NCSOFTからスマートフォンとPCで提供予定となっている、最新タイトル『ブレイドアンドソウル2』。その内容にいち早く触れられる先行プレイ体験会にお誘いをいただいたので、さっそく行ってみた。

『ブレイドアンドソウル2』先行レビュー。快適なオートプレイと“死にゲー”体験も可能な手動バトルを味わえる。PC版ブレソの英雄たちも“ソウル”として登場

 PC向けにサービス中の『ブレイドアンドソウル』は、“武侠”作品の神秘的な東洋テイストを盛り込んだ美麗な世界が舞台のオンラインタイトルだ。対戦格ゲーに近いレベルのアクション性やさまざまなスキルの組み合わせを駆使する戦略性が大きな魅力となっている。

 筆者もかなり楽しませてもらっており、『2』も発表以来楽しみにしていたのだが、スマホタイトルということでアクション性についてはあきらめていた部分もあった。

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実際にプレイしてみると、画面右上のクエスト名をクリックすると移動や戦闘が自動で進む、最近のスマホゲームらしいオート進行が始まった。

 オートプレイも時代の流れかなと、この時点では思ったのだが。

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敵の攻撃をシビアなタイミングで受け流す。エフェクトが超気持ちいい。
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某アクションゲームシリーズを思い出させる“死にゲー”なボス戦が始まったんだが。

 ボス戦では攻撃パターンや予備動作を覚え、けっこう惜しいところまでいったのだが、取材時間中には勝てなかった。くやしい。

 このように、オート化を取り入れつつも、『ブレイドアンドソウル』のよさはしっかり引き継がれていた。むしろ受け流しのシステム“ソウルパリィ”のほか、武器に英雄の魂を装着してカスタマイズする“ソウル”システムなどに、さらに洗練された魅力を感じる。

『ブレイドアンドソウル2』先行レビュー。快適なオートプレイと“死にゲー”体験も可能な手動バトルを味わえる。PC版ブレソの英雄たちも“ソウル”として登場
PC版『ブレイドアンドソウル』の人気キャラクターたちも、武器に装着する“ソウル”となって登場する。

 そこで、先行プレイ体験会で実際にプレイできたキャラクターメイキングとチュートリアル、ソロ用ダンジョンなどの一部ゲームコンテンツについて、プレイインプレッションをお伝えしていく。

 なお、今回掲載しているゲーム画面は開発中のものであり、実際のゲーム画面とは異なる場合があることはご了承いただきたい。

オート機能とガチめのアクションがメリハリよく融合

 まずは今回もっとも衝撃を受けたアクションや操作についてお伝えしていきたい。スマホとPCでプレイでき、PC版はNCSOFTが提供する独自クロスプラットフォーム“PURPLE(パープル)”に対応。体験会ではPURPLEでプレイし、操作はキーボード&マウスで行なった。

 PURPLEを使えばスマホのタイトルをPCでそのままプレイ可能。スマホ版とのデータ共有はもちろん、PCのプレイ画面をスマホで受信しながらリモートプレイができたり、コミュニティーツールが使用できたりと、便利なアプリケーションだ。

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スマホの場合は画面左下の仮想パッドで移動操作をする。画面右下には通常攻撃ボタンなど、アクション用のボタンがまとめられている。

 記事の冒頭でも少し触れたが、今回体験したチュートリアルのクエストは、画面右上にあるクエスト名をクリックするだけで、戦闘も含めて自動で進められた。

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スロットに登録した“武功”(スキル)は自動で使用され、一定時間のクールタイムが経過すると再使用可能になる。この辺も馴染みのあるシステムだろう。

 “武功”(スキル)がオートで発動するので便利で遊びやすい、いまどきのスマホタイトルといった様相だ。しかしこうなると、バトルは全部オートでいい気がする。3D格ゲーを遊んでいるかのような、PC版『ブレイドアンドソウル』的爽快なバトルはもうないのだろうか。

 チュートリアル終了後にソロ用の“初級試練ダンジョン”をプレイさせてもらった時点で、そんな不安は吹き飛んだ。

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難易度“三流”あたりはオートバトルだけで勝てるレベルだったのだが、上の難易度になると話がまったく違ってきた。

 本作ではどの装備を使用していても、ソウルを装着すれば共通して“ソウルパリィ”という技を使用できる。ソウルパリィは特定の前兆がある敵の攻撃にタイミングを合わせて出すと、その攻撃を無効化しつつ、相手の体力ゲージ下の緑色のゲージを減らすというもの。

 ソウルパリィをくり返して緑色のゲージをゼロにすると敵は“気絶”状態に。こうなったら攻撃し放題だ。このあいだは通常攻撃ボタンが特殊な攻撃ボタンになり、連打で大ダメージを与えられる。なお、ソウルパリィ成功で減らせるゲージ量は、“ソウル合撃力”というステータスによって決まる。

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画面に緑、あるいは紫の光が広がるエフェクトが出たら、ソウルパリィが可能な攻撃が来る。画面右下の特化武功ボタンをタイミングよく押せれば成功。
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攻撃を無効化しつつ、一気に体力を削るチャンスも作れる。本作での強敵との戦いではソウルパリィの成否が明暗を分けかねない。

 初級試練ダンジョンのボスは、紫の予兆が出る大きく跳躍しながらの攻撃と、緑の予兆が出る突進攻撃という、ふたつのソウルパリィ可能な攻撃をくり出してきた。それぞれソウルパリィの感覚(タイミング)が大きく異なるので、筆者は慣れるまでは失敗続きとなった。

 だが、攻撃パターンを覚えたら気持ちよく決められるようになっていった。たとえば、突進には大きく後ろに下がる予備動作があるのだ。体験会当日に用意された装備では厳しい相手という話だったが、ソウルパリィが全部成功すれば勝てたはず。きっと勝てた。

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1回のソウルパリィの失敗がほぼ負けにつながる過酷なバトルを味わえた。今回用意されたキャラクターで行くにはやや無理がある難易度だったらしい。
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バックステップで敵の攻撃範囲から抜け出したり、“気絶”状態から抜け出せる“脱出”武功があったりと、PC版『ブレイドアンドソウル』にあったアクション要素も確認。ソウルパリィ同様、これらも使いこなす必要が出てきそうだ。

 本来のゲームプレイでは、ここまで厳しい戦いにはならないとのことでひと安心。だが、言い換えればプレイヤーの調整次第で、こうしたひりつくバランスでの戦いも味わえるということだ。

 ボスへの挑戦をくり返すうちに、何度もやられつつ、敵の攻撃をひたすら覚えて攻略する“死にゲー”に近い感覚が芽生えてきた。PCのPURPLEで遊んでいるとはいえ、まさかスマホ用のタイトルで死にゲーの魅力を味わえるなんて。

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ふだんはオートプレイで進行し、ボス戦になると本格的なアクションバトルに移行。装備の調整や難易度選択次第ではボス戦もオートでこなせそうだったので、忙しいときなどに助かりそうだ。

美麗な世界は健在。真相を探すこと自体もコンテンツ

 世界観やフィールドについても所感をお伝えしていきたい。舞台はPC版『ブレイドアンドソウル』から200年後の世界。オープニングで神話のような世界観の説明こそ入るが、今作までのあいだに何があったのか、説明はない。

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 世界観は、実際にプレイしたキャラクターメイキングとチュートリアルの流れに沿ってお伝えしていこう。キャラクターは標準的な体格の“ジン族”、筋骨隆々な“ゴン族”、ケモノ耳としっぽが可愛い小柄な“リン族”の男女から選んで作成する。

 キャラクターメイキングでは細かな設定が可能で、その数なんと9999兆通り以上。体型のほか、リン族はどの動物の耳としっぽにするかも悩ましく、キャラメイクだけで半日は遊べそうだ。

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種族が違っても能力の違いはない。好みで選ぼう。
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 キャラクターを作成したら、いざチュートリアルへ。相棒と思われる青年“アラン”とともに武術大会に参加するという流れだが、そもそも主人公がなぜ武術をやっているのか、アランとは何者なのかなど、説明はないまま話は進む。

 武術大会の決勝戦では主人公とアランが戦うことになり、そこで主人公にとんでもない異変が起こる。だが、アランはこのことを知っていたらしく即座に対応し、激戦の末に場を収める。

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武術大会のアナウンスに“水月平原”という地名が出てきたりと、PC版とのつながりを感じさせる要素が多数ある。
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 チュートリアルの体験はここまでで終了。世界観や主人公について、ほとんど説明がなく置いてけぼりにされている感があったのだが、これにはちゃんと理由があった。本作のメインストーリーは、主人公の生い立ちや秘密、その周辺の人々を巡る物語などが、少しずつ明かされることで進んでいくのだ。

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マップで確認できる“?”マークの場所では、物語のピースとなる要素を見つけられることも。
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そういったピース(記録)を探しながら、ストーリーや世界観への理解を深められる。また、特定のコレクションを揃えると能力ボーナスも得られる。

 広大なフィールドにはかなりの高低差があるが、本作の主人公は“軽功”を使いこなせるため、ふつうに走るだけでも他タイトルの乗りもの並みに速い。加えて、短距離なら滑空で移動したり水面を走ったりと、困難な地形も気持ちよく走破できる。

 なお、筆者はPC版『ブレイドアンドソウル』をキーボード&マウスでプレイしていたので、とくに今回のPURPLEでのプレイに戸惑うことはなかった。移動にはWASDキーを使う操作法は、FPSや3Dアクション系のゲームでおなじみ。さまざまな移動アクションの感覚も同じなのである。

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本作のアクション性の高さはこの移動アクションにも表れている。ハイスピードなだけでなく小回りも利くので、細かな探索にはもってこいだ。

 世界を探索するだけでなく、あとで説明する“ソウル”として登場する英雄たちなど、NPCのストーリーを掘り下げる要素もあり、深い物語が垣間見えていく。プレイヤー自身が広大な世界を冒険し、物語や真相を紐解いていくこと自体が、大きなコンテンツになっているわけだ。

武器に力を宿す“ソウル”システムも熱い

 続いて、キャラクターの強化やカスタマイズに関するシステムについても触れていこう。

 キャラクター自体にはクラスやジョブの概念はなく、持った武器の種類によって、使用できるスキルやプレイスタイルが変わる。武器を持ち替えるだけで、どこでも気軽に変えられるのが便利だ。

 今回の体験会で用意されていた武器は以下の通りだ。

  • 剣:攻防のバランスがよく、多人数戦闘にも優れる前衛
  • 小手:スピードを活かす近距離ダメージディーラー
  • 小太刀:隠れ身などで懐に入り、一瞬で爆発的ダメージを出す
  • 斧:防御の硬さと回復力で前衛を務める盾役
  • 気功牌:遠距離から範囲攻撃と弱体化を繰り出す攻撃役
  • 弓:もっとも長い射程を持つ遠距離攻撃役
  • 法鐘:味方の強化と回復に特化した後衛
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チュートリアルの武術大会では、使用武器をひとつだけ選択する場面があった。ゲームを進めていけば、ほかの武器も自由に使えるようになるようだ。

 各武器で使用できる“武功”(スキル)は、入手した“武功書”を使用することで習得する。武功書と武功にはレアリティがあり、高レアリティの武功書の入手はプレイするうえでの大きな目標になりそうだ。

 さらに各武功を個別に強化して“進化”させていくことで、より強力な追加効果が得られる。スキル育成の方向性を考えるだけでも、キャラビルドの幅が広がっていく。

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スロットにセットした武功は、スロットを下にスライドすることで自動使用設定をオンにできる。

 さらに、武器に“ソウル”を装着することで能力を大きく変えられる本作独自のシステムがある。ソウルはこの世界に存在した英雄の力を宿すもので、武器にセットするとキャラクターの能力値が大きくアップする。

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武器にはメインのソウルをひとつ、サブのソウルをふたつ、さらに強化を進めれば“ブレイド強化スロット”に最大4つを装着できる。
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メインに装着したソウルは能力値ボーナスが100%、サブの場合は50%適用される。ブレイド強化スロットの場合は適用されない。

 能力値のほかに、ソウルはそれぞれ“ブレイド効果”という特殊能力を持っている。この能力にはレベルがあり、複数の装着ソウルが同じ能力を持っていた場合、そのレベルが合算される。

 一部のブレイド効果は合計レベル6以上になるとより強力な効果が付与される。同じブレイド効果を持つソウルを組み合わせることで、この追加効果をいかに発動するかがキャラクタービルドの要になるだろう。

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同じブレイド効果でも、レベル4とレベル6ではここまで内容が違う。ブレイド強化スロットに装備したソウルは、このブレイド効果のみが反映される。

 能力面でも重要なソウルだが、集めること自体を楽しむコレクション性や、ストーリー面での重要さにも注目したい。

 『ブレイドアンドソウル』の主要登場人物をはじめ、世界観を語るうえで重要なNPCもソウルとして登場。先に触れたとおり彼らのストーリーを掘り下げるコンテンツも用意されている。物語を追ううえでも、ソウルの収集は重要になりそうだ。

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 また、武器に装着したソウルは待機状態が続いたときや戦闘中の特定のタイミングなどで、幻影のような姿で主人公のそばに現れる。

 『ブレイドアンドソウル』を長くプレイしている人や一部のNPCが気に入った人にとっては、彼らの姿が見られるというだけでもソウルは集めがいがあるのでは。

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筆者はポー・ファランのファンを自称しているので、こうして共闘するかのように出てきてくれるのが非常に嬉しかった。

MMO要素やパーティープレイも当然あり。続報に期待大

 今回の体験会ではキャラメイクとチュートリアル、フィールドの簡単な探索とソロ用の初級試練ダンジョンという、一部のコンテンツのみプレイさせていただいたが、正式サービス開始の際には当然ながらマルチプレイ要素も用意される予定とのこと。

 パーティで挑むダンジョンのほか、フィールド上で多人数でわちゃわちゃとプレイできるようなMMOならではの大規模コンテンツにも期待したいところ。

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この美麗ながらも入り組んだ、冒険しがいがありそうな世界を、より楽しくしてくれるフィールドコンテンツにぜひ期待したい。

 最後に、とくに印象に残った点を挙げるとすれば、やはりオート戦闘と手動戦闘についてだ。

 いずれも個別で成り立つほどにしっかりした戦闘システムなのだが、このふたつが完全に分けられているわけではない。オートバトルで武功の発動や通常攻撃を続けながら、プレイヤー本人はソウルパリィに備えて集中するなど、ふたつを同時に利用することもできた。

 オート進行が苦手、あるいは手動の難しいアクションが苦手といった人にも、もう一方の戦闘システムを活用することで、苦手な部分を補えるようになっているかと思う。

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つねにオートばかりでは飽きがくるし、逆にひりつく手動バトルばかりでは疲れてしまう。ふたつの戦闘スタイルをうまく利用しあうことで、欠点を補完できている。

 PC版『ブレイドアンドソウル』ファンとしては、PURPLEでプレイすれば慣れ親しんだ美麗な世界を大きな画面で堪能できる点も嬉しいところ。PURPLEは動作も軽めで、本作のような激しいアクションを伴うタイトルでも問題なく動作しているのが今回確認できたのも喜ばしかった。

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PURPLEでプレイした感想としては、ムービーシーンや戦闘の描写など、PC版からリッチさで見劣りするような部分はほぼ見当たらなかった。

 ふたつの戦闘システムの併用やソウルシステムの奥深さ、そして世界観や物語に大きく根差したコンテンツの数々が冒険とともに楽しめるという点など、RPGとしても、アクションゲームとしても、非常に楽しみが多い本作。

 気になってきたという人には、配信開始までにどのような動きがあるのか、また内容についての追加発表などもあるのか、詳細の続報を今後も期待していただきたい。