ガストファンもいっしょに熱唱!
2014年6月7日(土)、東京・赤坂の赤坂BLITZにて、“ガストプレミアムライブ Vol.2 ~アトリエシリーズ&サージュコンチェルト~”が行われ、ガストのゲーム作品に参加しているアーティスト6組が出演した。
ガストの単独ライブが行われるのは、今回で3回目。2014年7月17日に発売を控えている『シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術士~』の楽曲と、『シェルノサージュ~失われた星へ捧ぐ詩~』、『アルノサージュ~生まれいずる星へ祈る詩~』の詩楽曲がライブで披露される初の機会ということもあり、会場には多くのガストファンが訪れた。前回から大幅にパワーアップした、このライブの模様をお届けしよう。
“アトリエプレミアムライブ”(2013年5月開催)のリポートは→こちら
“ガストプレミアムライブ~黄昏の世界の音楽界~”(2013年8月開催)のリポートは→こちら
このライブのために制作された『シャリーのアトリエ』グッズがとくに人気だった
■みとせのりこ
「QuelI->EX[cez]->{kranz};」(『シェルノサージュ』より)
「Class::EXSPHERE_NOSURGE;」(『アルノサージュ』より)
最初に登場したのは、サージュ・コンチェルトでジルの歌声を担当している、みとせのりこさん。“攻撃力が高そう”をコンセプトに選んだという衣装を身にまとい、高らかに響き渡る歌声で、来場者を圧倒した。トークでは「のっけからクライマックス」だと語り、「Class::EXSPHERE_NOSURGE」を歌う際には、「わかる人は、“母胎想観”の一部になって歌いましょう」と言ってファンを沸かせた。
■霜月はるか
「ネプトリュード(Class::NEPTLUDE=>extends.TEX_CLUSTERS/.)」(『シェルノサージュ』より)
「Class::DISTLLISTA;」(『アルノサージュ』より)
続いて登場した霜月さんも、サージュ・コンチェルトの曲を披露。霜月さんは、サージュ・コンチェルトのキーパーソンのひとり、ネイの歌声を担当している。今回披露した2曲のうち、「Class::DISTLLISTA;」は、ネイの決意がこもった曲。『アルノサージュ』の重要な場面で流れる曲でもあり、霜月さんは、この後に披露する楽曲へのつながりも意識していたとのことだ。
■霜月はるか&みとせのりこ
「EXEC_RIG=VEDA/.」(『アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女』より)
『アルトネリコ』シリーズにも、ともに参加していた霜月さんとみとせさん。ふたり揃ったなら、何かしないわけにいかない! ということで、ふたりが選んだのは『アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女』(発売元:バンダイナムコゲームス)より「EXEC_RIG=VEDA/.」。霜月さんいわく“宴会の歌”で、みんなで歌える点が魅力。来場者のみんなと歌おう! と、フレーズの練習も行われ、とても和やかな雰囲気でステージは進行した。

■サージュ・コンチェルト インストメドレー
バンドマスター・ギター:阿部隆大、ピアノ:持山翔子、ベース:小山尚希、ドラム:古宇田亘、ギター:野崎心平
前回のライブで好評だった、インストゥルメンタルメドレーが今回も登場。スクリーンには、楽曲とシンクロするように、ゲームの映像が映し出された。袖で映像を見ていたという加隈さんは、感動して涙を流してしまった、と後で語った。
また、メドレーで披露された楽曲の中には、『アルトネリコ』シリーズのものもあり、ファンを喜ばせた。
■ACRYLICSTAB
「無限大クロニクル」(『エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~』より)
「渇きの輪郭」(『シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術士~』より)
インストメドレーの後に登場したのは、ボーカルのUyuさん、ギターの阿部隆大さんからなるユニット・ACRYLICSTAB。サージュ・コンチェルトの多重コーラスの世界から一転、爽やかなロックサウンド「無限大クロニクル」(『エスカ&ロジーのアトリエ』バトルフィニッシュテーマ)で、来場者を『アトリエ』の世界に引き込んだ。
続いて披露した「渇きの輪郭」も、元気が出るような爽やかなロックサウンド。『シャリーのアトリエ』の中ではどのような場面で流れるのだろうか?
■山本美禰子
「Falling, The Star Light」(『ロロナのアトリエ ~アーランドの錬金術士~』より)
「Pilgrimage」(『トトリのアトリエ ~アーランドの錬金術士2~』より)
“アーランド”シリーズの華やかな世界、その始まりを美しい歌声で彩ってきた山本美禰子さん。『ロロナのアトリエ』オープニングテーマ「Falling, The Star Light」と、『トトリのアトリエ』オープニングテーマ「Pilgrimage」を披露した。トークでは、ガスト作品の世界観が好きで、新作『シャリーのアトリエ』にも期待していると語った。
■mao
「メトロ」(『メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~』より)
「Luto~統治するもの~」(『シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術士~』より)
山本さんが展開したアーランドシリーズを締めくくるのは、maoさんが歌う『メルルのアトリエ』のエンディングテーマ「メトロ」。人々の感謝の気持ちを歌った、エンディングにふさわしい1曲で、ライブもクライマックスかと思うほどの盛り上がりに。
が、もちろんライブはこれで終わらない。maoさんと作曲家の柳川和樹さんのタッグが贈る『シャリーのアトリエ』収録曲、「Luto~統治するもの~」も披露された。この曲は英語詞だが、2014年7月16日予定の「Twilight Ocean シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術士~ ボーカルアルバム」の冊子には、和訳も掲載されるとのこと。歌詞の世界を知りたい人は要チェックだ。
■南壽あさ子
「回遊魚の原風景」(『エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~』より)
「みるいろの星」(『シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術士~』より)
弾き語りスタイルが特徴の南壽あさ子さんは、『エスカ&ロジーのアトリエ』の気球のシーンで流れたワールドトラベルテーマ「回遊魚の原風景」と、『シャリーのアトリエ』のワールドイメージソング「みるいろの星」を歌い上げた。もともと南壽さんは、『シャリーのアトリエ』のためには別の曲を書き下ろす予定だったが、ガストスタッフに「みるいろの星」という曲がある、と聴いてもらったところ、偶然にもゲームの物語の内容と曲の内容が同じだったため、採用されることに決まったとか。「みるいろの星」のCDは、2014年6月25日発売予定だ。
■ガスト 岡村佳人ディレクタートーク
ここで、スペシャルゲストの岡村佳人氏が登場。ファンへのプレゼントとして、『シャリーのアトリエ』のオープニングムービーをお披露目した。ちょっぴり未公開情報も含まれていたようだが……? 詳細は続報を待て!
■アトリエシリーズ インストメドレー
ライブ後半のインストメドレーは、『アトリエ』シリーズの楽曲から構成されたもの。『シャリーのアトリエ』公式サイトで聴くことができる「赤光」から始まり、『アーシャのアトリエ』や『エスカ&ロジーのアトリエ』の楽曲、そして『メルルのアトリエ』の「錬金少女メルルのうた」を、迫力のバンドサウンドで楽しむことができた。
■霜月はるか from canoue(カノエ)
「希う船」(『シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術士~』より)
「ふゆみどり」(テレビアニメ『エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~』より)
「schwarzweiβ ~霧の向こうに繋がる世界~」(『イリスのアトリエ グランファンタズム』より)
トリを飾るのは、今度は『アトリエ』の歌姫として登場した霜月はるかさん。Uyuさんもコーラスとして参加し、『シャリーのアトリエ』収録曲「希う船」を熱唱。この曲は、霜月さん、MANYOさん、日山尚さんの音楽ユニット“canoue”が手掛けた楽曲だ。
続く曲は、絶賛放送中のテレビアニメ『エスカ&ロジーのアトリエ』のエンディング曲「ふゆみどり」。いよいよクライマックスへと向かうアニメ『エスカ&ロジーのアトリエ』。このエンディング曲の意味がわかる日ももうすぐ!?
そして最後の曲は、「schwarzweiβ ~霧の向こうに繋がる世界~」。ガストのライブでこの曲を歌うのは初めてということで、霜月さんは感慨深げ。霜月さんらのパフォーマンスにファンも全力で応え、ライブはフィナーレを迎えた。
なお、ファミ通ドットコムでは、後日、今回のライブに出演したアーティストのインタビューを掲載予定。お楽しみに!
Text by ロマンシング★嵯峨