2023年6月6日に発売を迎える、Activision Blizzardのプレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC用ソフト『ディアブロ IV』。言わずと知れたハック&スラッシュの金字塔であり、世界のゲーム業界に多大な影響を及ぼした大人気アクションRPGの最新作である。

※この記事は『ディアブロ IV』の提供でお送りします。

 そんな『ディアブロ』シリーズの第1作目が発売されてから27年もの時が流れたわけだが、長きにわたって展開されてきたシリーズということもあり、その世界観や物語は熟成に熟成を重ね、いまや巨大な叙事詩となってゲームの歴史に刻まれている。

 そこでこの記事では、“ディアブロ世界”で紡がれてきた長大な物語を、最新作の発売前にまとめてみようと思った。シリーズファンならば「あったあった! 懐かしい!」と膝を打ち、ルーキープレイヤーは「そんなに深い歴史があるのか!」と驚愕する“ディアブロ絵巻”をお届けしたいと思う。

ディアブロ IV | ゲームプレイローンチトレーラー

深すぎる、“ディアブロ世界”の物語

 『ディアブロ』シリーズは、1996年に発売された初代『ディアブロ』以来作品を重ねてきており、ざっとだが、

 このような段階を踏んで新作がリリースされてきた(拡張版は省かせてもらった)。言うまでもないことだが、物語は一貫した世界観の元でつながっており、その時系列は、

ディアブロ→ディアブロ II→ディアブロ イモータル→ディアブロ III→ディアブロ IV

 以上のようになっている。

 今回は初代『ディアブロ』以前の世界観の背景に始まり、最新作『ディアブロ IV』に至るまでのストーリーをダイジェストでまとめようと思う。

『ディアブロ 4』シリーズの物語を総まとめ。天使と悪魔の“罪悪戦争”、メフィストの娘リリスの誘い、翻弄される人類、そして惨劇……これはもはやゲーム史に残る一大叙事詩だ
『ディアブロ 4』シリーズの物語を総まとめ。天使と悪魔の“罪悪戦争”、メフィストの娘リリスの誘い、翻弄される人類、そして惨劇……これはもはやゲーム史に残る一大叙事詩だ
『ディアブロ 4』シリーズの物語を総まとめ。天使と悪魔の“罪悪戦争”、メフィストの娘リリスの誘い、翻弄される人類、そして惨劇……これはもはやゲーム史に残る一大叙事詩だ

世界観の背景

永劫の戦い

 ディアブロ世界の根底にある事象のひとつが、“永劫の戦い”と呼ばれる天使陣営と悪魔陣営による壮絶な戦いである。前者は、大天使を中心に結成された“天使評議会”に率いられた戦士の集団。後者は、“三大悪”と呼ばれるディアブロ、バール、メフィストに率いられた“地獄の軍団”。“秩序vs.混沌”の戦いは、文字通り永劫の時をもって続くこととなる。

 この不毛な闘争に疲れ切り、争いのない平和な世界を創造したいと動き出したのが大天使イナリウスだ。しかし、天使がひとりでそれを訴えても埒が明かないと判断したイナリウスは、敵方である地獄の軍団の女悪魔リリスと手を結び、同じく永劫の戦いから離反した天使と悪魔を集めて“サンクチュアリ”と呼ばれる人間界を作り出す。

 そして、サンクチュアリが作られたことが両陣営にバレぬよう、強力な遺物である“ワールドストーン”の力を用いて、その存在そのものを隠してしまうのである。

『ディアブロ 4』シリーズの物語を総まとめ。天使と悪魔の“罪悪戦争”、メフィストの娘リリスの誘い、翻弄される人類、そして惨劇……これはもはやゲーム史に残る一大叙事詩だ

 そんなサンクチュアリで生まれたのが、天使でも悪魔でもなく、人類の始祖となって台頭する“ネファレム”という存在だ。天使と悪魔の能力を引き継いだネファレムの潜在能力は凄まじく、その圧倒的なオーラはサンクチュアリに暮らす者に不安の影を落とす。「ネファレムの力のせいで、サンクチュアリの存在が天界と地獄の軍団に気づかれてしまうのではないか……?」と。

 強すぎる力は災いをもたらす……という憂慮にかられたイナリウスは、ネファレムを消滅させることに思い至る。しかし一方のリリスは、その力を利用して天使と悪魔に対抗できるのではと考え――。対立した意見への答えを見つけるべく、イナリウスは一時サンクチュアリを離れるのであった。

『ディアブロ 4』シリーズの物語を総まとめ。天使と悪魔の“罪悪戦争”、メフィストの娘リリスの誘い、翻弄される人類、そして惨劇……これはもはやゲーム史に残る一大叙事詩だ

 イナリウスの留守に乗じて、リリスはネファレムの生存を画策する。その方法とは、反対勢力であるサンクチュアリの天使と悪魔の皆殺し。当然、それを知ったイナリウスは怒り心頭に発し、リリスをサンクチュアリから追放してしまった。

 と同時にワールドストーンにも細工を施す。ネファレムの力が世代を経るごとに減少し、さらにその寿命と記憶すらも薄まっていくように仕立て上げたのである。こうして、ネファレムはイナリウスの思惑通りに、数世代の転生を経て創始者の知識を持たない“ふつうの人類”に変質してしまうのであった。

罪悪戦争

 イナリウスの牽引によりサンクチュアリの人類は平和な時を過ごしていたが、安息は永劫には続かなかった。ついに地獄の軍団にその存在が露見してしまったのである。火種は瞬く間に大きくなり、イナリウス率いるサンクチュアリ軍と地獄の軍団による新たな戦いが幕を開けた――。それが罪悪戦争だ。

 この戦争では、人類をどちらの軍勢に引き込むかが激しく争われた。人類の気を引くために両陣営はそれぞれ“光の大聖堂”(イナリウス側)、“三位一体教団”(地獄の軍団側)というカルトを立ち上げ、人類の支配権を得ようと活動を活発化させる。

 そんな折に舞い戻ったのが、イナリウスにより虚空に追放されていた悪魔リリス。彼女はネファレムの子孫であるウルディシアンという農夫を覚醒させ、光の大聖堂と三位一体教団に戦いを挑んだ。

 しかし、争いが激化したことにより天界がサンクチュアリの存在を察知。世界は天使と悪魔、そしてサンクチュアリによる三つ巴の戦いに突入してしまうのである。

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 サンクチュアリを救うべく奮闘するウルディシアンは、ネファレムの力を限界以上に引き出して天使と悪魔をそれぞれの世界に押し戻すことに成功する。しかし、待っていたのは力の暴走だった。

 その力はあまりにも大きい。抑制することが不可能であると察したウルディシアンは、ついに悲しい選択をすることになる。それは、世界を救うために自らの命を断つこと……。

 この結末を受けて天界では、サンクチュアリの今後を決めるべく天使評議会で採決が行われる。その結果、“人類から天使と悪魔、此度の戦争の記憶を消す”という条件付きでサンクチュアリの存続が決められた。

 その際、地獄の軍団の代表であるメフィストから天使評議会に休戦協定が持ちかけられるのだが……これが後の物語に大きな影響を与えることになる。

闇の追放

 メフィストと天使評議会が結んだ「人間界にはお互いに手を出さない」という合意は、地獄の悪魔たちの怒りを買った。三大悪の配下に甘んじていたアンダリエル、ドゥリエル、アズモダン、ベリアルら四大悪魔(通称、四小悪)は、その反感を利用して地獄全土を巻き込む反乱を引き起こすに至る。

 この戦いに勝利したのは四小悪の軍勢だった。敗北した三兄弟は力を奪われた挙句、サンクチュアリに追放されてしまう。

 メフィスト、バール、ディアブロの三兄弟は、追放された腹いせとばかりにサンクチュアリで悪逆の限りを尽くした。その影響でサンクチュアリの多くの土地は荒廃し、人類には多大な犠牲と苦痛がもたらされることになる。

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 この苦境に手を差し伸べたのが、正義の大天使ティラエルである。ティラエルは三兄弟と戦うための魔術師軍団“ホラドリム”を結成し、悪魔を封印する力を持つ“ソウルストーン”を使って抵抗を試みた。

 その結果、メフィストとバールを封じることに成功。バールを封印する際、激しい攻防の末にソウルストーンが破壊されてしまうが、大魔術師タル・ラシャが自らの胸にソウルストーンの破片を突き刺して自分自身とともに封印することで目的を達したのである。

 最後に残ったディアブロも数十年の激闘のすえに、トリストラム大聖堂の地下に封じられる。こうして、人類は再び束の間の平和を享受することになるのである。

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初代『ディアブロ』の物語

 ディアブロがトリストラムに封じられてから幾星霜――。その地にレオリックという名の名君が出現する。彼は自らが興したカンデュラス王国の首都トリストラムの土地として、古びた宗教施設があった場所を選んだ。奇しくもそこは悪魔ディアブロが眠る場所であった。

 その頃にはディアブロの魔力によってソウルストーンは腐敗してしまっており、漏れ出た魔のエネルギーはレオリックの顧問・大司教ラザルスを魅了。精神を支配されたラザルスは、ディアブロの魂を解き放ってしまう。

『ディアブロ 4』シリーズの物語を総まとめ。天使と悪魔の“罪悪戦争”、メフィストの娘リリスの誘い、翻弄される人類、そして惨劇……これはもはやゲーム史に残る一大叙事詩だ

 現世に開放されたディアブロは自分の魂の器となれる人間の身体を探し、ついにはレオリックに憑依しようとする。勇敢な正義の王であったレオリックはこれに抗い、完全に支配されることを拒み続けた。しかし、ディアブロの狂気に触れたことにより精神を蝕まれ、哀れな暴君と化してしまう。

 レオリックの支配を諦めたディアブロは、その息子であるアレブレヒトに目を付ける。大司教ラザルスを操ってアルブレヒトの額にソウルストーンを打ち込み、ついに肉体を手に入れてトリストラムから姿を消してしまった。

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 アルブレヒトの失踪を知ったレオリックは、「息子が姿を消したのは民のせいである」と断じ、罪なき人々をつぎつぎと処刑する凶行に至る。その中には、最愛の妻アシラ王妃の姿も……。最終的に、王に忠誠を誓っていた騎士団長ラックダナンによりレオリックは抹殺され、トリストラムは統率者のいない暗黒の時代に突入するのであった。

 しかも、この機に乗じた大司教ラザルスは「王子の救出に向かう」との号令をかけてトリストラムの人々を大聖堂の地下墓地に誘い出し、召喚したブッチャーを使って全員惨殺……。ディアブロはこの生贄を捕食し、ついに兄弟であるメフィスト、バールを解放するための力を取り戻していく。

 そんな混沌とした時代の光となったのがアレブレヒトの兄にあたる王子、エイダンである。このエイダンこそ、初代『ディアブロ』の主人公だ。

 エイダンは当時、ウエストマーチという国に攻め入っており、その間に起きた一連の悲劇を賢者デッカード・ケイン(トリストラムを見守り続けた賢者。シリーズを通しての名物案内人)から知らされる。そして、事件の現場である修道院の地下で、スケルトンキング(こちらもシリーズを通しての名物ボスキャラ)と化したレオリック王と激突するのである。

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 最終的に、悪の枢軸である大司教ラザルスを倒し、ディアブロをも討伐して、その額からソウルストーンを抜き取ることに成功する。

 ディアブロから解放されたことによりアルブレヒトは元の姿に戻り、トリストラム……ひいてはサンクチュアリに再び平和の時が訪れる。

 しかし……!

 このままでは根本の解決にならないと判断した英雄エイダンは、アレブレヒトから抜き取ったソウルストーンを自らの額に突き刺してしまう。かの大魔術師タル・ラシャが自らにソウルストーンを突き刺してバールを封印したことに倣うように、そのすべてを身体で受け止めたのである。

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 こうして、ようやく世界は地獄の苦しみから解き放たれたわけだが、まもなくエイダンに異変が起こる。

 身体に吸い込まれたソウルストーンは力を失っておらず、それどころか圧倒的な力でエイダンの精神を蝕んでいき……!

 ある日、エイダンは黒衣の放浪者のマントを深くかぶり、「東を目指す」と言って姿を消してしまう。

 そして物語は、『ディアブロ II』へ。

『ディアブロ II』の物語

 ディアブロの魂に蝕まれ、黒衣の放浪者となってしまったエイダンが向かったのは東――。その目的はもちろん、兄弟であるメフィストとバールの復活にあった。

 黒衣の放浪者……エイダンは旅の道中で酒場に立ち寄り、そこでマリウスという名の謎の男に出会う。エイダンがその名を呼ぶとマリウスは魅せられたかのように、その後をついて出ていくのであった。その理由は彼にもわからない。

ディアブロ II リザレクテッド | 第1章シネマティック

ディアブロ II リザレクテッド 第2章シネマティック

 そして。

 エイダンが消えて間もなく、トリストラムには地獄の軍団が押し寄せる。抵抗むなしく街は炎に包まれ、かのデッカード・ケインも捕らえられて牢につるされてしまった。寄る辺のなくなった人間たちは、再び絶望のどん底に叩き落されてしまう。

 そんなときに勇者が現れた。『ディアブロ II』の主人公にあたる人物だ。

 トリストラムでデッカード・ケインを救出した主人公は、エイダンに引き寄せられるように東へと向かう。

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 途中、主人公はエイダンが地獄から召喚した四大悪魔のひとり、“苦悶の女王”ことアンダリエルと激突する。四小悪のひとりアンダリエルは強力な魔力をもって人々を支配するも、真の力に目覚め始めた主人公によって屠り去られた。

 その間、エイダンとマリウスはラット・ゴーレインの街に行き、バールを封印しているタル・ラシャの墓所に足を踏み入れる。そこではいまだにバールとタル・ラシャが戦っており、壮絶な精神戦は数百年にも及んでいた。

 そこに割って入ったエイダンは、バールを解放するためにタル・ラシャの胸のソウルストーンを引き抜こうとするも、それを阻止せんと現れた大天使ティラエルともみ合いに。

『ディアブロ 4』シリーズの物語を総まとめ。天使と悪魔の“罪悪戦争”、メフィストの娘リリスの誘い、翻弄される人類、そして惨劇……これはもはやゲーム史に残る一大叙事詩だ

 均衡を破ったのはマリウスだった。この争いを脇に見たマリウスはあろうことかタル・ラシャに接近し、ソウルストーンを引き抜いてしまう。彼にはタル・ラシャが「助けてくれ」と懇願するように見えたのだ。

 だが、それはタル・ラシャを装うバールの姦計であった――。こうして、“破壊の王”ことバールが現世に復活。強大な力を持つ魔術師タル・ラシャの肉体を憑代として。

ディアブロ II リザレクテッド | 第3章シネマティック

 その後、主人公とティラエルが邂逅を果たし、すべての事情を共有したうえで、メフィストが封印されているクラストの地に赴く。

 しかし、時すでに遅く、エイダン(ディアブロ)の手によりバール、メフィストも復活を遂げ――。ついに地獄の門は開かれた。悪の枢軸であるディアブロがその門をくぐる。

ディアブロ II リザレクテッド | 第4章プロローグ シネマティック

 地獄の軍団の巣窟と化した光の寺院で、主人公は“憎悪の王”ことメフィストと対峙する。激闘の末にメフィストを撃破し、ディアブロの後を追って地獄の奥底へ。最奥で悪の権化と激突した。

 ディアブロの討伐を果たし、長き戦いに終止符を打った主人公。メフィストとディアブロのソウルストーンは砕かれて消滅する。

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 しかし、ディアブロを倒しても物語は、悪夢は終わらなかった。

 タル・ラシャからソウルストーンを引き抜いたマリウスが、ティラエルに化けたバールにそれを渡してしまったのである。これにより、すべての力を取り戻したバールは悪魔の軍勢を作り、アリート山に降臨する。

 バールの目的は、この山の山頂に封じられているワールドストーンの汚染。世界そのものを歪めてしまうというものだった。

ディアブロ II リザレクテッド | 第4章エピローグ シネマティック

ディアブロ II リザレクテッド | 第5章プロローグ シネマティック

 これを阻止するために、アリート山の頂上を目指す主人公。そしてついにバールと対峙し、打ち倒すことに成功する。が、このときすでにワールドストーンはバールの汚染を受けていた。人類を救う手段は……世界を見守ってきたワールドストーンを破壊することだけ。

 懊悩の末にティラエルが断を下し、ワールドストーンの破壊を決行するも、大爆発を起こしたことにより、汚染された破片が各地にばらまかれてしまうのであった――。

ディアブロ II リザレクテッド | 第5章エピローグ シネマティック

『ディアブロ III』の物語

 ワールドストーンが破壊されてから20数年が経った頃――。

 空から巨大な流星が降ってくるところから『ディアブロ III』の物語は幕を開ける。

Diablo III Opening Cinematic

 流星が落ちた先にある街は、あのトリストラム。主人公はこの流星に導かれるようにトリストラムに到着する。

 そこで出会ったのが、物語の鍵を握るリアという少女だ。彼女は母親のエイドリアとともにトリストラムで暮らしていたが、“魔女”という出自により住民からは煙たがられていた。

 主人公はリアから「ケインを救出してほしい」と懇願される。ケインとはもちろん、あのデッカード・ケインのこと。この要望を受けた主人公はトリストラムの墓所に向かい、そこでスケルトンキングと対決することになる。

『ディアブロ 4』シリーズの物語を総まとめ。天使と悪魔の“罪悪戦争”、メフィストの娘リリスの誘い、翻弄される人類、そして惨劇……これはもはやゲーム史に残る一大叙事詩だ
『ディアブロ 4』シリーズの物語を総まとめ。天使と悪魔の“罪悪戦争”、メフィストの娘リリスの誘い、翻弄される人類、そして惨劇……これはもはやゲーム史に残る一大叙事詩だ

 スケルトンキングを倒し、ケインの救出を成し遂げた主人公だが、その前にはつぎつぎと強敵が姿を現す。

 欺瞞の王・ベリアル、罪悪の王・アズモダン、そして大天使のマルサエルすら敵となり、主人公に牙を剥くのである。

 そして――。

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 物語の最終章で姿を現す“恐怖の帝王”ことディアブロ。レオリック王を朽ち果てさせ、エイダンを乗っ取ったディアブロがつぎなる憑代としたのは……! ケインの後を継いで道先案内人となってくれた、あのリア――。

 圧倒的な力を見せつけるディアブロを、どうにか退ける主人公。それでも人類に平和が訪れることはなく、物語は風雲急の『ディアブロIV』へと引き継がれていくのであった。

「ディアブロ IV」シネマティックトレーラー | 深淵より…