アクションRPG『ボーダーランズ』シリーズの開発として知られるGearbox Softwareが、Embracerグループからの売却により2K Gamesおよびその親会社であるテイクツー・インタラクティブの傘下となったことを公表した。

 Embracerによると、テイクツーへの売却価格は4億6000万ドル(約696億円)で、この取引にはテキサスのGearbox Software本社およびGearboxモントリオールとGearbox Studioケベックに加えて、Gearboxが開発・パブリッシングしてきた『ボーダーランズ』と『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』、『Homeworld』、『Risk of Rain』、『ブラザー イン アームズ』と『デューク ニューケム』といったシリーズの権利が付属するという。

 一方でEmbracerは、外部開発タイトルのパブリッシング部門であるGearbox Publishing、オンラインゲームを手掛けるCryptic Studios、開発スタジオLost Boy Interactive、人体の3Dスキャンを専門とするCaptured Dimensionsを保持するとのこと。またGearbox Publishingが発売した『Remnant』や、『Hyper Light Breaker』などの今後発売予定のタイトルのパブリッシング権もEmbracer側に残る形となる。

 スウェーデンを拠点とするEmbracerグループは2021年に13億ドルでGearboxを買収。しかし昨年より経営難から傘下スタジオの閉鎖やレイオフ(人員整理)を行っており、今月中旬にはSaber Interactiveを創業者グループに売却して再独立を認めていた。

 Gearboxと2K Gamesは『ボーダーランズ』シリーズなどのパブリッシングを通じて以前から非常に縁が深く、映画版『ボーダーランズ』の公開も控えるなかで最もスムーズに事を運べる救済相手と言えるだろう。