海外から日本へ。“黒船襲来”と話題に
2001年（平成13年）11月15日は、北米で初代Xboxが発売された日。本日で発売から20周年という大きな節目を迎えた。
Xboxは、PC用OSのWindowsなどで非常になじみ深いマイクロソフトが発売した据え置き型ゲーム機。日本では2002年2月22日に発売されたが、本国アメリカでは日本より約3ヵ月早い11月に発売されていたということもあり、公式的にはいまがまさに20周年のアニバーサリーというわけだ。
初代Xboxが発売されたのは日本でちょうどプレイステーション2とニンテンドーゲームキューブがシェアを競っていた時代。そんな時期に海外生まれのハードが日本市場へ殴り込みをかけるとあって、ゲーム誌などでは歴史的事件になぞらえて“黒船襲来”みたいな煽り文句を使って特集を組んでいた記憶がある。
本体の黒いカラーといかにもアメリカといった感のある大きめのボディー、ついでに海外からの参戦と聞いたら日本人なら誰しも“黒船”を想起してしまうのは致しかたないことだろう。しかし歴史的に言うなら“黒船来航”なんだろうと思うが……いま考えると若干『新世紀エヴァンゲリオン』の影響を受けていたのかもしれない。
当時としては先進的なサービスであるXbox Liveをスタートさせたのは2003年1月16日から。2021年3月からXbox ネットワークという名称に変更されているが、現在のオンラインサービスの基礎を作り上げたのがXbox Liveだ。映像や音楽のデジタル配信、ゲームの体験版のダウンロードなどサービス内容は多種多様。当然ながら最新機種のXbox Series X|Sにも受け継がれている。
日本でのローンチタイトルでとくに話題となったのは『デッド オア アライブ 3』。独占タイトルだっただけに注目度も高かった。2004年には日本のXbox発売2周年を記念した特別限定モデルの本体“かすみちゃんブルー”も発売され、ゲームファンを驚かせたのを覚えている。当然ではあるが、『Halo』『フェイブル』のような海外の話題作をいち早く遊べるのがXboxの何よりの魅力。後には『鉄騎』や『NINJA GAIDEN』のような硬派なタイトルも生まれてファンを大いに喜ばせた。筆者的には『ジェットセットラジオフューチャー』を推したい。
冒頭で20周年について触れたが、日本時間の2021年11月16日午前3時には、Xbox20周年を祝福しての“Xbox Anniversary Celebration”がYouTube、Twitch、FacebookのXbox公式チャンネルで配信される予定。新作ゲームの発表はないらしいが、過去20年のさまざまな思い出を振り返る番組のようなのでゲームファンならば要チェックといったところ。日本語の字幕にも対応しているので安心だ。
Xbox ワイヤレスコントローラーやXbox ステレオヘッドセットの20周年スペシャル エディションといった記念グッズも発売されているのでこちらも要注目だろう。
20周年とは直接関係ないのだが、筆者的にはXbox Game Passがかなりのブームなので情報共有したい。何と言っても2021年10月28日『Age of Empires IV』、11月2日『Minecraft』（Xbox Game Pass for PC）、11月9日『Forza Horizon 5』、11月18日『Microsoft Flight Simulator: Game of the Year Edition』、12月8日『Halo: Infinite』と注目作が怒涛のラッシュ中。
コンソール向けとPC向けで対応タイトルが若干異なるのが厄介ではあるが、20周年を記念するような大盤振る舞いなので未体験ならぜひ。PC版のXbox Game Passであれば、いまなら（2021年11月10日現在）最初の3ヵ月は100円なので利用するといいだろう。
