Sensor Towerは、 2023年11月21日に正式リリースされた『呪術廻戦 ファントムパレード』が、約28億円(2000万ドル)の収益を上げ、同月の日本における収益成長量で2位となる好スタートを切ったことを発表した。

 正式リリース当日の2023年11月21日から日本のApp Storeにおけるトップ収益ランキングで2位を記録。翌日の11月22日からは1位となり、その後もトップ10圏内を維持した。パブリッシャのSumzapはCyberAgentの子会社で、CyberAgentの2023年11月収益の30%近くのシェアを占めたという。

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以下、Sensor Towerのブログを引用

呪術廻戦 ファントムパレードがリリース2週間で2,000万ドル以上の収益を記録、ウマ娘に続くCyberAgentの新たな収益の柱になるか

2023年11月にリリースされた『呪術廻戦 ファントムパレード』が、同月の日本における収益成長量で2位となる好スタートを切りました。パブリッシャーSumzapはCyberAgentの子会社ですが、この好スタートによってCyberAgent全体の収益に大きく貢献をしており、同社の2023年11月収益の30%近くのシェアを占めました。

『ファンパレ』リリース2週間で約28億円(2000万ドル)の収益を上げる好スタート。ウマ娘に続くCyberAgentの新たな収益の柱になるか

収益ランキング2位でスタートしたファンパレ、レーティングも星4以上が95%以上の高評価

2023年11月21日に正式リリースされた『呪術廻戦 ファントムパレード』(Sumzap)は、タイトルどおり人気TVアニメ『呪術廻戦』のIPをベースにした同IP初のモバイルゲームです。『呪術廻戦』は、2021年には映画『劇場版 呪術廻戦 0』が公開、現在TVアニメではSenson 2が放送されています。

『呪術廻戦 ファントムパレード』では、アニメのストーリーを新規フルボイスで再現されているだけでなく、さまざまなキャラクターの視点で描かれるストーリーもフルボイスで実装。自分だけのチーム編成で挑むバトルなど、ファン待望の一作となっており、事前登録者数も100万人を突破しました。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2023年11月21日の正式リリース当日から日本のApp Storeにおけるトップ収益ランキングで2位のロケットスタートを見せました。翌日の11月22日からは1位となり、その後もトップ10圏内を維持。無料ダウンロード数ランキングでは正式リリース当日から1位で、その後12日間はトップ5圏内で推移しました。

『ファンパレ』リリース2週間で約28億円(2000万ドル)の収益を上げる好スタート。ウマ娘に続くCyberAgentの新たな収益の柱になるか

『呪術廻戦 ファントムパレード』はプレイヤーからも高い評価を受けています。Sensor Towerのデータによると、日本のApp Storeにおける2023年11月21日から12月4日までのレーティングでは、星5評価が90%以上、星4評価を合わせると95%以上になっており、同IP初のモバイルゲームとしてもプレイヤーに受け入れられていることがわかります。

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11月の収益成長量で2位となったファンパレ、CyberAgentモバイルゲーム収益シェアの29%に

『呪術廻戦 ファントムパレード』のパブリッシャーであるSumzapはCyberAgentの子会社で、同作の他にも複数のモバイルゲームをリリースしています。Sensor Towerのデータによると、2023年9月、10月の同社のモバイルゲーム別シェアでは、『戦国炎舞 -KIZNA-』がトップで同社の収益シェアの65~70%を占めています。

一方、『呪術廻戦 ファントムパレード』リリース後の2023年11月の収益シェアは、同作が1,600万ドル以上の収益を上げ、90%以上を占めています。同作は集計期間が10日間であることを考えると、驚異的なスピードで収益を上げていることがわかります。

『ファンパレ』リリース2週間で約28億円(2000万ドル)の収益を上げる好スタート。ウマ娘に続くCyberAgentの新たな収益の柱になるか

SumzapのIPタイトルとしては、『この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ』があります。2020年2月にリリースされた同作は、『この素晴らしい世界に祝福を!』IPを活用したモバイルゲームで、全編フルボイスのストーリー、自由度の高いパーティー編成など、『呪術廻戦 ファントムパレード』と同じ点が多いモバイルRPGです。

Sensor Towerのデータによると、『この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ』のリリース(2020年2月27日)から2週間の日本における収益は1,500万ドル近く、ダウンロード数は120万を突破しています。

一方、『呪術廻戦 ファントムパレード』のリリース(2023年11月21日)から2週間の日本における収益は2,000万ドル以上、ダウンロード数は160万以上となっており、同社のIPモバイルゲームとしても成功と言えるデータが確認できます。

『ファンパレ』リリース2週間で約28億円(2000万ドル)の収益を上げる好スタート。ウマ娘に続くCyberAgentの新たな収益の柱になるか

『呪術廻戦 ファントムパレード』の好スタートは、CyberAgent全体のモバイルゲーム収益にも大きなインパクトを与えています。Sensor Towerのデータによると、同作リリース前の2023年10月の日本におけるCyberAgentのモバイルゲーム収益シェアでは、1位が2,900万ドル以上の収益を上げた『ウマ娘 プリティーダービー』で約60%の収益シェアを占めています。

一方、11月でも1位は同じく『ウマ娘 プリティーダービー』ですが、収益シェアは38%と後退しています。しかし、『呪術廻戦 ファントムパレード』が収益シェア29%に達して2位となっており、この2タイトルを合わせた2023年11月の収益は、3,700万ドル以上に達しています。

『呪術廻戦 ファントムパレード』の急成長は、日本のモバイルゲーム全体で見ても際立っています。Sensor Towerのデータによると、2023年11月の日本におけるモバイルゲーム収益成長量で、2位となっています。上位4タイトルは既存タイトルですが、同作は2023年11月21日の正式リリースから10日間での2位であることを考えると、驚異的な成長と言えます。また、集計範囲を同作リリースから2週間の2023年12月4日までで見ると、1位となっています。

『ファンパレ』リリース2週間で約28億円(2000万ドル)の収益を上げる好スタート。ウマ娘に続くCyberAgentの新たな収益の柱になるか

前述したプレイヤーからの高評価やモバイルゲームとしての面白さに加え、リリース直後の2023年11月24日から同作初のストーリーイベント「望郷の境界線」の開催したことなどが好成績に繋がっていると推察できます。今後の展開次第では、同作は『ウマ娘 プリティーダービー』に次ぐ、CyberAgentの大きな収益の柱になる可能性を秘めています。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。

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