2018年9月5日の配信が迫った、アクションシューティング『Destiny 2』の大型拡張『孤独と影』。その中で収録される新モード"ギャンビット”のプレイリポートを、動画と合わせてお届けする。

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 こちらは対戦モードであるが、つねに敵プレイヤーと戦うのではなく、基本的にはAIによる敵勢力との戦闘(PvE)がメインになる。
 ルールは、フィールドに出現する敵(AI)を倒して、敵がドロップする“かけら”を回収・貯蔵(納品)。かけらを75個集めて、ボス(プライミーバル)を召喚し、敵チームより早くボスを撃破することが勝利条件だ。

 なお、ギャンビットには仕掛けがあり、かけらを一定数以上貯蔵すると、敵のフィールドに追加で敵(ブロッカー)を送ることができる。

  • かけら5個を貯蔵→小型ブロッカーを敵チームに転送
  • かけら10個を貯蔵→中型ブロッカーを敵チームに転送
  • かけら15個を貯蔵→大型ブロッカーを敵チームに転送

 ブロッカーが出現中は、かけらを貯蔵(納品)する装置が消えてしまうため、いかに効果的にブロッカーを送りこんで敵チームの邪魔をするかが、勝利へのカギとなる。

 筆者が何度かプレイして考えた基本的なギャンビットの動きとしては、敵(AI)を倒すプレイヤーと、かけらの回収するプレイヤーで役割を別けること。回収役はかけら10~15個を一気に貯蔵し、敵に大型ブロッカーを送り込むという戦法だ。
 ただし、ソロプレイで遊ぶ場合は役割を決めることなんてできないだろう。とにかく、各プレイヤーそれぞれで10個程度かけらをためて、まとめて納品したほうが、敵の攻略を邪魔するのに効果的だと感じる。

 しかし、かけらは自身が死亡すると消滅するというリスクが伴う。15個回収していざ貯蔵に向かおうとしたときに、敵に殺されて消滅したら元も子もない。妨害するには少々効果が弱いが、5個ずつでも貯蔵してかけら消滅のリスクを回避することも考えられるが、回収と貯蔵の移動時間を考えると本当に効果的なのか、無料体験の時点では正直いまいち分からなかったのが本音だ。

『Destiny 2 孤独と影』新モード“ギャンビット”プレイリポート ブロッカーの転送、侵入のタイミングが勝利のカギ_01
死亡するとかけらを失う。3つでよかったが、これが15個消滅したとすると、敵に大きくアドバンテージを与えることになる。

 そして、ギャンビット最大の特徴といえる“侵入”。侵入は、かけらを25個貯蔵すると、ポータルが開き、敵のフォールドに30秒間侵入できるPvPシステムだ。
 侵入したプレイヤーが、かけらを回収している敵プレイヤーをキル→かけらを消滅させることで大打撃を与えらえる、いわば一発逆転的システムだろう。
 そもそも、キルを取ってリスポーンさせることでかけらの回収自体を邪魔をできるので、とにかくレベルの高いプレイヤーやスーパーチャージが貯まったプレイヤーは、ポータルが開いたら侵入すべきである。

 一方で、自身も侵入してきた敵プレイヤーにキルを取られる可能性もある。先ほど、「かけら10個~15個を一気に貯蔵して、敵にブロッカーを送り込む」と述べたが、敵にキルを取られ、大量にかけらが消滅するリスクを考えると、こまめにかけらを貯蔵して消滅のリスクを回避する必要性も出てくる。

 ただし、敵が侵入してきた際にはドリフターがご丁寧に「敵が侵入してきたぞ」とアナウンスしてくれるので、状況を見極めて貯蔵(納品)タイミングを読めば、ある程度リスクを回避できるかもしれない(と言っても、侵入した敵に“模倣スリーパー”で即座にキルを取られることもあったので、その時は「しょうがない」と考えて、侵入者を排除するか、またかけらを集めることに集中すればいい。体験プレイでは、“模倣スリーパー”がかなりの猛威を振るっていた)。

『Destiny 2 孤独と影』新モード“ギャンビット”プレイリポート ブロッカーの転送、侵入のタイミングが勝利のカギ_02
進入中

 75個のかけらを納品し、ボスの“プライミーバル”を出現させても安心できない。このボスフェーズでも、敵が侵入する可能性があるからだ。

 このボスフェーズ中に侵入者にキルされると、プライミーバルのHPが回復するペナルティーが発生する。筆者がプレイした際は、この侵入者によるキルで一気にまくられてしまい、逆転されてラウンドを落とすことがあった。

 もちろん、こちらも敵フィールドに侵入可能なので、タイミングをうかがって侵入し、敵をキルしてプライミーバルを回復させることも可能だが……とにかく、プライミーバル自体かなりの耐久度と攻撃力があり(筆者のレベルが低いことも問題ではあるが)、加えて侵入者に構っている暇などないときもある。敵チームのかけら納品数から状況を察して、警戒していくことも必要だろう。

『Destiny 2 孤独と影』新モード“ギャンビット”プレイリポート ブロッカーの転送、侵入のタイミングが勝利のカギ_03

 なお、ブロッカー転送や侵入タイミングを掴むためにこまめに確認したいのが、画面上に出ているバー。このバーは、かけらの回収数と納品数を示している。

 青/赤が貯蔵数で、白が回収数になるので、白のバー部分が多い場合は、侵入して敵をキルすると多くかけらを消滅させられるということだ。このバーを頼りに、侵入するタイミングを伺うのもアリ。また、バーは25毎ごとにメモリが降られれているので、バーのメモリを確認しつつ、「そろそろ侵入くるな」と察して、かけらを消滅されないために急いで納品したりする対策もできるだろう。

『Destiny 2 孤独と影』新モード“ギャンビット”プレイリポート ブロッカーの転送、侵入のタイミングが勝利のカギ_04

 総評としては、「戦略性がありおもしろいが、その複雑さ故に好まないプレイヤーもいるかも」と言ったところ。ただし、PvEがメインでPvPに苦手意識を持っているプレイヤーでも楽しめるモードであることは間違いない。今後、かけら集めや貯蔵タイミングの確立された方法が出てくることも予想される。
 ギャンビットの固有報酬もあるようなので、コアプレイヤーはそちらも目当てにプレイしてもいいだろう。