いまから9年前の2011年（平成23年）12月17日は、プレイステーション Vitaが発売された日。
プレイステーション Vita（ヴィータ）は、SCE（当時）から発売された携帯型ゲーム機。プレイステーション・ポータブルに続いて投入された新しい世代のマシンで、“Vita”という語句はラテン語で命や人生などの意味があるらしい。
5インチある画面の解像度は960×544ドットになり、480×272だったPSPの4倍の高解像度を実現。有機ELディスプレイならではの鮮やかな発色と広視野角によって、非常に美しい画面でゲームプレイが可能となった。ネットワーク機能に力を入れていたため、当初は“Wi-Fiモデル”のほか3G回線にも対応した“3G/Wi-Fiモデル”の2種類が発売された。
前面のスクリーンはタッチ操作にも対応。横長の本体だったので両親指を使って直感的な操作ができるのが便利でうれしかった。まさかの本体の背面にもタッチパッドを搭載していて、親指以外の指でタッチして使用する仕組みがあったのには、正直けっこう驚かされたものだった。そう言えば、プレイステーション5の本体に小さな○×△□マークがびっしり散りばめられていて話題になっていたが、本機背面のタッチパッドのセンサー部分にも同様のマークが散りばめられている。
PSPではアナログパッドだったが、本機ではふたつの新たなアナログスティックを搭載。デュアルショックなどとはまた感触が異なるものの、多くのゲームで移動とカメラ操作が割り当てられたのでプレイのしやすさは文句なしだったのではないだろうか。そのほか、モーションセンサーやカメラ、マイクなどの機能も当然ながら完備。スカイプのアプリもあったので、プレイステーション Vitaで通話なんて人もいたんじゃないかな。
プレイステーション4を持っていれば、プレイステーション Vitaを使ってリモートプレイを行うこともできた。筆者にはなぜかリモートプレイのマイブームが何度かあって、結果的に年がら年中利用していた記憶がある。最終的にはトイレや風呂に持ち込んでtorneを使っていた。
ローンチタイトルは驚きの24本も存在。『みんなのGOLF 6』や『アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり』、『リッジレーサー』など、人気シリーズや話題作が盛りだくさんだった。2013年10月10日には、ディスプレイが液晶に切り換わり、薄型軽量化された新型のプレイステーション Vita（PCH-2000）も発売されている。
なお、2019年3月1日をもって、プレイステーション Vita本体は国内向けの出荷を完了。ただし、ゲームソフトは発売されているのでまだまだ現役。2020年11月26日には『ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団』、本日（12月17日）には『幻想牢獄のカレイドスコープ』が発売されている。
