16名が一発勝負のトーナメント戦で激突

 2017年2月10日~12日、千葉・幕張メッセにて開催された“ジャパン アミューズメント エキスポ 2017”(JAEPO 2017)。同イベントの2月11日のセガブース『三国志大戦』特設ステージにて、公式大会“ランキング上位トーナメント”が行なわれた。ここではその模様をお届けする。

新生『三国志大戦』初の公式大会が開催! 公式イベント“幕張の決議”2日目“ランキング上位選抜トーナメント”レポート【JAEPO 2017】_02
▲この日のステージにはJAEPO初日に行なわれた“最強オペレーター決定戦”の解説を務めた花田勝さんと(写真左)と櫻井慎二朗さん(写真右。『三国志大戦』では孟達、馬元義などの声を担当)に加えて、秦佐和子さん(写真中央。『三国志大戦』では杜夫人、荀氏などを担当)もゲストとして参加。

 『三国志大戦』の稼働後初となる今回の公式大会は、全国対戦で勝利すると加算されていく“武功ランキング”の上位に位置する君主(プレイヤー)の中から選ばれた以下の16名が参戦。一発勝負のトーナメント戦で激突した。

新生『三国志大戦』初の公式大会が開催! 公式イベント“幕張の決議”2日目“ランキング上位選抜トーナメント”レポート【JAEPO 2017】_01

江東の虎 君主
夏候橋 君主
忍野忍 君主
あ~れ~ 君主
熊ぽん 君主
チュウボク 君主
窪祐 君主
にしこり 君主
山のフドウ 君主
真と偽 君主
いおん 君主
スネ夫 君主
毒蛾のナイフ 君主
きら@ 君主
孟徳新書・改 君主
さえ@バル♪ 君主

※ニコニコ生放送タイムシフトページ(ランキング上位選抜トーナメントは動画の4:00ごろから)

 全国対戦で常時結果を出している君主が集結しただけあって、現環境で強いといわれているデッキがそろった今大会。そのなかでも使用率が高かったのが、諸葛亮の計略“八卦の軍略”と、高武力の槍兵(関羽、張飛、夏候覇あたりが候補)と騎兵(馬超、もしくは趙雲が主流)で構成した“八卦デッキ”(参加者16名中、6名が使用)。しかし2試合同時進行で行なわれた1、2回戦で目立ったのは“賢母推挙からの呉下の阿蒙”(知力を上げて呂蒙の計略時間を伸ばすと、呂蒙の武力が40に達する) や、“暴虐区星”(最初の攻防で勝敗がほぼ決するデッキ)といった、ハイリスクハイリターンなデッキ。

新生『三国志大戦』初の公式大会が開催! 公式イベント“幕張の決議”2日目“ランキング上位選抜トーナメント”レポート【JAEPO 2017】_03
新生『三国志大戦』初の公式大会が開催! 公式イベント“幕張の決議”2日目“ランキング上位選抜トーナメント”レポート【JAEPO 2017】_04
▲トーナメント序盤で会場が最も沸いた、山のフドウ君主vs真と偽君主の試合。「最初の20カウントだけ見れば勝敗がわかる」(花田さん)という試合は、山のフドウ君主操る攻城兵の区星の一発が入って解説席&会場が騒然とするも、2発目の攻城を許さなかった真と偽君主が勝利。

 そんな夢のある(?)デッキや流行デッキの完璧な立ち回りが見られる、現役プレイヤーにとって見ごたえのある試合が続いたトーナメントを勝ち抜いてベスト4に名乗りを上げたのは、あ~れ~君主、にしこり君主、真と偽君主、孟徳新書・改君主の4名。
 準決勝1試合目は高コスト騎兵の馬超、趙雲を2枚入れた騎兵重視の八卦デッキを使うあ~れ~君主と、王異の計略を重ねがけして強化しつつ3枚の騎兵を駆使して試合をコントロールし、後半に勝負をかけるにしこり君主の戦い。試合は残り70カウント過ぎぐらいに訪れたあ~れ~君主にとって有利だった計略を使ったぶつかり合いを、にしこり君主が王異の計略2連打+部隊が撤退しないように攻城を防ぐ自城際での“ローテーション”で守り切ったため、中盤以降は完全ににしこり君主のペースに。あ~れ~君主も馬超や趙雲の計略を使って反撃に転じるも、要所で決まった王異の迎撃により決定打を与えることはできず。最後は終盤に強いにしこり君主の“王異求心”デッキに押し込まれて試合は終了した。

新生『三国志大戦』初の公式大会が開催! 公式イベント“幕張の決議”2日目“ランキング上位選抜トーナメント”レポート【JAEPO 2017】_05
▲苦しい序盤をノーダメージで切り抜けたにしこり君主の守備技術、浅刺し(攻城中でも槍の穂先をすぐに出せるテクニック)での迎撃が光った試合だった。

 準決勝2試合目は現環境で人気の高武力の武将を封殺することに特化した干吉入りのワラ(6枚)デッキを使う真と偽主君vsあ~れ~君主と同じ騎馬2枚を入れた八卦デッキを使う孟徳新書・改君主。試合は諸葛亮以外は高武力の武将がそろう孟徳新書・改君主が真と偽君主を押し込む展開でスタートするが、孫策をうまく生き残らせての伏兵解除と、干吉の計略“呪詛の仙術”(触れた敵の武力と知力を下げる)によって、ノーダメージで孟徳新書・改君主の部隊を追い返すことに成功すると、試合は一転して真と偽君主が有利な展開で進行。戦場の中央で展開される戦いでは孟徳新書・改君主の攻めを干吉、孫策、李儒、鄒氏の計略を状況に応じて使い分けて封じ込め、その間に4対6の部隊差を活かした端攻めで攻城、リードを広げていく。真と偽君主はこの状況を最後まで維持。残り3カウントまで孟徳新書・改君主の攻城を許さない、盤石のゲームメイクで勝利を手にした。

新生『三国志大戦』初の公式大会が開催! 公式イベント“幕張の決議”2日目“ランキング上位選抜トーナメント”レポート【JAEPO 2017】_06
新生『三国志大戦』初の公式大会が開催! 公式イベント“幕張の決議”2日目“ランキング上位選抜トーナメント”レポート【JAEPO 2017】_07
▲高武力の槍兵(とくに関羽)と諸葛亮の計略を封殺するために生まれたと思われる、干吉入り孫策ワラデッキ。
▲決勝まで勝ち上がったにしこり君主(写真左)と真と偽君主(写真右)。

 にしこり君主と真と偽君主、ここまで試合展開を完璧にコントロールする戦いで勝ちあがってきた者どうしの激突となった決勝戦は、できれば序盤でリードを取っておきたい真と偽君主が攻める形でスタート。しかしにしこり君主の守りのテクニックと内乱を起こさせない騎兵の動き、真と偽君主の攻撃が不発に終わった後のカウンターへのケア、どちらも完璧だったため、試合は残り60カウントを過ぎても互いの城ゲージが1%も減らない状況が続く、緊張感の高い展開に。

 試合が大きく動いたのは真と偽君主の干吉が中央からラインを上げてきた残り50カウントを過ぎたころ。ここで初めてお互いの部隊が本格的にぶつかりあう状況になり、ラインを上げた真と偽君主が内乱を起こすことに成功。残り35カウントでついに城ゲージが動き、真と偽君主がわずかではあるがリードを奪った。その状況からにしこり君主が反撃に転じたのは、部隊の状況が完璧に整った残り20カウント過ぎ。騎兵3部隊を中央、王異を右端から城に向かわせるという形で攻め上がり、まずは徐晃の計略、神速戦法を発動。すると真と偽主君は孫策の計略、小覇王の蛮勇を使って対抗して徐晃の動きを制限する。しかしその間ににしこり君主の残りの部隊は右端の壁近くまでたどり着くことに成功。真と偽君主は李儒の計略、滅国の毒牙を+法具、連環の法のあわせ技で、にしこり君主の攻城を徹底的に遅延させつつ、毒ダメージによる撤退を狙うも、なんとか城までたどり着いた“武力20”の王異が、真と偽主君の部隊の体力を文字通り“溶かす”勢いで一掃。これにより王異の攻城が間に合い、残り1カウントで逆転するというこれ以上ないドラマチックな展開でにしこり君主が勝利。『三国志大戦』初の公式大会の優勝者となり、限定称号“征鋭軍”を手にした。

新生『三国志大戦』初の公式大会が開催! 公式イベント“幕張の決議”2日目“ランキング上位選抜トーナメント”レポート【JAEPO 2017】_08
新生『三国志大戦』初の公式大会が開催! 公式イベント“幕張の決議”2日目“ランキング上位選抜トーナメント”レポート【JAEPO 2017】_09
▲「このメンツの中で勝てたことは本当にうれしい」と語ったにしこり君主。試合後にはトロフィーと限定称号に加え、『三国志大戦』の総合プロデューサー、西山氏から「ゲーム内で今後使うかもしれない」写真提供(素材化?)のオファーも受けていた。