2022年10月6日にサービス開始1周年を迎えた、スマートフォン向けアプリ『アイドルマスター SideM GROWING STARS』(以下、『サイスタ』)。1周年を記念して、眉見鋭心を演じる大塚剛央さんにインタビューを実施。オーディションから初ステージまで、濃密に駆け抜けた日々についてお話しいただいた。

※本インタビューは、9月中旬に実施しました。
※本インタビューは、2022年10月6日発売の週刊ファミ通(2022年10月20日号 No.1766)に掲載した記事に加筆、修正を行ったものです。

大塚 剛央(おおつか たけお)

10月19日、東京都生まれ。『アンジェリーク ルミナライズ』(カナタ役)、『弱キャラ友崎くん』(松本大地役)、『BEASTARS』(コロ役)、『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』(リオン・フォウ・バルトファルト役)などで活躍。(文中は大塚)

『サイスタ』大塚剛央さん(眉見鋭心役)インタビュー。「鋭心は、困っている人に手を差し伸べられるスマートでかっこいい男です」
『サイスタ』大塚剛央さん(眉見鋭心役)インタビュー。「鋭心は、困っている人に手を差し伸べられるスマートでかっこいい男です」

収録を通じて鋭心と向き合うことで芝居の深みも増す

――眉見鋭心役に決まる前から、『SideM』のことはご存じでしたか?

大塚同じ事務所の先輩である天崎滉平(※1)さんとラジオをずっといっしょにさせていただいているのですが、天崎さんがCafe Parade(※2)の東雲荘一郎役を演じられているということで、『SideM』のことは知っていました。

※1…天崎滉平さんの「崎」はたつさき(以下、同じ)
※2…「Cafe」の「e」はアキュート・アクセント(以下、同じ)

――『SideM』をご存じだったなかで、オーディションを受ける運びとなったのですね。

大塚個人的に身近に感じていたコンテンツだったので、合格して参加できたらうれしいなと思いました。

――オーディションで印象的だったことはありますか?

大塚オーディションでお芝居と歌唱の審査が行われた後、面接のようなものがありました。ほかのキャストさんから聞いた話によると、『アイマス』シリーズのオーディションではいつも行われている、伝統のようなものだそうなのですが、当時の僕は知らなかったので、すごく緊張したことを覚えています。ただ、緊張しつつも審査員の方々に自分の想いをお伝えしました。

――そうしたオーディションを経て、無事眉見鋭心役を射止められました。

大塚合格の連絡をいただいたときは、すごくうれしかったです。天崎さんにもオーディションを受けることはお話ししていたので、よい報告ができるなと。ただ、一方で、長く愛されているコンテンツに新しく加わるということを、皆さんが受け入れてくれるか不安ではありました。ですが、C.FIRSTの加入が発表されたとき、プロデューサーさんたちがすごく前向きに受け止めてくださっていたので、それもうれしかったです。また、僕個人を応援してくださっていた方たちも喜んでくださっていたので、そういった方々に恩返しができるなと胸が熱くなりました。

――そんな鋭心を演じるうえでのディレクションで印象的だったことはありますか?

大塚同じユニットの(天峰)秀と(花園)百々人、それとプロデューサーとの距離感を意識することは大事にしてほしいといつも言われています。それを踏まえつつのお芝居はなかなか難しいですが、鋭心を演じる際のポイントなのかなと思っています。

――鋭心役として活動されてから約1年経過しましたが、演じているあいだに鋭心の印象が変わったり、演じかたが変化した部分はありますか?

大塚演じていくなかで、ある日スタッフさんに鋭心がどういう子なのか、詳しくお話いただいたことがありました。それをきっかけに、自分でも鋭心というアイドルについての理解を深めることができたという感覚がありまして。そこから、鋭心を演じるのにも少し余裕ができてきたのかなとは思っています。

――歌の収録の際に気を付けていることはありますか?

大塚役を通じて人に歌を届けることはたいへんだといつも感じていますが、一方で歌の収録もアイドルと向き合える時間だと思っています。ですので、「この楽曲を歌うときの鋭心はどのような気持ちなのか」ということを想像しながら、収録に臨んでいます。

――なるほど。鋭心と似ていると感じた点はありますか?

大塚彼は人と距離を置くタイプですが、僕もどちらかというと、まわりの人とワイワイ騒ぐタイプではないので、そこは共通点なのかなと思います。それと、僕も鋭心も映画が好きなので、そこも似ていますね。彼が映画を観るシーンを演じるときは、いま鋭心はどういう気持ちなんだろうと想像しています。

――鋭心から見習いたいと思う点はありますか?

大塚彼は、困っている人にそっと手を差し伸べられる、気遣いのできるスマートな男です。そんな彼をかっこいいと思いますし、尊敬しています。

――鋭心とユニットを組んでいる天峰秀と、花園百々人については、どのような印象を持っていますか?

大塚秀は、どんなことがあっても自身を失わず、前向きに進むことができるので、単純にすごいと思いますし、自分も彼のようなマインドで生きていきたいなと感じます。逆に百々人は、自己評価が低い子ですね。ただ、それを人前では見せず、隠れて努力できるのが彼のよいところだと思います。

――ふたりを演じる伊瀬結陸さんと宮崎雅也さん(※3)の印象も伺えればと思います。

※3…「宮崎雅也さん」の「崎」はたつさき。(以下、同じ)

大塚伊瀬くんはキャストの中では最年少ですが、エネルギッシュな子で、C.FIRSTをしっかりと引っ張ってくれています。個人的にすごく頼りにしています。宮崎くんは、独特な雰囲気がありますね。そして、人との距離感が近い子なのかなと思っています。最初は彼らとの距離感がうまく掴めずにいたのですが、宮崎くん、そして伊瀬くんもですが、甘え上手なところがあって、自然と打ち解けることができました。出会ってからの期間はまだ短いですが、ふたりといると居心地がいいですね。

『サイスタ』大塚剛央さん(眉見鋭心役)インタビュー。「鋭心は、困っている人に手を差し伸べられるスマートでかっこいい男です」

先輩ユニットの存在感も感じた初ステージ

――そんな天峰秀役の伊瀬結陸さんと、花園百々人役の宮崎雅也さんとともに、『SideM』の6thライブツアー(※4)を始め、数多くのステージに立たれましたね。

※4…“THE IDOLM@STER SideM 6thLIVE TOUR ~NEXT DESTIN@TION!~”。神戸、東京、北海道にて、2021年11月~2022年4月の期間に開催。大塚さんは、東京公演に出演。

大塚6thライブは、僕たちC.FIRSTにとって初めてのステージだったので、とても印象的です。本番は全体曲からスタートしたのですが、1曲目が始まった瞬間は、忘れられません。また、声が出せない状況という中で、それでもプロデューサーさんがエネルギッシュに応援してくださっていたのも伝わってきて、グッときました。僕たちは、1曲目はステージの2階部分でパフォーマンスしていたのですが、皆さんの熱気によるものなのか、それともパフォーマンスによるものなのか、ステージが揺れていると感じたんです。もしかしたら、錯覚だったのかもしれませんが、それほど僕も高ぶっていたことを覚えています。また、ライブ中にほかのユニットの方々のステージも拝見したのですが、とくにDRAMATIC STARSの皆さんのパフォーマンスには感銘を受けました。圧倒的な存在感だなと。僕らも皆さんのようなステージを届けられるようになりたいと思いました。

――ライブを通じて、DRAMATIC STARSのほかに、印象的だったステージはありますか?

大塚F-LAGSのステージでは、会場の皆さんのペンライトといっしょにトリコロールを作る演出があるのですが、それをモニター越しに見ていたときに、泣きそうになりました。ああいった、プロデューサーさんとの絆を感じられる光景は素敵ですよね。

――『アイマス』のライブならではですよね。大塚さんがステージに立つときに、心掛けていることはありますか?

大塚僕は、ステージではなるべく眉見鋭心を感じていただけるようなパフォーマンスを心掛けています。たとえば、歌詞やガイドが表示されるプロンプターはなるべく見ないよう、顔を上げてパフォーマンスをして皆さんに眉見鋭心の存在を感じていただきつつ、ステージから皆さんの応援してくださっている姿を目に焼き付けるようにしています。

――アイドルを感じてもらうことを大事にしているのですね。そんな大塚さんの演じる鋭心が、今回のインタビューが掲載される週刊ファミ通の表紙を伊集院北斗、桜庭薫とともに飾っています。鋭心の仕事ぶりはいかがですか?

『サイスタ』大塚剛央さん(眉見鋭心役)インタビュー。「鋭心は、困っている人に手を差し伸べられるスマートでかっこいい男です」
週刊ファミ通2022年10月20日号 No.1766掲載時とは、一部デザインが異なります。

大塚彼は、仕事に対してすごく真摯な子ですので、それが表れているのかなと思います。アイドルらしく、撮影にも全力で挑んでいるのが見て取れます。

――ここで少し、『SideM』や『サイスタ』についても伺えればと思います。大塚さんは普段、『サイスタ』はプレイされていますか?

大塚時間があるときに遊んでいます。ライト層的なプレイですね。プレイ時にはいろいろなアイドルたちで編成して楽しんでいます。

――なるほど。『SideM』中でお気に入りユニットや楽曲はありますか?

大塚好きなユニットはLegendersで、最近は彼らの歌う『Time Before Time』にハマっています。楽曲の中での緩急や、サビでギアがひとつ上がる感覚とかが大好きです。

――それでは最後に、プロデューサーさんへメッセージをお願いします。

大塚C.FIRSTとして、この1年間濃密な時間を過ごさせていただきました。その中で、たくさん応援いただいたプロデューサーさん、そしてそれをサポートしてくれたスタッフさんにもとても感謝しております。これからも、鋭心、そしてC.FIRSTの魅力を伝えられるように一生懸命活動していくので、変わらず応援していただけたらうれしいです。よろしくお願いいたします!

『サイスタ』大塚剛央さん(眉見鋭心役)インタビュー。「鋭心は、困っている人に手を差し伸べられるスマートでかっこいい男です」
『サイスタ』大塚剛央さん(眉見鋭心役)インタビュー。「鋭心は、困っている人に手を差し伸べられるスマートでかっこいい男です」

週刊ファミ通2022年10月20日号 No.1766では、『サイスタ』1周年記念特集を掲載

 週刊ファミ通 2022年10月20日号 (No.1766)では、『アイドルマスター SideM GROWING STARS』(『サイスタ』)1周年記念特集を掲載。1年目の振り返りやプロデューサーアンケートなども掲載しているので、こちらも要チェック!

週刊ファミ通(紙版)のご購入はこちら

Amazon.co.jpで購入

週刊ファミ通(電子版)のご購入はこちら

BOOK☆WALKERで購入 Kindleで購入