「無料ダウンロード、基本プレイ料金無料はセガの覚悟の象徴」(酒井P)
セガは、2012年3月26日(月)、PCおよびプレイステーション Vitaでサービスを予定しているオンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』(以下『PSO2』)のメディア向け発表会第2弾“メディアブリーフィング2nd”を秋葉原UDXシアターにて開催。
今回の発表会では、新規発表を含む『PSO2』プロジェクトに関する全体構想、正式サービスでの料金形態、クローズドβテストを始めとする今後の展開スケジュール、そしてゲームの最新情報などについて、『ファンタシースター』シリーズプロデューサーの酒井智史氏から説明された。詳細は下記のリンク記事を参照してほしい。
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ここでは、メディアブリーフィング後に行われた酒井プロデューサーへの質疑応答の模様をリポートしよう。
――クローズドβテストはいつごろまで実施予定なのでしょうか。
酒井 現状、ゴールデンウイーク期間までを予定しています。
――クローズドβテストで仮想通貨“アークスキャッシュ”のテストをするということだが、具体的にはどういったテストを?
酒井 仮想通貨を使う局面というのをいくつか用意していて、テスターの方には事前に仮想通貨をお渡ししておきますので、その局面で仮想通貨を使用していただく、という形のテストになります。
――現状、仮想通貨で購入できるものは?
酒井 コスチュームやシステム的な要素にも使用していただく局面があると思います。クローズドβテストでおおよその要素を実装する予定ですので、そちらで確認していただければと思います。
――プレイステーション Vita版について、3GとWi-Fiでの違いはありますか?
酒井 基本的には、3G通信でパーティープレイはできない、と考えていただきたいと思います。ですので、ふだんのプレイはWi-Fi通信でプレイしていただくことになると思います。また、3G通信は別途、何か対応を考えているところです。
――ゲームを起動せずに、ユーザー間のコミュニケーションが図れる、コミュニティースペースなどのような構想は?
酒井 現状は考えていません。
――有料アイテムを購入して、それをユーザー間で取引することはできますか?
酒井 できるものとできないものがあります。服などは購入したあと、ユーザーショップで取引できるようになります。
――プレイステーション Vita版の発表のとき、プレイステーション Vita版がPC版の足枷になってしまうのでは? という懸念があったと思うのですが、それについてはどうお考えですか?
酒井 変な言いかたになりますが、『PSO2』はプレイステーション Vita版のことを考えて開発していません。PC版がメインプラットフォームで、我々は「プレイステーション Vita版との同期プレイを目指している」と言っていますが、できないところはできない、と割り切ることも必要なのかなと思っています。ただ、できるできないはユーザーテストをしてみなければわからない部分もあります。ですので、現状はPS Vita版との同期プレイを目指しています。
――まずはPC版ありき、と。
酒井 はい。
――クローズドβテストでは10万人規模のテストを想定しているということですが、PC版が正式にサービスインしたのち、スマートフォン版、そしてプレイステーション Vita版が出揃ったタイミングで、どれほどのユーザー数を想定されていますか?
酒井 それは難しいですね(笑)。最低でも100万人くらいは目指したいと思っています。
――SEGA IDはゲームソフトのダウンロードにも必要なのでしょうか?
酒井 ダウンロードには必要ありません。プレイする際に必要になります。
――最後に、ユーザーへのメッセージを。
酒井 ゲームソフトを無料ダウンロード、基本プレイ料金無料という点に関しては、賛否両論あると思うのですが、『PSO2』をより多くの人にプレイしてもらいたい、というセガのひとつの覚悟の象徴として捉えていただければと思います。クローズドβテストの募集も本日から開始します。これからも『PSO2』にご期待いただければと思います。
下記は、クローズドβ版で実装されるおもな内容。
マグ
『ファンタシースターオンライン』に登場した、プレイヤーの防具かつ、ペット的な存在の機械生命体“マグ”。本作でもマグが登場する。マグはアイテムをエサとして与えることで成長する。成長することで、いままでのシリーズ以上に高い効果が与えられるようになっているようだ。画面写真はエサを与えているところ。
フォトンブラスト
マグを装備したプレイヤーが戦闘を行うとPBゲージが蓄積され、起死回生の“フォトンブラスト”と呼ばれる必殺攻撃を放つことができる。マグが幻獣に姿を変えて攻撃などを行う。ここはその1種を紹介。いままでのシリーズのフォトンブラストは発動中プレイヤーキャラクターを動かすことができなかったが、『PSO2』では、フォトンブラストの攻撃中に、いっしょに攻撃を行うことが可能になった。フォトンブラスト自体もAIを持ち、ターゲットに対して移動したりする。ここで紹介しているフォトンブラストは、ユニコーンタイプのフォトンブラスト。巨体を生かした突進攻撃や、角による攻撃を得意としている。
クローズドβで登場する新武器を紹介!
クローズドβより登場する武器カテゴリー3種を紹介。各クラス(職業)に1種ずつが追加される。
サービスイン時には、これまで公開されたガンスラッシュ、ソード、ワイヤードランス、アサルトライフル、ロッドの5つの武器と、下に紹介する3つの武器の計8つの武器カテゴリーを使うことが可能。武器によって大きくアクションが異なるのも特徴である『PSO2』。サービスイン後も武器カテゴリーはさらなる拡張が考えられているので、期待しよう。
パルチザン(ハンター)
新たに加わるのは、薙刀:パルチザン。
パルチザンは、威力が高く重いソードと異なり素早い動きで広範囲を攻撃出来るのが特徴。さらに“舞い”という特殊アクションが行え、舞うことで、ギアゲージを溜めることができる。
ランチャー(レンジャー)
ランチャーは、重量級の射撃武器。
アサルトライフルに比べて、重い位置付けなので、移動撃ちはできないが、通常攻撃で範囲爆発を与えられるほか、アサルトライフルに比べて高火力なのが特徴。
タリス(フォース)
ロッドはプレイヤーを中心としてテクニックが発動するが、タリスは射撃武器のように投げてダメージを与えられるほか、投げた先からテクニックの発動が可能なテクニカルな法撃武器だ。タリスを上空に投げて、発動させることによって、範囲で敵をまきこむラ・ゾンデなどは大きく真価を発揮させることができる。また、ギ・フォイエやレスタなどの周囲テクニックを遠距離に出すこともできるため、後方から前線の支援をする際にも活躍できる。
新たなアークス・ロビー
クローズドβよりアークスロビーが新しくなる。アークス・ロビーは中心部にあるエレベータで上下に分かれており、クエストカウンターやキャンプシップへのスペースゲートのある上層をゲートエリア、ショップなどがある下層をショップエリアと呼ぶ。さらに未来的かつ、より街としての機能が深まった新アークスロビーに注目しよう。
・ゲートエリア
クエストカウンターのあるエリアをゲートエリアと言う。全体にモノトーンで未来的な雰囲気が強調されている。これまでクエストカウンターがひとつだったため、集中していた人数を分散できるよう、クエストカウンターがふたつに増えている。スペースゲート横に大きく開いた窓からは、キャンプシップが発進していく様子が見られる。
・ショップエリア
各種ショップのあるショップエリア。大きく、開放感があり、見晴しの良さが重視されている。中心部には上層のゲートエリアに行くエレベーターが3基設置されている。主要なショップスペースは広場近くにコンパクトにまとめられているが、全体を拡張し、休憩スペースなど、プレイヤー同士の待ち合わせなどに使えるスペースがたくさん設置されている。