2018年7月21日の発売1周年を直前に、アップデートの延長や、『オクト・エキスパンション』の配信開始など、まだまだ盛り上がりを見せ続けている『スプラトゥーン2』。

 ファミ通.comでお届けしている『スプラトゥーン2』の攻略記事。今回は、ルール別の基礎攻略第2弾として、ガチアサリの立ち回りかたをお届けする。伝授するのは、『スプラトゥーン』の全国大会“第1回スプラトゥーン甲子園”全国大会準優勝、第2回スプラトゥーン甲子園全国大会で3位の実力を持つ、望月もち(Twitter:@spl_akane)。なお、ガチアサリ以外にも、下記のガチホコバトルの記事もアップされているので、合わせてチェックしてほしい。

 ガチアサリは、“ガチマッチでいちばんステージを広く使うルール”であるため、ガチホコバトルと同じく、戦略やステージへの知識が勝敗に大きく影響する。また、ガチアサリ特有の立ち回りも存在するので、ぜひこの記事を参考にしてほしい。

 まず最初にお届けするのは、この動画。見てもらえるとわかるが、撃ち合いに勝ち続けた、スコアがよかったという内容ではない。だが、ガチアサリの基本である“散らばっているアサリを拾い、塗りを広げて、有利に進める”という点や、“ガチアサリを持っている相手を強く警戒する”といった点がチーム全体で意識できているのがポイントだ。その結果、相手側はカウントを進められず、同時に、自チームが攻め続けたこともあり、最後の展開に結びついたと思われる。ガチアサリの基本が詰まった内容になっているので、まずはこちらを見て、それから先の攻略を読むとわかりやすいかもしれない。

ガチアサリ 戦いかた

試合前の心構え

 ガチアサリは、ステージ上に散らばっているアサリを集め、相手ゴールに投げ入れるルールであり、ガチホコバトルと同様に自由度が高い。ただし、アサリはホコとは違いステージの各地点に散らばっているため、攻めや守り時のルートが固定されにくいのが特徴。つまり、状況に応じて違うルートから攻めることもできるし、複数のルートから同時に攻めこむことも可能ということだ(逆に防衛時は、さまざまなルートを警戒する必要がある)。

 また、ひとりで攻め込めたとしても、カウントを大きく進ませることは難しい。ガチアサリで大切なことは“ステージ全体を塗り広げること”と“味方の動きをつねに意識すること”のふたつだ。攻めるときも守るときも、味方と連係を取り、試合を優位に進められるように心掛けよう。

ブキ・ギア選び

 対面性能(※相手と対峙したときに効果を発揮する、弾の威力、インク効率など)や塗り性能の高さも大事だが、敵インクの上をスライドで移動可能なマニューバー系のブキや、パージによってゴールまでの経路を作れるシェルター系統のブキは、一瞬の隙があればスライドでゴールに近づいたり、パージしたカサの後を追うことで、相手の攻撃を防ぎつつアサリを投げ込んだりと、カウントを強引に進められるため、ガチアサリにおいて強力なメインウェポンだ。

 スペシャルウェポンで攻めるきっかけを作ることも大切で、とくに有効なのが、イカスフィアとバブルランチャーのふたつ。相手のゴール下で発動させることで、相手の攻撃を防いだり、相手を退かせられるので、アサリを投げ込みやすい状況を確保できる。さらに、ゴール周辺の塗りも広げられるので、味方の追撃を成功させやすくなる。

『スプラトゥーン2』ガチマッチのルール別基礎攻略“ガチアサリ編”、状況ごとの立ち回りを動画付きで徹底解説!_01
僕が実際にガチマッチで使っている構成。倒される前提で攻めることも少なくなく、そういった場面でのリスクを軽減できる復活時間短縮のギアパワーを多めに入れている。スプラマニューバーコラボの強みは、サブウェポンのカーリングボム。カーリングボムは、そもそもの塗り性能の高さに加え、“相手のインクをかき分けて進める”、“行動範囲を広げやすい”といった長所もあり、スペシャルゲージが溜まりやすい。こういった点もあり、マニューバー系統の中で、 スプラマニューバーコラボが強いと言えるだろう。
『スプラトゥーン2』ガチマッチのルール別基礎攻略“ガチアサリ編”、状況ごとの立ち回りを動画付きで徹底解説!_02
キャンピングシェルターのカサは耐久性が高く、パージしたカサを追って攻めるのが効果的。なおかつバブルランチャーがあるため、相手のゴール下での生存力が全ブキ中トップクラス。扱いは難しいものの、ガチアサリにおいては非常に強力なブキだ。

試合中の立ち回り

試合スタート時:塗り範囲を広げつつ、アサリを集めよう

 ガチアサリは、アサリがステージ全体に散らばるため、ナワバリバトルのようにステージ全体が戦場になる。まずは塗り範囲を広げることで、相手が攻め込みにくく、こちらが攻めやすい状況を作ろう。また、自インク上にあるアサリは、画面やマップ上に場所が表示されるため、アサリ集めを効率的にできるというメリットも!

 アサリを10個集めると完成するガチアサリを持っているあいだは、つねに相手の画面上に位置が表示されるため、位置や行動を特定されてしまうデメリットがある。しかし、ガチアサリを所持しているとなると、相手も守りを意識せざるを得ないうえ、どちらかのチームだけがガチアサリを所持している場合、所持チームメンバー全員のスペシャルゲージが自動で上昇していく。また、相手に万が一倒されてしまっても、ガチアサリであれば相手チームにアサリが渡らないといったメリットもあるので、積極的にガチアサリの完成を狙っていこう。

『スプラトゥーン2』ガチマッチのルール別基礎攻略“ガチアサリ編”、状況ごとの立ち回りを動画付きで徹底解説!_03
マップ画面を開くと、自インクの上に落ちているアサリが表示される。アサリ集めのときには活用して、素早く集めきるようにしよう。

こちらが有利な状況のとき:味方の動きを意識しつつ、スペシャルゲージを溜めよう

 数的優位な状況や、アサリを多く所持している場面では、積極的に攻め込んでいきたい。ただ、チャンスタイムが終わると相手チームにカウンター用のガチアサリが渡ってしまうため、このルールにおいては、“一度のチャンスタイムでどれだけ多くのアサリを投げ込むことができるか”がもっとも大切な点と言える。

 ゴール下には多くの相手が集まるので、チャンスタイムを有効に活用するために大事なことは、スペシャルウェポンの連係だ。味方がいくつのアサリを所持しているのか、相手との人数差やスペシャルウェポンの溜まり具合を確認したうえで、足並みを揃えて発動することを意識しよう。

『スプラトゥーン2』ガチマッチのルール別基礎攻略“ガチアサリ編”、状況ごとの立ち回りを動画付きで徹底解説!_04
人数差がついて、アサリも多く集まっているこのような場面では、チャンスを逃さずに、一気に攻め上げるようにしたい。

アサリを9個所持している場面では、あえてそのまま相手陣地に攻め込み、“カモン”の合図で、味方からパスを受けてゴールの下でガチアサリを完成させることで、相手に気付かせず、一気にゴールのアサリバリアを破壊できる。

自チームがアサリバリアを破壊してチャンスタイム中:自分の役割を意識し、カウントを稼ぐために行動しよう

 チャンスタイムでは、どれだけ相手に倒されずにアサリを投げ込めるかがカウントを稼ぐカギになる。アサリを投げ込んでいるあいだは無防備になってしまうため、味方がアサリを所持している場面なら、阻止してくる相手を倒すことも大切だ。自分が投げ込む側なのか、敵を倒す側なのかは、状況によってつねに変化するので、味方の様子を確認して、考えて行動しよう。

 また、忘れがちだが、スーパージャンプでアサリを運ぶことができるのも、このルールにおいて重要なポイント。自分がゴールから離れた場所にいる場合は、ゴール下の味方にジャンプして、チャンスタイムを継続させることなども可能なので、攻めの選択肢として意識しておこう。ただし、むやみやたらにジャンプをすると、着地したところを倒されてしまうため、状況確認を忘れずに!

味方のバブルランチャーに合わせてカウントを稼いでいるシーン。“カモン”で意思を合わせていることも成功の要因だ。

こちらが不利な場面・試合終盤:アサリを確保しつつ、ガチアサリ持ちを何としても止める

 人数差をつけられていたり、アサリの所持数が相手のほうが多かったりする場面や、試合の終盤では、“相手にアサリバリアを破壊されること”よりも、”相手にアサリバリアを破壊されたとしても、逆転される数以上アサリを投げ込まれないこと”を意識して、立ち回ろう。その理由は、ガチアサリ1個を投げ込まれたとしても、その後の追撃から守り切ることができれば、カウントは多くは進まないからだ。

 また、アサリが合計で50個までしか出現しないという仕様を最大限活用しよう。出現する数が限られているということは、自分のチームがアサリを確保していれば、その分だけ相手チームに渡るアサリは少なくなる。相手にガチアサリを作らせないためにも、アサリ集めを優先的に行うようにするといいだろう。

 もし、相手のガチアサリを作られたとしても、ガチアサリを持っている相手を倒せれば、アサリバリアは破壊されないので、マップや画面上の表示を参考に優先的に狙っていくことを意識しておこう。

『スプラトゥーン2』ガチマッチのルール別基礎攻略“ガチアサリ編”、状況ごとの立ち回りを動画付きで徹底解説!_05
相手がガチアサリを2個所持している場面。これ以上、人数差やアサリの数の差をつけられないように、残っているアサリを集めつつ、防衛のスペシャルウェポンを溜める意識に切り替えよう。

試合終盤、真っ先にガチアサリを持っている相手を狙うように行動すれば、相手に圧力をかけられる。