2022年4月5日、ユービーアイソフトはiOS 、Android向けタイトル『レインボーシックス モバイル』を発表。それに先駆けて開催されたメディア向けオンライン説明会で明らかになったことを紹介する。

 ※記事中の画像はすべて開発中のもので、プレイ映像からのキャプチャーも含まれている。

 『レインボーシックス モバイル』は、大人気タクティカルシューター『レインボーシックス シージ』(以下、『シージ』)をiOS 、Android向けに完全リワークしたタクティカルモバイル FPS。開発は数年にわたって行われており、2022年内の配信を予定している。

 まずオリジナルの『シージ』については、攻撃側と防衛側の5人組2チームに分かれて戦うPvPタイプのFPS 。プレイヤーは攻撃側と防衛側に割り当てられたオペレーターからひとりを選択し、仲間と連携を取りながら屋内戦で敵のせん滅、または目標の達成を目指していく。

 オペレーターには特殊な固有アビリティが用意されており、それを駆使することで敵との戦いや、拠点への侵攻・防衛を優位に進められる。それに加え、ドローンを使った偵察やラペリングによる突入、壁の破壊・補強、ガジェットを利用した立ち回りなどもあり、自由度と戦略性の高い銃撃戦を堪能できるのが大きな魅力だ。

 リリースから6年が経過してなおその人気は衰えず、シーズンごとにオペレーターやマップなどの新要素が続々と追加。eスポーツシーンにおいても、世界大会やプロリーグが定期的に開催されている。そんな人気タイトルが、満を持してモバイルにやってくるというわけだ。

モバイル化によって、より気軽にタクティカルFPSが楽しめる!

 ユービーアイソフトは本作のために、モントリオールを拠点とした新たな開発チームを世界各地に設立。チームは『シージ』の開発チームと連携を取りつつ、『レインボーシックス モバイル』の開発および最適化を進めているとのこと。基本的なルールは『シージ』と同じだが、モバイル端末で遊ぶにあたって、操作性の快適化やマップの調整を行うとともに、マッチ時間やゲームセッションの短縮などを実施。いつでも、どこでも、誰とでも『レインボーシックス』を楽しめるのが本作の特徴だ。

タクティカルFPS『レインボーシックス モバイル』が発表! 本家『シージ』の自由度と戦略性を忠実に再現しつつ、モバイルに最適化した機能を多数搭載

 そんな本作のゲーム画面がこちら。左右の手でさまざまな操作が行えるHUDになっており、エイムや移動、ドローン・防犯カメラの操作、ガジェットの使用などが直感的に行える。このHUDは自分のプレイスタイルに合わせてカスタマイズすることも可能。

さらに、スマホで簡単に銃撃戦を楽しむための新機能“タクティカル・フォーカス”の存在も判明。この機能はエイムボタンを押すと視野が狭まり、周囲の動きがスローになるというもの。これによりレティクルに敵が入った瞬間に狙い撃ちできるので、スマートフォンのFPSに慣れていないプレイヤーでも気軽に遊べる。また、本作では新規プレイヤー向けのチュートリアルを強化。本作の戦略性の高いプレイを1から覚えられるのはありがたい。

タクティカルFPS『レインボーシックス モバイル』が発表! 本家『シージ』の自由度と戦略性を忠実に再現しつつ、モバイルに最適化した機能を多数搭載

『シージ』でおなじみのオペレーターやマップも登場!

 説明会で公開された映像や、配布された資料から確認できたおもなオペレーターとマップは以下のとおり。

■攻撃側オペレーター

  • ASH
  • SLEDGE
  • ARUNI
  • THERMITE
  • HIBANA
  • YING

■防衛側オペレーター

  • MUTE
  • SMOKE
  • VALKYRIE
  • BANDIT
  • CAVEIRA
  • JAGER

■マップ

  • 銀行
  • 国境

 正式サービス開始時から『シージ』に登場するすべてのオペレーターが使えるかは不明。プレイ映像ではSLEDGEやHIBANAのアビリティを使用するシーンがあり、能力やモーションはほぼ『シージ』と変わらないように見えた。モバイル向けに能力の調整やオペレーターの変更などはあるのだろうか。非常に気になるところだ。

タクティカルFPS『レインボーシックス モバイル』が発表! 本家『シージ』の自由度と戦略性を忠実に再現しつつ、モバイルに最適化した機能を多数搭載
SLEDGEのアビリティ“ブリーチングハンマー”。破壊可能な壁を壊して、侵入ルートを確保する。
タクティカルFPS『レインボーシックス モバイル』が発表! 本家『シージ』の自由度と戦略性を忠実に再現しつつ、モバイルに最適化した機能を多数搭載
HIBANAのアビリティ“ランチャー”。SLEDGEのブリーチングハンマーと違い、強化された壁に穴を開けられるのが強みで、そこから侵入することも可能だ。
タクティカルFPS『レインボーシックス モバイル』が発表! 本家『シージ』の自由度と戦略性を忠実に再現しつつ、モバイルに最適化した機能を多数搭載
タクティカルFPS『レインボーシックス モバイル』が発表! 本家『シージ』の自由度と戦略性を忠実に再現しつつ、モバイルに最適化した機能を多数搭載
有刺鉄線や強化壁といった防衛手段も健在。

 マップは建物の外見に違いが見られた。とくにわかりやすかったのは国境のマップ。NE側の外階段の位置が異なっており、新たな陸橋が増えていた。スマートフォンで遊びやすくするために細かなリワークを随所に行っていると見られる。些細な違いに思われるかもしれないが非常に重要な要素で、『シージ』とは少し変わった戦略が必要になってくるかも。

タクティカルFPS『レインボーシックス モバイル』が発表! 本家『シージ』の自由度と戦略性を忠実に再現しつつ、モバイルに最適化した機能を多数搭載
マップ“国境”のNE側の建物外見。階段の位置などが異なる。
タクティカルFPS『レインボーシックス モバイル』が発表! 本家『シージ』の自由度と戦略性を忠実に再現しつつ、モバイルに最適化した機能を多数搭載
タクティカルFPS『レインボーシックス モバイル』が発表! 本家『シージ』の自由度と戦略性を忠実に再現しつつ、モバイルに最適化した機能を多数搭載
タクティカルFPS『レインボーシックス モバイル』が発表! 本家『シージ』の自由度と戦略性を忠実に再現しつつ、モバイルに最適化した機能を多数搭載
タクティカルFPS『レインボーシックス モバイル』が発表! 本家『シージ』の自由度と戦略性を忠実に再現しつつ、モバイルに最適化した機能を多数搭載
銀行の空き部屋側。空き部屋上部にあるバルコニーの位置が変わっている模様。

 また、リリースと同時に“エリア確保”や“爆弾”といったおなじみのゲームモードも複数実装されるようだ。

タクティカルFPS『レインボーシックス モバイル』が発表! 本家『シージ』の自由度と戦略性を忠実に再現しつつ、モバイルに最適化した機能を多数搭載

競技人口がさらに増える予感!

 『レインボーシックス モバイル』は、FPS初心者でも遊びやすい独自のエイムシステムや多彩なチュートリアルなど、新規プレイヤーを意識したシステムを用意。さらに、『シージ』の醍醐味である、戦略性の高さと緊張感溢れる攻防をスマートフォンで再現し、既存プレイヤーをも魅了する内容となっていた。説明会で公開された映像からもそのクオリティーの高さがうかがえた。7年目を迎え、いまもなお多くのプレイヤーを熱狂させ続ける『シージ』だが、本作をきっかけに新規プレイヤーが増え、『レインボーシックス』界隈の競技人口がさらに増える可能性もあるので非常に楽しみだ。

 今回の説明会で判明した内容は当然ながら、ほんの一部に過ぎない。オペレーターやマップ、独自の新システムなど、我々が知らない要素がまだまだあるはずなので、今後の情報に期待したいところだ。

 また、下記の記事では本作の開発者にメールインタビューを実施している。本作独自のシステムやモバイルへの最適化について訊いているのでぜひ目を通してほしい。

タクティカルFPS『レインボーシックス モバイル』が発表! 本家『シージ』の自由度と戦略性を忠実に再現しつつ、モバイルに最適化した機能を多数搭載