『アトリエ』シリーズ初の単独ライブ!

『エスカ&ロジーのアトリエ』の楽曲がひと足さきに楽しめた“アトリエプレミアムライブ”をリポート_01

 2013年5月26日、東京・銀座のパセラリゾーツ銀座にて、ガストの『アトリエ』シリーズ初となる単独ライブイベント“アトリエプレミアムライブ”が行われた。

 シリーズ最新作『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~』の発売を2013年6月27日に控え、ファンの期待も高まる中、『アトリエ』シリーズに参加している4組のアーティストが、人気楽曲の数々を披露した。ここでは、大いに盛り上がったライブの模様をリポートしよう。

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▲物販スペースも大盛況。このライブのために作られたTシャツ、B2ポスター、マイクロファイバータオルのほか、各アーティストのCDが販売された。
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■霜月はるか
「白夜幻想譚」(『イリスのアトリエ エターナルマナ』)
「あめつちのことわり」(『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~』アバンタイトルテーマ)
「夢を織る家」(『アーシャのアトリエ~黄昏の大地の錬金術士~』アトリエテーマ)

 ガスト作品では、もはや欠かせない存在である霜月はるか。霜月の『アトリエ』シリーズの初参加作品である『イリスのアトリエ』のオープニング曲「白夜幻想譚」、『アーシャのアトリエ』のアトリエで流れる、明るいメロディーが特徴の楽曲「夢を織る家」を歌い、会場を盛り上げた。

 また、『エスカ&ロジーのアトリエ』の発売に先駆け、アバンタイトルテーマ「あめつちのことわり」のショートバージョンを披露。『聖剣伝説』シリーズなどで知られる菊田裕樹氏が作曲したこの曲について「まぁ、難しい曲なんです!」と言いながら、見事に歌い上げた。

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■南壽あさ子
「フランネル」
「例え話」
「パノラマライン」
「メープルシロップ」
「回遊魚の原風景」(『エスカ&ロジーのアトリエ』ワールドトラベルテーマ)

 『エスカ&ロジーのアトリエ』で、『アトリエ』シリーズ初参加となる南壽あさ子。やさしい歌声と、キーボードの音色で、ライブ会場を温かく包み込んだ。

 『エスカ&ロジーのアトリエ』のワールドトラベルテーマとして使用されている「回遊魚の原風景」は、南壽のファーストアルバム「Landscape」に収録されている楽曲。ゲームではどのようなシーンで流れるのか、1ヵ月後のゲーム発売が楽しみだ。

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■野見山睦未
「花標」(『アーシャのアトリエ~黄昏の大地の錬金術士~』オープニングテーマ)
「Little Crown」(『メルルのアトリエ~アーランドの錬金術士3~』挿入歌)

 音楽ユニット“Local bus”のボーカルを務めている野見山睦未は、福岡在住。今回、このライブのために東京に来て、ライブで歌うことに緊張し、銀座の街にも緊張して、たいへんな気持ちを味わったという。

 「花標」、「Little Crown」は、ともに柳川和樹氏が作曲した曲。野見山は、「どちらもメロディーが美しく、デモバージョンを聴いたときに感動した」と語った。

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■ACRYLICSTAB(アクリルスタッブ)
「INNERBEAT」
「一瞬あざやかに」
「螺旋硝子のパラダイム」
「LOVELESS」
「無限大クロニクル」(『エスカ&ロジーのアトリエ』バトルフィニッシュテーマ)

 ボーカルのUyu、ギターの阿部隆大からなるユニット“ACRYLICSTAB(アクリルスタッブ)”は、南壽と同じく、『エスカ&ロジーのアトリエ』でシリーズ初参加となる。

 今回はピアノに持山翔子、ベースに小山尚希、ドラムに片山高純を迎え、バンド編成で登場。最後に歌い上げた「無限大クロニクル」は、『エスカ&ロジーのアトリエ』の世界観にマッチするように、かつ、“旅は終わらない、明るい未来へ……”というイメージで作った曲だという。こちらも、ゲーム内で聴くとどのような印象になるのか、楽しみな1曲だ。

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■アンコール
霜月はるか「白夜幻想譚」

 アンコールを担当したのは霜月。「白夜幻想譚」を再び歌い、2時間にわたるライブを締めくくった。

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▲最後には、アーティスト全員がステージに登場し、ファンに向けて感謝のメッセージを送った。

ライブ終了後のアーティストよりコメント!

■霜月はるか
――『イリスのアトリエ』から始まり、これまで多くのガスト作品に参加されていますよね。
霜月 主題歌、挿入歌、CD用の楽曲など、『アトリエ』シリーズの関連曲は、かなりの数を歌わせていただいています。私がふだんオリジナル曲で表現している世界観と、『アトリエ』シリーズの世界観は親和性が高くて、どちらも好きだと言ってくださるファンもいらっしゃるんです。『アトリエ』は、私にとってすごく大切な作品ですね。

――アトリエプレミアムライブは、『アトリエ』にとって、初の単独ライブイベントでしたが、参加してみていかがでしたか?
霜月 これまでも、自分のライブで『アトリエ』の曲を歌ったことはありましたが、『アトリエ』ファンの皆様がこんなに集まる場所というのはなかったので、すごく幸せな場所で歌わせていただいたな、と思っています。ガストさんには、ぜひつぎの機会を作っていただきたいです(笑)。まだ歌っていない曲もたくさんありますので!

――『エスカ&ロジーのアトリエ』では、アバンタイトルテーマ「あめつちのことわり」と、イベントバトルテーマ「崇めよ、我は神鬼」を歌われていますね。
霜月 「あめつちのことわり」は、菊田裕樹さんとの念願のコラボレーション曲です。小さいころに『聖剣伝説』シリーズをプレイしたときから、菊田さんの曲がものすごく好きで、自分の音楽にも影響を与えた作曲家さんだと思っているので、コラボのお話をいただいて、すごくうれしかったんです。歌うのは難しいんですが、きれいなメロディーにトリッキーな部分があったりと、すごく好きな曲なので、歌わせていただいて光栄です。「崇めよ、我は神鬼」は、バトルで流れる曲なので、コーラスワークが中心になっています。曲の雰囲気を壊さずに、歌を入れることで迫力が増すように、ということを心がけながら収録しました。

――『アトリエ』ファンにひと言お願いします。
霜月 黄昏シリーズ第2弾『エスカ&ロジーのアトリエ』は、私もいちゲームユーザーとして楽しみにしています。ダブル主人公も楽しみですし、RPGとしての要素も強化されているということなので、皆さんにもぜひプレイしていただいて、歌を堪能してもらえたらうれしいです。

■南壽あさ子
――アトリエプレミアムライブを終えての感想を教えてください。
南壽 ゲームのファンの方に、歌を届けるのは初めての機会でした。とても楽しかったです。

――『エスカ&ロジーのアトリエ』に参加することになったとき、どのように感じられましたか?
南壽 ゲームで流れる歌が、私の歌でいいんでしょうか? と思いました。でも、私の曲がマッチすると思っていただけて、うれしかったです。『エスカ&ロジーのアトリエ』は空がテーマとのことですが、「回遊魚の原風景」では、海にいる魚の視点から空を見上げた情景、たゆたっているようなイメージを歌っています。

――南壽さんは、ふだんゲームをプレイされますか?
南壽 パズルゲームを遊ぶことはあるのですが、ゲーム音痴なので、RPGはあまりプレイしないんです。自分が何をしているのか、わからなくなってしまって……。でも、『エスカ&ロジーのアトリエ』には挑戦してみたいな、と思っています。主人公が選べるというのも、とてもおもしろそうですよね。

――『アトリエ』ファンにひと言お願いします。
南壽 ぜひ、ゲームをプレイしていただいて、私の曲も聴いていただければと思います。よろしくお願いします。

■野見山睦未
――アトリエプレミアムライブを終えての感想を教えてください。
野見山 とても楽しかったです。あっという間で、本当に(ライブが)あったのかな? なんて思っちゃうくらい(笑)。ほかの皆さんの曲も聴けて、うれしかったです。

――今回歌われた「Little Crown」は、どんなところが魅力的だと考えていますか?
野見山 柳川和樹さんの曲は、淡々としたメロディーが特徴なんです。「Little Crown」は淡々としながらも、ちょっとロックなところがあって、じょじょに聴く人を高揚させていくようなところがいいなと思っています。部屋の中にいて、カーテンが風でふくらむような……強い音じゃないんだけれど、散りばめられた音がじょじょに盛り上がるような。

――では、「花標」についてはいかがですか?
野見山 シンプルすぎて、歌う側からするとたいへん曲です(笑)。打楽器やコーラスで彩られていて、すごくおもしろい曲だと思っています。

――『メルルのアトリエ』、『アーシャのアトリエ』と、2作続けて参加されてみて、いかがでしたか?
野見山 ずっと続いているシリーズの歌を歌うのが、私でいいんでしょうか、と思っていたのですが……「前に進もう」という内容の歌だったので、私も「前に進まなきゃ」と思って参加させていただきました。

――『アトリエ』ファンにひと言お願いします。
野見山 『アトリエ』シリーズは、世界観に奥行きがあって、不思議なところが素敵思っていますし、音楽にもこだわられていて、参加できてすごくよかったと思っています。引き続き、楽しんでいただけたらと思います。

■ACRYLICSTAB(アクリルスタッブ)

――アトリエプレミアムライブを終えての感想を教えてください。
Uyu とても楽しいライブで、燃えつきました。日曜日の銀座とは思えないぐらいに活気に溢れていて、こんな銀座もいいなと思いました(笑)。楽しかったです!
阿部 想像以上に盛り上がって、楽しませていただきました。バンドでライブをやらせていただくのは久しぶりだったので、またぜひ演奏させていただきたいです。

――『アトリエ』シリーズに参加することになったときのお気持ちを教えてください。
Uyu 以前から『アトリエ』シリーズのことは知っていたので、「まさか!?」と驚いて、興奮しました。ふだん、私はゲームで遊んでいるので、ゲームをしている人が楽しくなるようにしたいな、と気合が入りました。
阿部 すごくありがたかったですし、作品の力になるものが作れたらいいな、と感じました。

――「無限大クロニクル」について、魅力・聴きどころを教えてください。
Uyu 男女の主人公が手を取り合う、というと、“ラブ”を表現しがちになってしまうのですが、「無限大クロニクル」は恋愛の歌にせず、手と手を取り合って、明るい未来を作っていこう、というテーマで歌詞を書かせていただきました。
阿部 同じメロディーがリフレインしていって、成長していくような曲です。そのメロディーを楽しんでいただけたらと思います。
Uyu 成長していくメロディーなので、これからもライブで歌ったら、どんな成長を遂げるのか、自分たちでもわかりません(笑)。みんなで育てていく曲になればいいなと思います。

――『アトリエ』ファンにひと言お願いします。
Uyu 「無限大クロニクル」は、ボーカルとしていろいろな挑戦をした曲ですので、(流れたときに)きっと盛り上がること間違いなしだと思います。達成感や、明日への希望などを感じていただけたらうれしいです。
阿部 アップテンポでロックな曲調なので、曲に思いをのせて、ゲームをプレイしてもらえたらと思います。