2017年9月21日(木)から9月24日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。同イベント最終日となる24日、セガブースで行われた、『ドラゴンズクラウン・プロ』と『十三機兵防衛圏』のステージイベントのリポートをお届けする。

 まずは、イベントのMCを務めるアナウンサーの松澤千晶さんと声優の磯村知美さん、そして、スペシャルゲストとして『ドラゴンズクラウン・プロ』でエルフの声を担当する今井麻美さんがステージに登場し、順番に挨拶を行った。今井さんと磯村さんのふたりは気心の知れた仲ということで、磯村さんが「今井さん、かわいい」と言って、今井さんがステージが始まったばかりなのに帰ろうとするという、某Webラジオ番組を彷彿とさせるやり取りで来場者を笑わせた。

“『ドラゴンズクラウン・プロ』のゲームマスターボイスは自慢したい仕事”--今井麻美さんの作品への熱い想いが語られたステージイベントをリポート【TGS2017】_01
写真左から、松澤千晶さん、今井麻美さん、磯村知美さん。

 『ドラゴンズクラウン・プロ』は、2013年にプレイステーション Vita(以下、PS Vita)とプレイステーション3(以下、PS3)で発売された、“ゲーム史上もっとも美しい2DアクションRPG”として話題を呼んだ『ドラゴンズクラウン』のプレイステーション4版。解像度が4K対応しているほか、ゲーム中に登場するすべての楽曲がオーケストラで新録されるなど、さまざま要素がパワーアップしてる。会場ではそんな同作のPVを上映。

 PVを食い入るように見ていた今井さんは、もともと綺麗だった映像がさらに美しくになっていることへの驚きを興奮気味に語っていた。そして、ここからは実機プレイパートへ。使用するキャラクターは、今井さんがエルフ、磯村さんがソーサレス、松澤さんがドワーフを選択。PS Vita版をかなりやり込んだという今井さんが華麗なプレイでチュートリアルをサクッと終わらせ、協力プレイがスタート(※チュートリアルは、複数人でゲームを開始したとしても、操作するのはプレイヤー1のみ)。

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 『ドラゴンズクラウン』では、プレイヤーの冒険を導いてくれる“ゲームマスター”(ナレーション)も特徴的な要素のひとつ。PS Vita版とPS3版では、ゲーム内で一定条件を満たすか、PlayStation StoreからDLCとして購入することで、ゲームマスターのボイスを各キャラクターを演じるキャストのボイスに変更可能となっていた。しかし『ドラゴンズクラウン・プロ』では、最初から解放済みということで、今回の実機プレイでは、ゲームマスターボイスを“今井麻美”に変更してプレイすることに。雰囲気がかなり変わるので、ぜひいろいろ試してみよう。

 今井さんはこのゲームマスターボイスについて、「私はナレーターになりたくて声優を目指したので、このお仕事は本当にうれしくて、皆に自慢したくてしょうがなかったです」と熱い想いを語った。磯村さんからも「その話を別の現場で聞きました」というエピソードが飛び出るほど、感激の経験だった様子。

 その後には“エルフは遠距離攻撃のキャラクターなのに近距離で戦ってしまう”や“間違ってロニを攻撃してしまう”など、『ドラゴンズクラウン』のあるあるトークをくり広げながら快調に進めていき、あっという間に最初のボスである“ハーピー”を見事に撃破。短い時間ではあったものの、作品の魅力がたっぷり伝わる実機プレイとなっていた。

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 続いて、『十三機兵防衛圏』の紹介コーナーへ。同作は『ドラゴンズクラウン』や『オーディンスフィア』などを手掛けるヴァニラウェアの完全新作SFアドベンチャーゲーム。2017年9月19日に開催された“2017 PlayStation Press Conference in Japan”にて、PVが公開されたが、まだまだ謎に包まれた部分が多い。そこで、ここでは磯村さんと今井さんが事前に考えた3つの質問に開発スタッフから回答をもらい、ニコニコ生放送のアンケート機能でもっとも票を集めた回答だけを公開するという企画を実施。

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1と2の質問を磯村さんが、3の質問を今井さんが考えたとのこと。

 3番目の今井さんが考えた質問が“時間”に関係することから、磯村さんが「世界線とか、そういうことが助手的には気になっちゃうんじゃない?」と、今井さんが某アドベンチャーゲームで演じているキャラクターについて触れ、さらに「もし、3番が選ばれたら、助手で何かを言ってくれる?」と無茶ぶり。そして、選ばれたのは3番の“「40年ぶり」のセリフの意味は?”という質問。これにはさすがに困惑気味の今井さんだったが、スタッフからもオーケーが出たということで、助手風に質問を読み上げた。ちなみに、質問への回答は、“「時間移動」は物語の重要な要素です。”とのこと。その後、最後に今井さんと磯村さんから、ファンへメッセージが贈られイベントは終了となった。

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