北欧神話をベースにした斬新な世界観と、爽快なプレイ感覚を持つ、マイクロソフトによるアクションアドベンチャー巨編。主人公は、身体にインプラント(機械)を埋め込み“神”となったバルドル。超絶した能力を持つバルドルは、ソードとガンによる攻撃を駆使して、殺戮兵器と戦っていくことになる。本作の大きな特徴は、RPGにも比肩するキャラクターの成長要素。豊富な種類の武器や防具の組み合わせとも相まって、キャラのバリエーションは数百万通りにも及ぶ。さらに、Xbox LIVEによるオンラインプレイでは、ふたりによる協力プレイが可能で、遊び応えのある内容になっている。ここでは、そんなXbox 360ユーザー期待の『Too Human(トゥーヒューマン)』の全貌を、あますところなく紹介する。
遥か遠い昔のこと――殺戮機械と人間による長い戦いの果て、世界は数千年のあいだ氷に閉ざされることになる。絶滅の危機に瀕した人類の生き残りは“ミズガルズ”と呼ばれる都に逃れ、一部の人間は“サイバネティクス”により己の能力を拡張。神の集団として“アシール”を組織し、人間を守護することになる。そんな神のひとりであるバルドルは、ある日人を喰らう未知の機械、グレンデルに遭遇する。異変を感じたバルドルは、遠征隊を率い未開の地へグレンデルを追うことになるが……。
その意図は明らかにされていないが、『Too Human(トゥー ヒューマン)』には神が作ったとされる仮想空間“サイバースペース”が存在する。“サイバースペース”にはあらゆるデータが集積しており、精霊たちが管理している。物語は、現実世界とサイバースペースを行き来しながら進められ、サイバースペースで開けた扉が現実世界にも反映され……といった因果関係がある。なお、サイバースペースを訪れるには、“泉”と呼ばれるアクセスポイントを経由する必要がある。
“アクション+RPGのおもしろさを実現できた”と開発者が自信を持つ『Too Human(トゥー ヒューマン)』だが、本作におけるキャラの成長システムとカスタマイズ要素のボリュームは圧倒的。まずは、ゲームを開始するにあたっては、プレイヤーは、まずはバルドルのクラスを5つから選択することになる。クラスには、近接戦にすぐれる“ベルセルク”や、トータルバランスのとれた“チャンピオン”などが用意されている。
バルドルは戦闘をこなすことでスキルポイントを獲得。獲得したポイントをスキルツリーに割り振ることで、お好みのスキルを習得する。スキルには、“空中戦で攻撃力が上がる”や、“コンボ時に攻撃力が上がる”などさまざまな特殊能力が用意。また、ゲームが進むと“ヒューマン”と“サイバネティクス”のふたつの属性のうちいずれかを選択できるようになる。“ヒューマン”はスピードやコンボなどを重視したタイプで、“サイバネティクス”を選ぶと重装備が可能になる。
とにかく種類豊富な装備。装備には、武器とアーマーの2種類が用意されており、キャラクターのクラスやレベルによって、それぞれ装備できるものが異なる。武器は、ソードやハンマーなどの近接武器と、ハンドガンやライフルなどの遠隔武器があり、バルドルはひとつずつ装備可能。アーマーは頭部、胴部、肩部、前腕部、大腿部、下腿部の6種類がある。また、ステージでは、たまに“ブループリント”と呼ばれる設計図を拾うことができる。“ブループリント”はコストをかけて作成することで、レアな装備として使用可能になるのだ。装備の数は何十万にもおよぶ。
武器やアーマーなどに刻印することで、特殊能力を発揮する文字がルーンだ。ルーンには、与えるダメージを大きくするものや攻撃の射程を広げるものまでバラエティー豊富。なかには、装備の色を変更するルーンなどもある。ルーンを刻印できる空きスロットの数は装備品によって異なり、一度刻印したルーンは取り除くことができない。また、ミニクエストを達成することで指定されたいくつかのルーンを刻み、特殊な効果を入手できるチャームなどもある。
シンプルな操作で爽快なアクションを実現している『Too Human(トゥー ヒューマン)』では、左右のスティックやトリガーを駆使することで多彩なアクションが可能になっている。これらの技を組み合わせることで、さらに華麗なコンボを決められる。
初心者でも爽快なアクションが堪能できる『Too Human(トゥー ヒューマン)』だが、アクションに慣れてきたら注目してほしいのがコンボレベル。『Too Human(トゥー ヒューマン)』では敵にダメージを与えるとコンボゲージが増えていき、ゲージがいっぱいになるとコンボレベルが上がる。コンボレベルが上がれば上がるほど、スライドの速度が上昇したり、ダメージの増加、経験値ボーナスの獲得といったメリットがある。
『Too Human(トゥー ヒューマン)』のさらなる魅力が、オンラインによる協力プレイだ。協力プレイでは、役割分担を決めて敵と相対したり、コンビネーションアタックを決めたりと、協力プレイならではの楽しみかたがいっぱい。協力プレイでなければ解除できない実績なども用意されているのだ。ステージで入手できるアイテムの配分方法はオプションで設定でき、フレンドとアイテムをトレードするといったことも可能だ。ふたりでいっしょにプレイするときは、難易度も自動的に調整される。カスタマイズした自分だけのバルドルを披露するいい機会かも。
2008年8月28日にリリース予定の『Too Human(トゥー ヒューマン)』では、初回限定版が発売される。気になる特典はというと、5つのクラスに対応したスペシャルアーマーだ。こちらは、特典でのみ入手可能なレアなアーマーで、ゲームの序盤では相当重宝する。このスペシャルアーマーは、初回限定版に封入されている特典カードに記載されているキャンペーンコードを入力すれば、ダウンロード可能になる。初回限定版は数に限りがあり、なくなりしだい通常版に切り替わるのでご注意を。価格は通常版と同じく7140円[税込]だ。
『Too Human(トゥー ヒューマン)』の公式携帯サイトでは、ただいまバルドル(小山力也)、スクルド(田中敦子)、ヘル(本田貴子)の着ボイスを無料配信中。どんなセリフかはぜひともチェックしてみてください。さらには、プレイヤーに最適のクラスがわかる“プレイスタイル診断”なども。もちろん、3キャリア(iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ)で楽しめる。
マイクロソフトでは、『Too Human(トゥー ヒューマン)』の体験版をXbox LIVE マーケットプレースにて配信中だ。日本語ボイス&字幕の完全日本語対応となるこの体験版では、最初のステージの途中までプレイ可能。『Too Human(トゥー ヒューマン)』の独特の操作性を確認するには絶好の機会! まずは体験版をお楽しみあれ。
ファミ通.comでは、2006年のタイトル発表以降、この話題作の最新情報を積極的に追いかけてきた。ときに、開発会社のSillicon Knightsまで取材に行き、ときに、海外でのイベントに合わせて代表のデニス・ダイアック氏にインタビューを敢行したりと……。ここでは、そんな『Too Human(トゥー ヒューマン)』の歩みをチェック。世界観を深める一助にどうぞ。