世界各地で反政府組織の動きが活発化し、緊張が高まる中、中東のアメリカ空軍基地に正体不明のコンボイが接近していた。秘密工作のエリート、H.A.W.Xのデビット・クレンショー大佐(CV.堀内賢雄)は、哨戒のために基地を出撃する……。このミッションでは、離陸から戦闘機の操縦、コンボイに対する対地攻撃などの任務が与えられる。どれも難しい任務ではないので、しっかりこなして感覚を掴もう。
←↑離陸動作は今後も頻繁に出てくる。スピードを一定以上にして、上昇すればオーケーだ。対地攻撃は、上空から低速で下降しながら狙いを定めるといいぞ。
中東の空軍基地襲撃事件を受け、イギリス国防省は自国の海軍に展開の通知を出す。そして、英海軍の新人パイロットであるコリン・マンロー中尉は、飛行能力試験のために空線訓練に参加することとなる。今回のミッションは重要な操作を2種類体験できる。ひとつは、本作の基本ともなる、複数の戦闘機を相手にするドッグファイト、そしてオリジナル要素である“着陸”だ。どちらも本作の醍醐味とも言えるパートなのでその動きをここで身につけるのだ。また、フレアや急旋回によるミサイル回避も重要な訓練だぞ。
↑ポラリス各機を追尾ミサイルで撃墜する訓練。ロックオンするには、ある程度の時間、敵機を視界に捉える必要がある。また、ターゲットが近すぎるときはロックできない。
↑近距離の敵に対する攻撃方法。連射が可能なので、多少狙いがユルくても攻撃できるところが有利。AWACSのような大型機は狙いやすいが、戦闘機に対しては難しめ。
↑敵の追尾ミサイルを振り切るため、後方に射出する囮装置。数に限りがあるので、ピンチのときに使おう。
←↑初見のプレイヤーにとっては難関ともなる着陸ミッション。飛行場に対してまっすぐ着陸態勢を取り、徐々に減速して着陸しよう。安全な着陸態勢を取るには、“ERSゲート”を使って緑色のルートに従って進み、最後は地面と平行になるように徐々に機体を下降させて安全に着陸しよう。
空軍基地の襲撃によって撃墜されたクレンショー大佐は、反政府組織に捕らわれてしまう。彼を救出するために、H.A.W.X隊員のシムズ(CV.乃村健次)とウォルターズ(CV.甲斐田裕子)らは、ドローン(無人航空機)を使って、クレンショー大佐の拘束場所を探し出すことに。今回は夜間の暗視状態での捜索ミッション。大佐救出のために、あちこちの建物を素早く調べよう。
↑建物の上空にドローンを移動させ、ズームして内部をスキャン。生命反応があるかどうかを片っ端から探し回るのだ。動く標的も登場するぞ。
中東の混乱をよそに、自国の分離派を山岳地帯に追い詰めていたロシア軍。しかし、そこには分離派の救助に爆撃機や輸送機の大編隊が向かっていた。モルグノフ将軍(CV.石塚運昇)の命により、ロシア軍のディミトリ・ソコフ大尉らの飛行隊は、危険な戦場へと飛び立つ……。このミッションでは、多数の戦闘機が入り乱れるドッグファイトが展開する。さらに、途中で給油ミッションを挟むなど、長いミッションにもなっている。
↑初登場の空中給油。給油体制に入るには、今回もERSで給油機に対してまっすぐ進む背後のルートを確保しよう。緑色のゲートをくぐるのだ。
↓その後は、給油ノズルを接触させるまで速度を上げて、給油機に近づこう。のろのろしていると時間切れになってしまうぞ。
↑アシスト機能をOFFにすることで、俯瞰した視点で自機を操作するモードに。常識では考えられない機動で急上昇や急降下が可能になるので、戦闘機の限界を楽しみつつ、効率的に敵を堕とそう。
本作は、新世代機の迫力のグラフィックで戦闘機どうしのリアルなドッグファイトが楽しめる、エアコンバットゲームだ。だからドッグファイトがおもしろいのは当然のことで、それだけならば『某有名ドッグファイトシリーズ』と変わらない。では、実際にプレイして感じた本作の真の魅力とはどこなのか、それをお伝えしよう。
そのひとつは、今回から追加されたさまざまな新規ミッションや追加要素による、ゲームプレイのバリエーションの豊富さだ。夜間のミッションやガンシップによる精密爆撃、離着陸動作(着陸は、最初のうちは本当に難しい!)や空中給油(こちらも、戦闘機の小さい給油口を給油機の小さいノズルと合わせるのがなかなかたいへんだ!!)と、ミッションのたびにやることが変わるので、通してプレイをする際に、いい緊張感を持続させたまま遊ぶことができる。もちろん、アシストON/OFF機能によってドッグファイト部分の操作感覚も変更できるので、戦況や好みによって戦いかたをアレンジできるところも、バリエーションが増えるひとつの要因となっている。
そして、本作の世界にプレイヤーを深く引き込むための一翼を担うもうひとつの要素は、H.A.W.X(米軍)、英国海軍、ロシア軍の三者の視点からなるストーリーである。本作のストーリーでは、中東近辺を拠点に活動する反政府組織の行動が世界全体に影響を及ぼし始めたことに端を発する、壮大なスケールの物語が描かれる。最初は各国それぞれが小さい事件に遭遇していく場面を描きつつ、それがやがてひとつの大きなうねりとなっていく過程で、グイグイと物語に引き込まれる。さらに、トム・クランシー原作であることで、他の作品との世界観・登場人物の共有も作品世界に広がりを与えている。たとえば、捕らわれの身になったクレンショー大佐を救うミッションで、陸上から救出任務に当たるのは、同じくトム・クランシーの監修による『ゴーストリコン』シリーズに登場する特殊部隊“ゴースト隊”。このミッションでは、主人公はゴースト隊をガンシップからの砲撃で空から援護する役目を担う。この後のミッションでは同じくトム・クランシー原作の『スプリンターセル コンヴィクション』に登場する組織“ヴォロン”の秘密工作員なども登場し、作品世界の繋がりと広がりを大きく感じさせることとなるのだ。
もちろん、戦闘機・航空機ファンにとっては、これらの機体をじっさいに自分の手で操れるところも魅力のひとつだ。機体は旧来の名機から新鋭機まで幅広く、60機が収録されているところもポイントだ。そしてゲームとしての歯応えの面も申し分ない。MISSION5までは比較的ゆったりとしたペースで、チュートリアル的にミッションが進むが、つぎのミッションでは、「ああ、これまでは本当にチュートリアルだったのね」と思うほどに、格段に歯応えが上昇。MISSION6では、石油採掘所での多数の機体や砲台による混戦の中、時間内に採掘所の空港を制圧するという任務が課せられる。徐々に加熱するストーリーとミッション内容が相まって、ゲームへの熱中度もやるほどに上昇していく。経験値によるレベルアップ要素や、機体のアンロック、カスタマイズ、オンラインプレイなど、ハマれる要素はほかにも十分。丁寧な序盤のチュートリアルで、フライトシューティング初心者でも比較的すんなり操作に慣れることも可能なので、まだ購入を迷っている人は、まずは配信中の体験版でイメージを掴んで見るといいぞ!
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