと提携して、Eスポーツ観戦のように『Halo』のマルチプレイを見ることも可能だ。さらに、アプリを利用することで実績を獲得できる。この実績は、『Halo 5 Guardians』と連携しているようだ。“Halo Channel”をひと言で要約すれば、まあ、『Halo』ファンのための“拠点”ということなのだろう。ファンのためのコンテンツということで、非常に細やかなところまで心配りが行き届いているとの印象だ。ファンのため……ということで、サービス提供後は、“Halo Channel”は、 ユーザーからフィードバックを受けて、順次内容を更新していく意向なのだとか。いずれにせよ、“Halo Channel”に関しては、今後紡がれる『Halo』ユニバースの世界観やストーリーをわかりやすく伝える意図があるようだ。

 さて、日本のゲームファンにとって肝心な話をしよう。この“Halo Channel”は、日本語にローカライズしたバージョンが提供されるとのこと。配信日は、国内における『Halo: The Master Chief Collection』の発売日と同日(現時点でのアナウンスは2014年秋)。『Halo』ファンとしては、うれしいニュースと言えるだろう。

“Halo Channel”と『Halo: The Master Chief Collection』共通するのは“ファン第一”を貫く姿勢【gamescom 2014】_23
“Halo Channel”と『Halo: The Master Chief Collection』共通するのは“ファン第一”を貫く姿勢【gamescom 2014】_16
“Halo Channel”と『Halo: The Master Chief Collection』共通するのは“ファン第一”を貫く姿勢【gamescom 2014】_21
“Halo Channel”と『Halo: The Master Chief Collection』共通するのは“ファン第一”を貫く姿勢【gamescom 2014】_17
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 さて、そんな『Halo: The Master Chief Collection』も、『Halo』 関連のセッションではピックアップされた。プレゼンを担当したのは、343 Indstriesのエグゼクティブ・プロデューサー、ダン・アイユー氏。『Halo: The Master Chief Collection』に関しては、いままでファミ通.comでも何度か紹介しているが(⇒たとえばこちらの記事)、『Halo: Combat Evolved Anniversary』、『Halo 2: Anniversary』、『Halo 3』そして『Halo 4』と、歴代シリーズが収録されたお得な1本。注目は何といっても『Halo 2』のリメイクが実現したことだが、テーマごとにシリーズを横断してのプレイが楽しめたり、実績が新たに4000も用意されていたり……と、けっこうきめ細かい配慮が行き届いている。さらに、映像の『Halo: Nightfall』が楽しめたり(⇒関連記事はこちら)、『Halo 5 Guardians』のマルチプレイベータに参加する権利が与えられたりと、至れり尽くせりのまさに“全部盛り”の1作と言える。セッションでは、「『Halo 3』や『Halo 4』でも60fps、1080pに対応しています。ライティングやシェーディングも改善しています。動きが非常に滑らかになり、フィールドの描写もきめ細かくなっています」とアイユー氏は語る。

 gamescom 2014における、『Halo: The Master Chief Collection』の発表といえば、マルチプレイのマップ“サンクチュアリ”がリメイクされて登場すること。これに関してアイユー氏は「好意的な反応が多くてうれしかったです。“サンクチュアリ”は長いあいだ人気がありますし、これを選べばファンの皆さんに喜んでいただけるものと自信がありました」とのこと。ちなみに、『Halo: The Master Chief Collection』でリメイクされるマップは6つ。さすがに100以上あるマップをすべてリメイクする……というわけにはいかず、開発期間などの兼ね合いから6つに絞ったそうだが、そのぶん、リメイクしたマップは相当気合いが入っているようだ。リメイクされたマップとしては、“サンクチュアリ”のほかに“ザンジバー”など全部で4つが発表済み。ほかに、どんなマップがリメイクされているのか、気になるところだ。

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“Halo Channel”と『Halo: The Master Chief Collection』共通するのは“ファン第一”を貫く姿勢【gamescom 2014】_01
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“Halo Channel”と『Halo: The Master Chief Collection』共通するのは“ファン第一”を貫く姿勢【gamescom 2014】_12
“Halo Channel”と『Halo: The Master Chief Collection』共通するのは“ファン第一”を貫く姿勢【gamescom 2014】_13

 さて、“gamescom 2014 Xbox Briefing”でいちばん会場が湧いた『Halo: The Master Chief Collection』関連のトピックと言えば、同作に『Halo 2』で好評だったスキルベースのランキングシステムが採用されること。発表されるや会場から大きな歓声が上がったときは、「そこまでか!?」と思わず記者などは思ったものだが、アイユー氏によると、「E3で『Halo: The Master Chief Collection』を発表したあとで、コミュニティーから即座に“ランキングはスキルベースだよね?”というリクエストが上がったんです。ならば、やるしかないと思いました」とのことで、こちらもファン重視の姿勢を貫いたようです。

“Halo Channel”と『Halo: The Master Chief Collection』共通するのは“ファン第一”を貫く姿勢【gamescom 2014】_15
▲『Halo』ファミリーの皆さん。左から3人めがキキ・ウルフキル氏、4人めがダン・アイユー氏。

(取材・文 編集部/F)