有名アニソンをYouTube動画でチェック!

 本稿では、YouTubeなどで見られる新旧さまざまなアニソンをピックアップし、その歌にまつわるちょっとしたネタをご紹介します。今回注目したのは大ヒット映画『THE FIRST SLUMDANK』のエンディング主題歌、10-FEET(テン・フィート)が歌う『第ゼロ感』。人々を熱狂させた映画にまつわるエピソードとは?

映画『THE FIRST SLUMDANK』エンディング主題歌『第ゼロ感』-10-FEET(Amazon)

歌詞に“penetrator”、“swish”などのバスケ用語が散りばめられているが……?

 映画公開からわずか2ヵ月で興行収入100億円を突破した映画『THE FIRST SLUMDANK』。想像以上の大ヒットに驚いた人も多いのではないでしょうか。

 しかし、映画を観ればヒットの理由も納得。リアルタイムで過去のアニメ作品を見ていたファンも、初めて“スラダン”を観た人もみんなを興奮の渦に巻き込む完成度でしたね。

 映像やストーリーももちろんすばらしいのですが、そのなかでもとくに盛り上がったのは主題歌『第ゼロ感』が流れた瞬間。「ここしかない!」というタイミングで曲が流れ、思わず鳥肌が立ちました。そんな『第ゼロ感』を歌う10-FEETは、結成26年目を迎える京都発の3ピースバンドです。

10-FEET – 第ゼロ感(映画『THE FIRST SLAM DUNK』エンディング主題歌)

 映画公開まで情報をあまり出さないという制作陣の方針を聞き、本曲の歌詞も“具体的に言いすぎない”ことを重視して作ったそう。それでいて作品にも寄り添う言葉選びを大事にした歌詞には、よく聴くと確かに“penetrator(ペネトレイター。※ペネトレイトはディフェンスを突破するという意味のバスケ養護)”や“swish(スウィッシュ。※リングやボードに当たらずに入るゴールのこと)”など、バスケに関連する単語が見つかりました。

 しかしひとつだけどうしても意味がわからない言葉が。最後の歌詞“クーアザドンイハビ”です。じつはこれ、逆から読むと“ビハインドザアーク”=3Pライン後方からのシュートのこと。一見無意味な言葉の羅列に見せかけて、しっかりと意味を仕込んでいたというわけです。

 聴くだけで映画の興奮が蘇る『第ゼロ感』。10-FEETの公式YouTubeチャンネルでは、本曲のフルバージョンを配信中です。この曲を聴けば、映画を観た人はもう一度、観ていない人もすぐにでも鑑賞したくなること間違いなしです!