シティコネクションから2022年12月8日にNintendo Switch用ソフトとしてリリース予定の『アイドル雀士スーチーパイ サターントリビュート』。同作は、1990年代にセガサターン用ソフトとして発売された美少女麻雀ゲーム『アイドル雀士スーチーパイ』シリーズ4作品がセットになった、ファン垂涎のパッケージだ（収録タイトルの単体リリースも同時に行われる）。
世間がFIFAワールドカップ日本－コスタリカ戦の行方に釘づけになっていた11月27日夜。渋谷スクランブル交差点から徒歩10分圏内にあるイベントスペース・東京カルチャーカルチャーにて、“アイドル雀士スーチーパイ サターントリビュート 発売直前！ドキドキナイト座談会&ミニライブ”は開催された。第1部(前半)の座談会には、同タイトルに縁の深い面々が参加した。
第1部・座談会出演者 ※敬称略
声優。『スーチーパイ』シリーズでは御崎恭子、スーチーパイの声を担当。
声優。『スーチーパイ』シリーズでは水野佑紀、スーチーユキの声を担当。
漫画家、イラストレーター。『スーチーパイ』シリーズではキャラクターデザインを担当。
シティコネクション代表取締役社長。
『アイドル雀士スーチーパイ サターントリビュート』のプロデューサー。ジャレコ在籍時代は、同作収録のオリジナル版のプロデューサーを務めていた。
※『アイドル雀士スーチーパイ サターントリビュート』ディレクター・風穴尚紀氏は体調不良につき欠席
同シリーズ作の主人公・御崎恭子（スーチーパイ）の担当声優であり、シティコネクションの公式YouTube番組“シティコネちゃんねる”のパーソナリティを務めるかないみかさんによれば、今回のイベントは、2017年11月に新宿ロフトプラスワンで開催されたトークライブ（『ゲーム天国』復活記念イベント）の時点ですでにやることが決まっていたとのこと。
シリーズ作の原点と言えるスーパーファミコン用ソフト『美少女雀士スーチーパイ』の発売から来年で30周年を迎えるタイミングでのトリビュート作品発売＆イベント開催……など、事象の間隔が空きすぎていることにツッコミを入れつつも、楽しんで参加した作品が令和の現行ハードで遊べるようになることを素直に喜んでいるようだった。
座談会の話題は、『アイドル雀士スーチーパイ』シリーズ初期作の制作エピソードを中心に展開。プロデューサーの荒井正広氏は、園田健一氏の当時の“塩対応”ぶりを振り返ったり、各キャラのCVに関して、担当声優の定番のキャラタイプをあえて外したキャスティングにしたことを明かした。園田氏は、塩対応の釈明(？)を含め、登壇者の質問に答える形で当時についてコメント。登場キャラの髪色の傾向や、好きなキャラについて熱っぽく語った。
水野佑紀（スーチーユキ） の担当声優・高橋美紀さんは『アイドル雀士スーチーパイ』シリーズについて「できないようなことを実現してきた作品」と語った。キャラクターソングやラジオ番組、ファンとのバスツアー（参加費無料！）など、ゲーム主体でありながら、さまざまな派生企画・コンテンツが生まれた同シリーズ作に参加できたことを感慨深げに振り返っていた。
新作『アイドル雀士スーチーパイ サターントリビュート』の話題では、限定生産パッケージ用の特典グッズの実物を紹介。特装版、超豪華版に同梱される“マル秘解説本”の中身をチラ見せしたり、超豪華版同梱グッズ“MALINO先生描き下ろし ミユリの抱っこ枕カバー“を園田氏が大事そうに抱っこするひと幕もあった。
シティコネクションの今後のラインアップに関して、荒井氏は「『ちゅ〜かな雀士てんほー牌娘』（※2004年にサイバーフロントから発売された、プレイステーション2用美少女麻雀ゲーム。後にまたジャレコよりニンテンドーDS／PSP向けの移植版『ちゅ～かな雀士てんほー牌娘Remix』が発売された）も『アイドル雀士スーチーパイ』シリーズに正式に入っています」と前置きした上で、さらなる展開があることを示唆した。
また、同社代表の吉川延宏氏は、セガサターンタイトルの完全再現（エミュレーション）を可能とした社内開発体制を背景に、かねてより要望があった『アイドル麻雀ファイナルロマンス4』（※ビデオシステムが1998年に発売した美少女麻雀ゲーム）の開発を“確約”。そのほかにも“かないみかさん絡みの隠し玉”を含めて現在複数の美少女麻雀系タイトルのプロジェクトが進行中であることも明かした。シティコネクションの今後のラインアップ発表にも、ますます目が離せない。
第2部のミニライブでは、吉川氏がベース、シティコネクションのサウンドデザイナー・バディ松本氏がドラム、ゲストのWASi303氏（サクセス）がギターを担当する“シティコネバンド”の演奏をバックに、かないさん、高橋さんが熱唱。ふたりのデュエット曲『何て言うんだっけ、』を含む、シリーズ作収録の人気ナンバーを振り付けとともに歌い上げた。
ミニライブ セットリスト
- あいうえ oh my god ―涙は風に―（『アイドル雀士スーチーパイII』オープニング）
- 何て言うんだっけ、（『ス―チーパイアドベンチャー ドキドキナイトメア』エンディング）
- あれと、これと、それと、デート（『ス―チーパイアドベンチャー ドキドキナイトメア』エンディング）
イベント本編終了後は、同じ会場を使っての“打ち上げ飲み会”が、大胆にも観覧者参加スタイルで行われた。参加者の質問に出演者が直接答える質問タイムや、ファンなら誰もが手にしたいお宝グッズが大放出されたプレゼントジャンケン大会が催されたりと、当日会場に訪れたファンが最後まで満足できるイベントとなった。
今回のイベントは、第1部の座談会までは、シティコネクションの公式YouTubeチャンネルで無料ライブ配信された。その模様はアーカイブとして同チャンネルで公開されている（※12月7日現在）。
