2023年4月14日にプレイステーション4、Nintend Switch、PCで発売の『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』。2001年よりゲームボーイアドバンス用ソフトとしてシリーズ展開された『ロックマンエグゼ』のナンバリング作品全10タイトルを収録した作品だ。

 本稿では、『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』の全体概要を紹介すると同時に、ひと足早く体験させていただいた本作の先行レビューをお届け。皆さんが注目しているであろうオンライン要素を中心にプレイしてみた。

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便利な新要素が原作に追加

 ネットワーク技術が発達した近未来の世界を舞台に、主人公・光熱斗(ひかり ねっと)と、その相棒であるロックマンが多くの事件に巻き込まれ、果ては世界の危機を救うことになるデータアクションRPG『ロックマンエグゼ』シリーズ。『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』は、そんな『ロックマンエグゼ』シリーズの、バージョン違いも含めたナンバリング作品全10タイトルを収録したタイトルだ。

 各作品でのプレイヤーは、マス目に区切られたフィールドでバトルをくり広げながらストーリーを進めていく。リアルタイムでマス目を移動しつつ戦うアクション性と、チップを駆使した戦略性の両方が楽しめるバトルが特徴だ。

 注目なのは、各タイトルをより楽しめる追加要素の数々。滑らかな画面でゲームを楽しめるフィルター機能を始め、設定画などを閲覧可能なギャラリーモードなどのほか、限定配信のチップや改造カードもすべて収録されている。

『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』発売直前レビュー。令和ならではのオンライン対戦が可能に。再戦のテンポがよく、「あと1戦」が止まらない予感
フィルター機能がオフの状態。原作のドット絵が再現される。
『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』発売直前レビュー。令和ならではのオンライン対戦が可能に。再戦のテンポがよく、「あと1戦」が止まらない予感
フィルター機能がオンの状態。滑らかな表現のグラフィックでゲームを楽しめる。
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パッケージイラストや設定画を閲覧できるギャラリーモード。

 さらには、対戦や交換を存分に楽しめる通信モード、ロックバスターの威力を100倍にしてサクサクとゲームを進められる“バスターMAXモード”など、至れり尽くせり。当時遊んでいたファンはもちろん『アドコレ』を機に遊んでみたいと考えているシリーズ初心者にも遊びやすい、充実した内容になっている。

『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』発売直前レビュー。令和ならではのオンライン対戦が可能に。再戦のテンポがよく、「あと1戦」が止まらない予感
通信モードでは対戦やトレードが行える。
『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』発売直前レビュー。令和ならではのオンライン対戦が可能に。再戦のテンポがよく、「あと1戦」が止まらない予感
バスターMAXモードは各作品のタイトル画面で選択可能。バトル中に使えるロックバスターの威力が、なんと100倍に。ほとんどの敵を一撃で倒せるシステムは何とも大胆。

オンラインで通信モードをプレイ。テンポよく楽しめる対戦やトレードがやめられない!

 本作では、インターネットまたはローカル通信を介して対戦やトレードが楽しめる。

  • インターネットにつなぎ、実力の近い相手とマッチングする“パブリック”
  • ルームコードを発行し、任意の相手とプレイする“プライベート”
  • ローカル通信で近くにいる相手とプレイする“ローカル”(Nintendo Switch版)

 以上3種類が用意されており、筆者が体験した先行プレイではプライベートを選択。パブリックにはプレイヤーのランク分けがあるようで、発売日以降はここで猛者たちが凌ぎを削り合うことになるのだろう。

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 対戦相手は、ファミ通.com編集者のででお。筆者もででおも『ロックマンエグゼ』に関しては超が付くほどの初心者であり、基本的なルールや操作だけは理解している程度。お互い初心者どうしということで、一方的な結果にはならなさそうだ。

『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』発売直前レビュー。令和ならではのオンライン対戦が可能に。再戦のテンポがよく、「あと1戦」が止まらない予感

 対戦ルールもいくつか決められる。体験プレイでは“れんしゅう”、“シングルバトル”、“改造カードなし”を選択。ちなみに“ほんばん”にすると、バトルに負けた際、相手にチップを1枚取られてしまう。

『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』発売直前レビュー。令和ならではのオンライン対戦が可能に。再戦のテンポがよく、「あと1戦」が止まらない予感
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 相手に送るコメントを選択後、ルームコードを共有。マッチングするまでの流れは、現代の対戦系ゲームに近く、把握しやすい。

 対戦を承諾した後は即座にバトルが始まる。対戦自体はストーリーでのバトルと同じように、カスタム画面でチップを選択しつつ相手に攻撃を仕掛けていくという流れで進行する。

『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』発売直前レビュー。令和ならではのオンライン対戦が可能に。再戦のテンポがよく、「あと1戦」が止まらない予感
『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』発売直前レビュー。令和ならではのオンライン対戦が可能に。再戦のテンポがよく、「あと1戦」が止まらない予感
『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』発売直前レビュー。令和ならではのオンライン対戦が可能に。再戦のテンポがよく、「あと1戦」が止まらない予感

 開幕直後、筆者のキャノンがカウンターで決まり、初戦は筆者が1勝目を獲得! その後立て続けに2戦を行ったところ、自分が2勝、ででおが1勝という結果に。初心者どうしなのでこんなものだろう。

 第一印象として、とにかくバトルのテンポがいい。再戦時もスムーズに進行するため、勝っても負けても気持ちよく連戦が楽しめる。今回のプレイではふたりともほぼデフォルト状態のチップ構成で挑んだが、デッキ構築具合にこだわった者どうしなら相当に白熱した戦いが楽しめそうだ。

『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』発売直前レビュー。令和ならではのオンライン対戦が可能に。再戦のテンポがよく、「あと1戦」が止まらない予感

 続いてチップのトレードも試してみた。対戦と同じく、ブリック、プライベート、ローカルが選べたので、プライベートを選択。トレードは実際に交換したいチップを1枚選択して行う。

『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』発売直前レビュー。令和ならではのオンライン対戦が可能に。再戦のテンポがよく、「あと1戦」が止まらない予感

 マッチングすると、相手のデータとともに、交換に選んでいるチップの種類もわかるようになっている。

『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』発売直前レビュー。令和ならではのオンライン対戦が可能に。再戦のテンポがよく、「あと1戦」が止まらない予感

 トレードに応じると、チップが交換される。交換に出せるチップであれば、とくに制限なく何枚でも交換できる。

 駆け足でお伝えしてきたが、本作の見どころはやはりオンラインプレイ。対戦、トレードともにマッチング含めてサクサクとテンポよく進められるのが好感触。対戦を終えた際すぐに「もう1戦!」という気持ちが湧いてしまうくらいに中毒性があった。

 ただ、テキストチャットなどは備わっていないので、気心の知れた仲間でプレイする場合はSNSやリモートなどのコミュニケーション手段を用意しておくといいかもしれない。ボイスチャットの類いがあればより対戦が捗るはずだ。それでは、よいネットワークバトルを!

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