『メタルギア』ファンにはたまらない1作だ。

 2023年10月24日にKONAMIより発売予定の『メタルギア ソリッド: マスターコレクション Vol.1』(以下、『Vol.1』)。

 初代『メタルギア』(以下、『MG1』)から『メタルギア ソリッド3 スネークイーター』(以下、『MGS3』)までの5作に加えて、それぞれのシナリオにおけるセリフや無線内容などを載せたシナリオブック、『メタルギア』サーガの全容がわかるマスターブックのほか、サウンドトラックやバンドデシネを収録したボーナスコンテンツまで同梱。

 本稿では、本作のレビューをお届け。ストーリー的なネタバレは極力避けているが、一部の内容や画像は作中のシステムに詳しく言及しているものもあるため、ご了承いただきたい。なお、Steam版をプレイした。

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見つからずに進む――初代『メタルギア』ですでに完成されていたシステム

 『メタルギア』シリーズ最大の特徴と言えばステルス。敵に見つからずに隠れて進み、最奥に待ち構える核搭載二足歩行戦車“メタルギア”を破壊する。いまとなってはおなじみだが、始まりは1987年にMSX2で発売された『MG1』にまでさかのぼる。

『メタルギア ソリッド: マスターコレクション Vol.1』レビュー。スネークや雷電たちの潜入が現行機で蘇り、幻の『スネークズ リベンジ』も収録!

 そんな『MG1』では、南アフリカ奥地に建設された武装要塞、アウターヘブンにあるメタルギアを破壊するため、特殊部隊FOXHOUNDの新人隊員であるソリッド・スネークが、ビッグボスの命令で敵地に単独で潜入するというストーリーが描かれた。

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 『メタルギア ソリッド』(以下、『MGS1』)以降のナンバリングタイトルはだいたい遊んだ筆者も、『MG1』は初見。今回のレビューで初めて触れたのだが、2Dでドット絵だろうが“潜入”というコンセプトは同じだった。

 肩越しの視点でスネークを動かせる『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』と比べるとさすがに操作性は不便だが、敵兵やカメラの監視をかいくぐりながら独りで敵地を進む緊張感や、特殊な能力を持ったボスたちとのバトルなど、後のシリーズにも見られる特徴はすでにこの時点から存在している。

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初代では画面を切り替えるたびアイテムが復活するため、レーションや弾薬をその場で限界まで補充できる。なお、続編ではアイキャッチ付きのロードを挟まないと再出現しないように変更された。

 以降の作品を見てみると、『メタルギア 2 ソリッド・スネーク』(『MG2』)では敵の位置をレーダー上に映す“動体反応レーダー”が追加。

 『MGS1』では表現が奥行きのある3Dになり、『メタルギア ソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』(以下、『MGS2』)では麻酔銃やホールドアップが実装、『MGS3』では、サバイバル要素として動植物を獲って食べる“キャプチャー”や受けた傷を自分で治す“キュアー”、フェイスペイントや迷彩服と背景の同化率を示す“カムフラージュ”が導入。

 作品ごとにさまざまな要素が盛り込まれてきた。

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『メタルギア』
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『メタルギア ソリッド』
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『メタルギア ソリッド 2 サンズ・オブ・リバティ』
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『メタルギア ソリッド 3 スネークイーター』

 とはいえ、敵地への単独潜入という点でナンバリングのシリーズタイトルはつながっている。

 30年以上続くシリーズ作品の基礎となるシステムは、『MG1』の時点ですでに完成していたわけだ。

 これまで『MG1』を遊ぶ方法といえば、MSX2のオリジナル版か『メタルギア ソリッド 3 サブシスタンス』あるいは同作を収録した『メタルギア ソリッド HDエディション』を手に入れるしかなかったわけで、こうして現行機やPCで遊べるようになったのは、シリーズファンにはもちろんこれから『メタルギア』を遊ぶ人にとってもありがたい話だろう。

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『MG1』&『MG2』と『MGS1』には類似点が多い?

 本作に収録されているおもな5作品をひと通り遊んだが、そのなかで気づいたことがある。『MGS1』は、『MG1』と『MG2』の集大成なのではないだろうか。

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 というのも、共通点が多いことに気付かされたからだ。『MG1』と『MGS1』なら、弾頭を操作可能なリモコンミサイルを使ったギミック、地雷原突破後の戦車との戦闘などがある。

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 『MG2』と『MGS1』を比較すると、上階を目指しながら戦うシチュエーションを始め、一部のアイテムなども挙げられるだろう。詳しい話は控えるが、女子トイレ関連のネタも共通している。

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 “特殊作戦に従事する隊員”というシチュエーションはその時点で十分に映画的だが、『MG1』や『MG2』は2Dのドット絵で表現されているために、映画の技法を取り入れるにも限度があった。

 その点、3Dになった『MGS1』ならキャラクターの動きや音声、カメラワークなども細かく決められる。中学生以来、約16年ぶりに遊んだ『MGS1』からは、『MG1』と『MG2』では制約があったさまざまな要素を再構築し、昇華させてみせるという当時の開発者たちのこだわりや熱意を感じられた。

サイコ・マンティスのセーブデータネタもバッチリ対応

 『MGS1』と言えば、欠かせないネタがひとつ。サイコ・マンティス戦だ。

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 サイコ・マンティスは、作中でシャドーモセス島を占拠したFOXHOUND隊員のひとり。世界最高レベルの読心能力と念動力を持ち、相手の心を読み取ったり、周囲の物を浮かせて自由に操ったりする。

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 ボス戦前には、コントローラーを振動させる、メモリーカードに保存されている特定のセーブデータを読んでプレイ歴を言い当てるなど、いわゆるメタフィクション的なネタを披露し、当時のプレイヤーたちに衝撃を与えた。

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 そうしたネタは今回の『Vol.1』でも再現されている。筆者の場合はSteam版をPS5のデュアルセンスコントローラーで遊んだが、サイコ・マンティスの念力でしっかり振動していた。いっぽう、セーブデータ関連に関しては、オリジナル版よりも充実しているといっていい。

 というのも、『Vol.1』に収録されている『MGS1』ではセーブデータを編集できる。今回の『MGS1』のセーブデータは、“リスト1”と“リスト2”にそれぞれ割り当てられた領域に保存する形式になっているのだが、ここに当時のKONAMIから出ていたゲームのセーブデータを作成できるのだ。

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 作成できるセーブデータは以下の11種。

 筆者の場合、セーブデータによって変化するセリフを当時聞いたことはない。

 ただネタとしてひとつだけ知っていたアレを試すべく、『ときめきメモリアル forever with you』、『ときめきメモリアルドラマシリーズ vol.1 虹色の青春』を入れたセーブデータリストをリスト2にあてがってサイコ・マンティス戦に挑んだところ……

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 しっかり「『ときメモ』が好きなようだな」と看破された。

 ほかにも、コントローラーネタも再現されている。サイコ・マンティスのリーディング能力によってスネークの行動はすべて先読みされてしまい、格闘はもちろん銃撃もまともに当たらない。何度か無線でキャンベル大佐に指示を仰ぐと対策を教えてくれるのだが、これも『Vol.1』でしっかり再現されている。やりかたさえわかれば簡単なので、未プレイの人はぜひ自分で見つけてほしい。

シナリオブック+マスターブックでサーガを読み解く

 今回の『Vol.1』のもうひとつの目玉と言えるのが、シナリオブックとマスターブック、そしてバンドデシネ(コミック)だ。

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骨太のシナリオを骨の髄まで楽しめるシナリオブック

 シナリオブックには各作品内で使われている膨大な量のセリフなどがすべて収められている。シーンの切り替わりやキャラクターの発言内容、そのタイミングの指示が載せられた台本のようなもので、『メタルギア』作品における物語の流れがより細かく把握できる。

 ストーリーに関わる無線なら遊んでいるだけでも聞けるが、特定の武器を装備している場合や特定のフィールドに到達したときなど、決められた条件下でしか聞けない掛け合いもあるわけで、そうした内容が収録されているのもうれしいところ。なかにはボツとなったシーンも掲載されておりファンにとっては製品版のストーリーとの違いを確かめられるのもいい。

 とくに『MGS3』は無線ネタが豊富なので、その全容を把握するうえでシナリオブックが大いに役立つ。

 無線会話集だけで、項目数は37個。『MGS1』、『MGS2』の無線集は“無線集”の括りだけで済ませているのに、こちらだけさらに個別に分けられている。

 当然あらゆる情報が載っているわけで、たとえばバーチャスミッション時にゼロ少佐から聞いた内容をスネークイーター作戦時にシギントから改めて聞くと、ゼロ少佐はメカ音痴でシギントから渡されたメモをそのまま読んでいたことがわかるというくだりがあったのだが、当時の筆者はまったく知らなかった。

 今回シナリオブックに触れたことでそのボリュームの多さを改めて実感。

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マスターブックで『メタルギア』サーガをマスター

 もうひとつの『マスターブック』は、その壮大さから“サーガ”とも言われる『メタルギア』の物語を俯瞰・解説したもの。

 今回の『Vol.1』で言えば、『MG1』から『MGS3』それぞれにマスターブックが用意されている。まず『メタルギア』自体の概要や歴史の説明がされ、その後に対応するタイトルの世界設定やキャラクターについて深掘りするというのが基本的な構成だ。なお、『MG1』と『MG2』のみ、最初のページからその作品の解説に直接入る。

 ポイントは、その作品で描かれた要素とシリーズ作品との関連性にまで言及している点。

 『MGS1』に登場したリキッド・スネークは、幼少期はどのように過ごしていたのか? 『MGS3』でビッグボスとなったネイキッド・スネークは、その後世界にいかに影響を与えていくのかなど、サーガのつながりもこの『マスターブック』を読めばかなり把握できる。

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 『メタルギア』シリーズは実写映像を用いた演出も特徴で、『マスターブック』ではその画像も使われている。サーガの歴史について実写を交えて解説しているのは、さながら歴史の教科書のようでもあり、現実とフィクションをうまく融合させている同シリーズの強みも生かされていると思った。

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 『マスターブック』は『メタルギア』のすべてが載っていると言っても過言ではないが、そのためにネタバレしかない。ページをめくるたびにネタバレされると考えていい。現に各作品のメイン画面で『マスターブック』を選ぶたび、必ずネタバレについて警告される。

 警告には「各作品を遊んでから読んでほしい」という旨が書かれており、実際『マスターブック』には『メタルギア』シリーズ全体をカバーする重厚な情報が記されている。

 キャラクター解説を例に挙げると、『MGS1』のキャラクターが『MGS3』の時代ではどうだったのかといった内容がふつうに出てくるため、たとえば『MGS1』を遊んだだけで同作のマスターブックを読むと、『MGS3』のネタバレをモロに食らってしまう。

 『マスターブック』を読む際はできるだけ『Vol.1』の『メタルギア』シリーズ全5作を遊んでからにしたい。

海外限定だった『スネークズ リベンジ』が遊べる

 『Vol.1』のボーナスコンテンツには、ファミコン/NES版『メタルギア』や、コミック調で『メタルギア』の物語を再現した『メタルギア ソリッド バンドデシネ』と『メタルギア ソリッド 2 バンドデシネ』、作中のBGM20曲を収録した『メタルギア ソリッド デジタルサウンドトラック』などがあるのだが、なかでも珍しいのが『スネークズ リベンジ』だ。

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 本作は、NES(海外向けファミリーコンピュータ)版『メタルギア』の続編。メタルギアと思しき兵器が存在するとの情報を受けたソリッド・スネークが、ふたりの部下を引き連れてジャングルに降下。敵基地に潜入するというものだ。

 本作はNESでしか展開されておらず、販売の対象は海外のみで、日本では輸入でもしない限り遊べなかった。

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 前作のファミコン版『メタルギア』自体が外伝的な扱いのため、ナンバリングタイトルで描かれるサーガとは直接的な関係はない。その続編である『スネークズ リベンジ』も同様なのだが、とはいえ日本では幻とも言える本作が手中にあるわけで、実際に遊んでみた。

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 基本的なシステムはMSX2/ファミコン版『メタルギア』を踏襲。各地に囚われた捕虜を助けるほど階級が上がり、その分だけ体力や所持できる弾数などが増えていく。フィールドの探索と捕虜の捜索、スネーク自身の強化を並行して進められるので、なかなかテンポもいい。

 おもしろかったのはサーチライトのギミックで、ジャングルの特定の地点には黒地の画面に丸い円が浮かび上がっており、その中だけ背景の地形が見て取れる。見えないものが見えるという仕組みにすることで、間接的に照明を作り出しており、その発想の転換には感心させられた。最初はジャングルや基地がメインだが、先に進むと船内や列車内など多彩なフィールドも登場するため、視覚的にも楽しめて新鮮だった。

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 ただし、本作では言語が最大の壁に。海外仕様のタイトルをそのまま移植しているため、全編英語表記となっている。

 外伝とはいえ既存のアイテムを応用して突破口を開くという『メタルギア』らしいギミックはこちらにも存在しており、キャラクターたちの会話をしっかり読み解く必要がある。幸い会話は短めなので、その都度、単語だけでも翻訳しながら進めてもいいかもしれない。

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 『MG1』と同様、敵兵の視界が一直線なので、見つめ合わなければ相手の真横に行っても気づかれないのも特徴だろう。

 『MGS1』以降のように視界が円錐状だと思って遊ぶと手を焼くが、こちらの視界の仕様を覚えれば、相手の左右を素通りしたり、堂々と走り寄って殴りつけることも可能だ。

まとめ

 『メタルギア ソリッド: マスターコレクション Vol.1』には、『MG1』から『MGS3』まで『メタルギア』シリーズの5作が収録されている。

 ドット絵からポリゴンやCGへのグラフィックの変化や、麻酔銃に近接戦闘術のCQCといったシステムの追加によって充実していく潜入要素など『メタルギア』の進化をこれ1本で感じられるはずだ。

 各作品にはマスターブックやシナリオブックも完備され、さらに幻の作品である『スネークズ リベンジ』を始めとしたボーナスコンテンツも充実している。

 個人的には、ぜひ『MG1』や『MG2』から先に遊んでほしいと思う。

 『MGS1』以降の3Dで表現された『メタルギア』と比べるとなにかと不便だが、だからこそ後に出てくるシリーズ作品がどのように進化していったのかをその身で実感できるだろう。

 何より、『メタルギア』の核である“潜入”の始まりに触れられる。『Vol.1』の5作品を遊び終えて振り返ったとき、きっと30年以上前のゲームの完成度に驚くはずだ。

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