セガサミーホールディングスが、傘下の開発スタジオRelic Entertainmentをイギリスの投資会社Emona Capital LLPが設立する新会社に譲渡することを公表した。譲渡額などは非公表。

 Relic Entertainmentは、『Company of Heroes』や『Dawn of War』シリーズなど、RTS(リアルタイムストラテジー)の開発を得意とするスタジオ。近年ではマイクロソフトの『Age of Empires IV』の開発を担ったほか、ミリタリーRTS『Company of Heroes 3』を開発・リリースしている。

 スタジオ側が発表した声明によると、Relicは独立したスタジオとして存続し、まずは『Company of Heroes 3』の追加開発を行っていくようだ。同作のバージョン1.6を4月に配信予定としている。(2024年3月28日17時50分: スタジオ側のコメントに基づいて今後の方針を追記した)

 これは、コロナ禍で高まった巣ごもり需要の反動やインフレなどの環境変化を受けてセガが行っているユーロ圏での構造改革の一環とされており、Relicの譲渡だけでなく、欧州での中期ラインアップの見直しや欧州拠点での約240名の人員削減なども合わせて行われる。これにともない、2024年3月期において合計で「新たに約56億円の売上原価と約62億円の特別損失を計上する見込み」(IRより)としている。