地形を利用した戦術や、“別の時間軸”でやり直す救済システムなども注目

 宇宙探索ストラテジーゲーム『FTL』を開発したインディーゲームスタジオSubset Gamesが、新作『Into the Breach』を発表した。発売時期は未定で、対応プラットフォームはPC/Mac/Linuxを予定している。

 『FTL』は、銀河を悪の手から救うために航行していくストラテジーゲーム。その航海中に起こる戦闘やさまざまなハプニングに対し、時には機関や設備の一時停止なども決断しながら乗組員たちを指揮していくマネージメントが熱く、スタジオとしてのファーストタイトルながら世界的に高い評価を得た。

 今回の『Into The Breach』は、ソロプレイでターンベースの戦術ストラテジーとなっており、地中から出現した巨大生物たちに対して、二足歩行ロボットを始めとするさまざまな搭乗兵器ユニットを駆使して対抗することになる。
 初公開のトレイラーでは、クリーチャーに体当りして障害物にぶつけるとか、海に叩き込む、ダムを壊してダメージを与えるといった、地形を利用した戦術も披露。一方で、しくじった際に「別の時間軸に移動してやり直す」という機能があることも明かされている。敵・味方の体力ゲージの数が少ないので一手のミスが命取りになりかねず、また詳細については明かされていないものの『FTL』に引き続きランダム要素もあるようなので、臨機応変に状況を読んで決断する対応力が重要な設計となるのかもしれない。

 なお、『FTL』に引き続いてBen Prunty氏がオリジナルサントラを手掛けるほか、サウンド専門スタジオのPower Up Audioがその他の音周りを担当予定。 InterplayやObsidian Entertainmentなどで数多くの作品を手がけてきたゲームデザイナーのChris Avellone氏も世界観構築などで協力している模様だ。

宇宙探索ストラテジー『FTL』のスタジオの新作は、巨大生物から地球を守るターンベースストラテジー。『Into the Breach』_01
▲公式サイトではミニマルな構成になるとしており、マップ画面は8マス×8マスのコンパクトなものに見える(スクロールするのでなければ)。『FTL』のように自機/味方の体力が数ゲージしかないことと合わせて考えても、『FTL』のように要素を削ぎ落とし、一手一手が重要なスタイルなのかもしれない。
宇宙探索ストラテジー『FTL』のスタジオの新作は、巨大生物から地球を守るターンベースストラテジー。『Into the Breach』_02
▲各ミッションには“列車を守る”、“石炭プラントを守る”といったサブ目標があるようだ。
宇宙探索ストラテジー『FTL』のスタジオの新作は、巨大生物から地球を守るターンベースストラテジー。『Into the Breach』_03
▲トレイラーでは、敵を引き寄せたり弾き飛ばして列を揃え、このようにビーム一閃で一気にダメージを与えるシーンも。
宇宙探索ストラテジー『FTL』のスタジオの新作は、巨大生物から地球を守るターンベースストラテジー。『Into the Breach』_04
▲恐らくミッション選択画面。“パワーグリッド”、“Resist Chance”(人類反撃への可能性の意か)などの表示はミッション中の画面にも存在する。これらが戦術・戦略にどう影響するのか気になるところ。
宇宙探索ストラテジー『FTL』のスタジオの新作は、巨大生物から地球を守るターンベースストラテジー。『Into the Breach』_05
▲出撃画面。トレイラーでは川や海、そして山などの地形を利用した戦術を取っていたのも興味深い。