Sensor Towerは、年末年始(2023年12月24日~2024年1月8日)のモバイルゲーム収益・ダウンロード数トップ10と日別収益比を公開した。

 国内の年末年始のモバイルゲーム収益では、約44億(3000万ドル)を達成した『モンスターストライク』がトップに。この収益数は、2位の『ウマ娘 プリティーダービー』の約1.5倍となっている。

 また、ダウンロード数ではトップ5に『スイカゲーム』と名のつくモバイルゲームが3タイトルランクインしている。

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以下、Sensor Towerのブログを引用

2023-2024年の日本の年末年始はモンストが収益3,000万ドルでトップ、ダウンロード数ではトップ5内に3つのスイカゲームがランクインする珍しい事態に

日本の年末年始はモバイルゲームの収益・ダウンロード数が伸びるシーズンの1つです。2023-2024年の年末年始では、『モンスターストライク』が3,000万ドル以上の収益を達成してトップになりました。一方、ダウンロード数では「スイカゲーム」と名のつくモバイルゲームがトップ5中に3つもランクインする事態となりました。

『モンスト』年末年始の国内収益で約44億(3000万ドル)を記録。DL数では『スイカゲーム』と名のつくモバイルゲーム3作品がトップ5にランクイン

収益トップのモンストは2位のウマ娘に約1.5倍の差

Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2023-2024年の日本の年末年始におけるモバイルゲーム収益で『モンスターストライク』(MIXI)が唯一3,000万ドル以上を記録してトップとなりました。『モンスターストライク』の収益は、2位の『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)の約1.5倍です(※本稿では、2023年12月24日から2024年1月8日までを年末年始としています)。

『モンスト』年末年始の国内収益で約44億(3000万ドル)を記録。DL数では『スイカゲーム』と名のつくモバイルゲーム3作品がトップ5にランクイン

『モンスターストライク』は2023年12月29日から「モンスト年越し&お正月イベント第2弾」を開催して収益が伸び始め、年始以降も堅調に推移しました。

『モンスト』年末年始の国内収益で約44億(3000万ドル)を記録。DL数では『スイカゲーム』と名のつくモバイルゲーム3作品がトップ5にランクイン

月末月初に収益が伸びるのはその他のモバイルゲームでも同様ですが、『モンスターストライク』は、年明け以降に新黎絶クエスト「ロヴァー」初降臨、新イベント「決意と覚醒のラージャ」の開催、過去に登場した年末年始の期間限定クエストの復刻を始め、多数のゲーム内イベントを展開したことが収益増につながっていると推測できます。また、集計期間内には人気アニメ『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』とのコラボも展開されました。

ダウンロード数では1位、2位、4位に「スイカゲーム」がランクインする珍しい事態に、トップのゲームは70万近いダウンロード数

ダウンロード数では、過去に見たことない珍しい光景になっています。Sensor Towerのデータによると、2023-2024年の日本の年末年始におけるダウンロード数で、トップ5中に3つの「スイカゲーム」と名のつくモバイルゲームがランクインしています。

『モンスト』年末年始の国内収益で約44億(3000万ドル)を記録。DL数では『スイカゲーム』と名のつくモバイルゲーム3作品がトップ5にランクイン

特に、1位の『スイカゲーム - マッチングチャレンジ』(UNIVERSAL MOBILE GAMES TECHNOLOGY)は、2位の『スイカゲーム - ジューシー フルーツマージ』(Abdul Rehman Al Oweis)の倍近くの約70万ダウンロードを記録しました。

日本で「スイカゲーム」の人気に火がついたのは、2021年12月にリリースされたNintendo Switch版の有料ゲーム『スイカゲーム』(Aladdin X)です。リリース当初こそ広く知られてはいませんでしたが、登場から2年後の2023年に人気ゲーム配信者たちがプレイし始めたことで人気が拡大し、累計500万ダウンロードを記録しています(2023年12月13日時点)。

『スイカゲーム』は、小さなフルーツを2つ合わせて大きくしていき、大きなスイカを作っていくパズルゲームです。最新の3Dグラフィックスなどが楽しめるタイトルではないものの、シンプルかつやめ時がわからなくなるゲーム性が日本のゲーマーたちに支持されています。

人気の「スイカゲーム」ですが、2023年時点ではAladdin Xによる『スイカゲーム』はリリースされていません。上記のダウンロード数ランキング上位の3つの「スイカゲーム」は、すべてAladdin X版を参考にしたタイトルと思われます。

アイコンに加え、UIもAladdin X版に似ているこれらのタイトルは、2023年10月下旬から11月にかけてリリースされており、日本での「スイカゲーム」人気に応える形で展開されています。また、これらの「スイカゲーム」はいずれも無料ゲームとなっています。

一方、Aladdin Xは2024年1月1日に『スイカゲーム-Aladdin X』(XGIMI LIMITED)をiOSの有料ゲームとしてリリースしました。同作はリリース当日から1月30日までの日本のApp Storeにおける有料ゲームランキングで1位をキープし、好調な滑り出しを見せています。

ダウンロード数5位のツムツムはモンスト超えのDAUが際立つ

日本の年末年始のモバイルゲームダウンロード数トップ10には8つのパズルゲームが入っています。この中で2024年1月に10周年を迎えた『LINE:ディズニーツムツム』(LINE)が5位にランクインしています。Sensor Towerのデータによると、ダウンロード数トップ5のDAUでは『LINE:ディズニーツムツム』が際立っています。

『モンスト』年末年始の国内収益で約44億(3000万ドル)を記録。DL数では『スイカゲーム』と名のつくモバイルゲーム3作品がトップ5にランクイン

日本を代表するパズルゲームの同作は、10周年イベントの効果もあり、大晦日から三が日にかけては安定的に大きなのDAUをキープしており、日本の年末年始における収益トップの『モンスターストライク』をも超えています。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。

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