セガとColorful Paletteが手掛けるiOS、Android向けゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(以下、『プロセカ』)。

 本作は、ボーカロイドの楽曲やボカロP(※)による書き下ろし楽曲にのせて演奏が楽しめるリズムゲームだけでなく、初音ミクたち“バーチャルラシンガー”とオリジナルキャラクターが紡ぐストーリー、キャラクターが歌って踊る“バーチャルライブ”などが魅力の作品だ。

 『プロセカ』はリリース以降、書き下ろし楽曲や人気楽曲などが追加されており、現在では100曲以上を収録。そして今回、歌い手として活動され、昨年メジャーデビューを果たしたAdoさんの『うっせぇわ』(作詞・作曲:syudou)、『踊』(作詞:DECO*27、作曲・編曲:Giga、TeddyLoid)の2曲が新たに追加される。なお、2曲ともにバーチャル・シンガーver.、セカイver.が収録。

 Adoさん自身も『プロセカ』がお好きで、リリース開始からがっつりプレイされているとのこと。そこで本記事では、Adoさんにインタビューを実施し、同作の魅力や自身の楽曲が追加されてのお気持ちなどを伺った。

※ボカロP:ボーカロイドなどの音声合成ソフトで楽曲を制作し、動画投稿サイトなどで活動する音楽家のこと。

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Ado

2017年に『君の体温』(作詞・作曲:クワガタP)の歌ってみた動画を初投稿し、歌い手の活動をスタート。2020年に『うっせぇわ』でメジャーデビューを果たす。2022年1月26日には、新曲7曲を含む全14曲を収録した1stアルバム『狂言』がリリース。

Adoさんのボーカロイドとの出会いや思い入れのある楽曲とは

――今回『プロセカ』にAdoさんの楽曲が追加されるということで、まずはボーカロイド(ボカロ)を知ったきっかけや魅力をお聞きしたいと思います。Adoさんは小学生のころからボカロを聴いていたとのことですが、ボカロとはどういった出会いがあったのですか?

Ado小学1年生くらいのころ、従妹の家に遊びに行ったときに「最近はこれがおもしろいんだよね」とパソコンを開いて、『悪ノ娘』(作詞・作曲:mothy)、『悪ノ召使』(作詞・作曲:mothy)の二次創作動画を従妹に見せてもらったんです。『悪ノ大罪』シリーズはダークな世界観を表現している楽曲ですが、二次創作の動画ではそれをゆるくフワフワな感じで描いており、当時「なにこれ!」と。そこから家に帰って同じものを調べるということをやっているうちに、ボカロにハマっていました。

『プロセカ』の魅力をAdoさんにインタビュー。『うっせぇわ』『踊』が追加されることへの想いも訊いた「バーチャル・シンガーとオリジナルキャラクターがどのように歌い上げるのかに注目してほしい」
2021年12月に開催された『悪ノ大罪』シリーズとのコラボイベント。

――当時はボカロが少しずつ認知されつつある時期で、ボカロを楽しむには主にニコニコ動画を見漁るしかなかったと思うのですが、小学1年生ながらにすでにインターネットの世界に飛び込んでボカロに触れられていたんですね。

Adoそうです。

――すごい! ボカロのどのようなところに魅力を感じたのですか?

Ado人間が歌っていないというところです。単純にボーカロイドという初音ミク、鏡音リン、鏡音レンたちが、ひとりの歌手として私たちと同じ世界線に存在しているということが素晴らしいと思います。

――歌い手を始めてから新たに発見した魅力はありましたか?

Ado歌い手と活動してからかなり経ちましたが、悪い意味ではなく変化はなかったです。強いて言うなら、“ボカロの曲を人間が歌うからいい“と言うことはなくて、ボカロだから素晴らしいというのは当たり前であるとずっと思っています。やっぱり原曲が素晴らしいというのがいちばんですし、ボーカロイドの声だからこそ成り立っている楽曲もたくさんあるので、いちボカロファンとしてそう思いながら活動しています。

――原曲があるからこそ、歌い手さんが歌った曲がより生きてくるというのはあるかもしれないですね。これまでにボカロPさんの手掛ける楽曲をたくさん歌われていますが、歌唱される際に意識されていることを含め、楽曲との関わりかたをお聞かせください。

Adoやっぱり原曲があってこその“歌ってみた“ですし、ボカロがあってこその“歌い手”です。なので、いざ歌うとなったときは、レコーディングでもボカロの声に忠実で、いかにボカロの歌い方を意識して歌えるのかなど、ボカロのよさを表現できるようにリスペクトを込めて歌わせていただいてます。

――ボカロPさんによって曲のテイストがかなり異なってきますが、そういった中で苦労されていることはありますか?

Ado音域が人間向けではないものばかりなので、そこに泣くこともありますね。ですが、ボカロPさんたちは、歌い手には気を使わないでボカロのための楽曲を好きに作ってほしいなと思ってます。

――なるほど。ボーカロイドが誕生してから『千本桜』(作詞・作曲:黒うさ)などで大ブームとなったものの、一時期は「ボカロのブームが去ったのでは?」と言われることもありました。しかし、Adoさんたち歌い手さんやクリエイターさん、『プロセカ』といったコンテンツの力もあり、ふたたび盛り上がりを見せているなと感じています。活動されながらそれを見続けてきて、どういった想いを抱かれましたか?

Ado今はボカロというものを受け入れやすくなっていて、むしろボカロ自体がメジャーなコンテンツになってきているなと思っています。そのことは、私自身もびっくりしていますし、昔は給食の時間にボカロの曲が流れても、反応する人は本当にボカロが好きという人だけでした。最近はTwitterなどで、給食の時間にボカロの人気曲が流れて盛り上がったとか、うれしかったといったコメントを見かけて驚きましたし、そういったことがなかったなってしみじみ思います。

――たしかに、いまでは当たり前のようにテレビなどのメディアでも曲が流れますし、ボカロの在り方は変わったのかなと思います。

Ado本当にそうですね。ボカロがメジャーになったのはうれしいですが、みんな気づくのが遅いよって思います(笑)。

――(笑)。続いてですが、Adoさんが今まで聴いてきた中で、いちばん思い入れのある楽曲をお聞かせください。

Ado思い入れの楽曲となるとたくさんあって一曲に絞るのは難しいのですが……。中でも『ODDS&ENDS』(作詞・作曲:ryo)は記憶に残ってますね。

――ミク目線の歌で、「あたしの声を使えばいいよ」といった歌詞がすごく印象に残る楽曲ですよね。

Adoそうですね。あれこそがボカロだなと思いますし、人間には出せない魅力がありますね。ボカロのよさとは何かと言われたら“そのようなストーリーが生み出せる”というところもあると思います。

『プロセカ』の魅力をAdoさんにインタビュー。『うっせぇわ』『踊』が追加されることへの想いも訊いた「バーチャル・シンガーとオリジナルキャラクターがどのように歌い上げるのかに注目してほしい」
『ODDS&ENDS』は『プロセカ』にも収録されておりプレイ可能。

――最近お聴きになって印象に残っている楽曲はありますか?

Ado最近だと、ひとしずく×やま△の『Mr.シャーデンフロイデ』です。私はひとしずくさんとやま△さんのコンビがすごく好きで、『Night』シリーズもかなり聴いていましたが、久しぶりに『Night』シリーズを聴いていた時の気持ちを思い出せたというか、やっぱりボカロはこれだよなと衝撃が走りました。ここ2、3日はそればっかり聴いています!

――もしバーチャル・シンガーでいちばんを選ぶとするなら、だれを選びますか?

Adoミクが好きとは言っていますが、みんな大好きで、みんなが神みたいな存在なので選べないですね……。いちアーティストの皆さんとして見ているので選べませんし、6人それぞれに魅力があるので難しいです。

――それでは、同率1位ということで(笑)。

Adoはい(笑)。

Adoさんの語る『プロセカ』の魅力。そして自身の楽曲が追加されることへの想い

――ここからは『プロセカ』についての質問をさせていただきます。Adoさんはリリースから『プロセカ』を遊ばれていましたよね?

Adoはい。

――何をきっかけに『プロセカ』を知って始められたのですか?

AdoTwitterで“初音ミクのリズムゲームがスマホでできる”ということを知り、これはおもしろいのではないかということでダウンロードしたのがきっかけです。

――それまでは、スマホでプレイできる初音ミクを題材にしたリズムゲームはなかったですからね。

Adoリズムゲーム以外のミクのゲームをプレイしてはいたのですが、やっぱりボカロの楽曲で遊びたいと思っていたのですごくうれしかったです。

――『プロセカ』を遊ばれる前にも音ゲーはプレイされていたのですか?

Adoほかのアニメのリズムゲームをやっていたり、『Project DIVA』シリーズや3DSの『初音ミク Project mirai』も遊んでいました。

――課金額が上限になるくらい遊ばれていたり、音ゲーをずっとプレイされていたということですが、“皆伝”の称号を持っていたりするのでしょうか。

※皆伝:難易度MASTERで30曲以上フルコンボでクリアするともらえる称号

Ado皆伝は持っていなくて……。音ゲーは好きだけど得意ではなくて、ヒーヒー泣きながら必死にやっています。リズムゲームの要素も楽しいですし、ガチャで推しをゲットするために「このミクが欲しい!」、「虹色の演出を出して!」と祈りながら引くのも楽しいです。

――どのメンバーもイラストがよくて、思わず引きたくなりますからね。初音ミクたちバーチャル・シンガー以外にも、オリジナルキャラクターも登場するというのが当時は印象的だったと思うのですが、それを見てどう思われましたか?

Ado正直、オリジナルキャラクターが登場するのにちょっと不安なところがありました。私はこのキャラクターたちを好きになれるのかなって……。もともとのきっかけが“初音ミクのリズムゲーム”ということで始めたゲームですし、本当にミクと関係があるのかなと思っていました。ですが、ゲームを遊んでみると、オリジナルキャラクターとバーチャル・シンガー6人がいっしょにいることで、その関係性が新たな魅力を出していて、すごくいい要素だなって思っています。

――どのオリジナルキャラクターも個性的で、ボカロきっかけでゲームを始めてオリジナルキャラクターを好きになった人は多いと思います。

Ado私も瑞希(暁山瑞希)とこはね(小豆沢こはね)に夢中になっています。

――オリジナルキャラクターだと瑞希とこはねがお好きなんですね。

Adoもちろんバーチャルシンガーはみんな好きですが、オリジナルキャラクターだと“25時、ナイトコードで。“の瑞希に一目惚れをして、そのあとに“Vivid BAD SQUAD”のこはねちゃんにどっぷりハマって抜け出せません。

――瑞希とこはねのどのようなところが好きですか?

Ado正直ニーゴ(25時、ナイトコードで。)のメンバーは、初見のときは好きになるキャラクターはいるのかなという感じだったのですが、瑞希のプロフィールを見たときに「そんな設定があるの?」ってなって、そこからミステリアスな感じと元気いっぱいでかわいらしい瑞希がどんどん愛おしくなり好きになりました。こはねちゃんはよくわからないけど、いつの間にか好きになっていましたね(笑)。

――(笑)。

『プロセカ』の魅力をAdoさんにインタビュー。『うっせぇわ』『踊』が追加されることへの想いも訊いた「バーチャル・シンガーとオリジナルキャラクターがどのように歌い上げるのかに注目してほしい」
暁山瑞希(25時、ナイトコードで。)

Adoこはねちゃんはハムスターみたいにかわいくて、見るたびに「かわいいね、こはね!」ってなっています。かわいらしいキャラクターですが、この前の『Beat Eater』(作詞・作曲:ポリスピカデリー)が追加されたときのイベント(Awakening Beat)では、「こはねはこんなに大きくなったんだね、よかったね!」って言いながら泣きました。そんなこはねのギャップにいつもやられています。

――それこそ杏(白石 杏)の立場になってかわいがっているんですね。

※白石 杏:こはねと同じ“Vivid BAD SQUAD”のメンバーであり相棒。こはねがストリートの音楽の世界へと入るきっかけとなる。

Adoほぼそんな感じでかわいがっています。

『プロセカ』の魅力をAdoさんにインタビュー。『うっせぇわ』『踊』が追加されることへの想いも訊いた「バーチャル・シンガーとオリジナルキャラクターがどのように歌い上げるのかに注目してほしい」
小豆沢こはね(Vivid BAD SQUAD)

――バーチャル・シンガーだと、このセカイのミクが好きというのはありますか?

Adoたとえば、“25時、ナイトコードで。“のミクはデザインがいいですし、どのセカイのミクも好きです。あとはKAITOが登場するたびに衝撃を受けてます。初期からいたKAITOはワンダーランドのセカイのKAITOだけだったんですけど、それ以降に登場した別のセカイのKAITOは全員ギャップが凄くて、「なんてカッコいいんですか!」と驚いていました。ニコニコ動画などで上がっている二次創作の動画も見ているのですが、見始めたら止まりませんね。

――教室のセカイのKAITOのミステリアスな感じは、私も男ながらにカッコいいって思いました。

Adoいいですよね! カッコいい!

――『プロセカ』は、ボカロの楽曲でリズムゲームが遊べる以外にも、バーチャルシンガーとオリジナルキャラクターたちのストーリーやバーチャルライブが楽しめるのも特徴かと思います。Adoさんは『プロセカ』のどのようなところがお好きですか?

Ado作りこまれたストーリーも好きですし、バーチャルライブもいいですね。ほかのリズムゲームでも、実際にライブを見ているような感覚になれる機能はなかったので、当時はかなり興奮しましたし、スマホを抱えてグルグル回って楽しんでいました。

『プロセカ』の魅力をAdoさんにインタビュー。『うっせぇわ』『踊』が追加されることへの想いも訊いた「バーチャル・シンガーとオリジナルキャラクターがどのように歌い上げるのかに注目してほしい」

――バーチャルライブは、いままでの音ゲーにはなかった要素でかなり新鮮でしたからね。個人的にはストーリーが魅力的だと思っているのですが、Adoさんの中でとくに印象に残っているストーリーを教えてください。

Ado私が好きなのは、瑞希が登場した神山高校の文化祭イベント“KAMIKOU FESTIVAL!”です。私はあまり文化祭みたいなイベントごとを現実で味わってこなかったので、『プロセカ』に限らず文化祭のような青春を感じるイベントを好きになりがちなのですが、ストーリーを見てエモーショナルな気持ちになり、瑞希の気持ちをカードのイラストと照らし合わせたりして、いいなと思いながら楽しんでいました。

 先ほどお話したこはねちゃんのイベント“Awakening Beat”も、あんなにかわいいこはねというキャラクターが、『Beat Eater』という楽曲の通り、歌でその場を侵食していくのが、小動物みたいだけどじつはそうではなくて、小動物を食らう側みたいなギャップに惹かれましたね。あとは『トンデモワンダーズ』(作詞・作曲:sasakure.UK)が追加されたイベント“ワンダーマジカルショウタイム!”も印象に残っているイベントで、みんなのことを考えると泣いてしまって、自分もストーリーの中にいるみたいでとてもよかったです。

――“ワンダーマジカルショウタイム!”は、自分もストーリーを読み終わってからSNSでほかのプレイヤーと感動を共有したいと思うほど素晴らしいストーリーだったので印象に残ってます。

Adoストーリーのすべてが楽曲に入っていて、『トンデモワンダーズ』のコメント欄を全部漁って「わかる!」って言いながらいいねを押していました(笑)。

『プロセカ』の魅力をAdoさんにインタビュー。『うっせぇわ』『踊』が追加されることへの想いも訊いた「バーチャル・シンガーとオリジナルキャラクターがどのように歌い上げるのかに注目してほしい」
イベントストーリーのワンシーンを切り取ったイラスト。天馬司(ワンダーランズ×ショウタイム)の★4メンバー“選択の行方”の特訓前イラストにもなっている。

――では、満を持して『プロセカ』に『うっせぇわ』、『踊』の2曲がゲームに実装されることについて、率直な感想をお聞きしたいです。

Adoまずは『プロセカ』に携われるのが夢のようでうれしいです! ですが、楽曲はボカロPさんが手掛けているものの人間という歌い手の楽曲が追加されるのは、もしかしたら解釈違いなのではないかなと思うところもあります。

 楽曲をプレイされる方や『プロセカ』を愛している方は、私の楽曲が追加されること自体ではなく、バーチャル・シンガーとオリジナルキャラクターがどのように歌い上げるのか、どのように楽曲を落とし込んでいくのかに注目していただきたいですし、私自身も楽しみです。

――『うっせぇわ』は“25時、ナイトコードで。”、『踊』は“Vivid BAD SQUAD”が歌われますが、どちらもAdoさんの推しのキャラクターのユニットが歌唱されるということでうれしいのではないでしょうか?

Ado推しがAdoの楽曲を歌ってくれるのはもちろんうれしいです。ただ『プロセカ』とボカロファンの自分としてはAdoってことは考えないでほしいなと思います。ただAdoの楽曲が追加されるだけであって、皆さんにはバーチャル・シンガーやオリジナルキャラクターに意識を置いてほしいなって思いますね。

『プロセカ』の魅力をAdoさんにインタビュー。『うっせぇわ』『踊』が追加されることへの想いも訊いた「バーチャル・シンガーとオリジナルキャラクターがどのように歌い上げるのかに注目してほしい」
『プロセカ』の魅力をAdoさんにインタビュー。『うっせぇわ』『踊』が追加されることへの想いも訊いた「バーチャル・シンガーとオリジナルキャラクターがどのように歌い上げるのかに注目してほしい」

――実際に歌われている楽曲や好きな楽曲で、『プロセカ』に追加してほしい楽曲はありますか?

Adoツイートもしたのですが、ゆうゆさんの『クローバー・クラブ』を“MORE MORE JUMP!”のオリジナルキャラクターと、ミクやMEIKOがいっしょに歌ってほしいなって思います。『クローバー・クラブ』はお酒についての楽曲ではありますが、振り付けもかわいいと思いますし、みのりちゃんとの声ともあうと思うのでぜひ見てみたいですね。あとは、オリジナルキャラクターとの掛け合いや単体の楽曲も素晴らしいですけど、例えばKAITOの『スノーマン』(作詞・作曲:halyosy)といった楽曲のように、『プロセカ』の中のバーチャル・シンガーもより引き立つような楽曲も追加していただきたけると、ボカロファンとして嬉しいです。

――それでは、あらためてAdoさんの思う『プロセカ』の魅力を教えてください。

Adoスマホで、ボカロの楽曲のリズムゲームをプレイできるというのも、いままでにはなかったので大きな魅力ではあるのですが、バーチャル・シンガーとオリジナルキャラクターとの掛け合いによる新たな魅力を楽しめるのが、私がすごくグッときたところです。人間×ボカロという次元を超えて繋げていって、ボカロと人間がいっしょに歌うという掛け算は『プロセカ』にしかできないことだなって思います。なかなかリアルでそれをやるのは難しいので、このようにゲームを通して表現していただけると私は感慨深くなってうれしくなりますし、そこがいちばんの魅力だなと思ってます。

――最後に、楽曲の追加を楽しみにされているプレイヤーへメッセージをお願いします。

Ado私の楽曲が今回『プロセカ』に追加されるということで、喜んでくださる方もいれば、それはちょっと違うのではないかと思われる方もいるかと思います。先ほどもお話させていただきましたが、私が『プロセカ』に関わるというよりかは、ボカロPさんが製作したAdoの楽曲がプロセカに入って、ボカロとオリジナルキャラクターが全然違った魅力を出してくれるだけなので、Adoというのは皆さんに意識してほしくないです。それは謙遜とかではなく、私もひとりのボカロファンとして思っています。ボカロPさんに書き下ろしていただいた楽曲を、初音ミクをはじめオリジナルキャラクターたちが違った魅力を引き出してくれると思いますので、純粋に楽曲が追加されるのを楽しみにしていただきたいと思います。

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