10年以上の時を経て、『仁王』がついに完成!

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 コーエーテクモゲームスは、2017年2月4日に東京都渋谷区の表参道ヒルズにおいて、プレイステーション4用ソフト『仁王』(2017年2月9日発売予定)の完成発表会を実施した。『仁王』は、2005年の発表から約12年の時を経てついに登場する、ダーク戦国アクション・RPG。魑魅魍魎が跋扈する戦国時代末期の日本を舞台に、金髪碧眼の侍・ウィリアムが、妖怪や人間を相手に死闘をくり広げる。

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▲プレイヤーの分身となる主人公・ウィリアム。

 完成発表会には、コーエーテクモゲームスから『仁王』のゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウ氏、プロデューサーの鯉沼久史氏、ディレクターの早矢仕洋介氏と安田文彦氏が登場。さらに、ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア(以下、SIEJA)プレジデントの盛田厚氏、映画監督の神谷誠氏、作曲家の菅野祐悟氏、本作で徳川家康を演じる俳優の市村正親さんが駆けつけて、ステージを盛り上げた。ここからは、完成発表会の模様をお届けしよう。

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▲日本屈指のクリエイターたちによって生み出された『仁王』は、歯応えのあるアクションに加えて、歴史上の戦国武将たちと織り成す骨太なストーリーも魅力。

主要クリエイターが明かす『仁王』の開発秘話

 完成発表会が始まると、ステージには主催の代表としてコーエーテクモゲームスの鯉沼久史氏が登壇。鯉沼氏は、「本日は完成発表会ということで、『仁王』のさらなる魅力をお伝えするとともに、日本発の新しいゲームで世界中を盛り上げていきたいと思います」と挨拶を行った。

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▲コーエーテクモゲームス代表取締役社長の鯉沼久史氏。『仁王』ではプロデューサーを担当。

 鯉沼氏の挨拶に続いて、SIEJAプレジデントの盛田厚氏がステージへ。『仁王』が発売するのを本当に待っていたと語る盛田氏は、「完成発表会を迎えることができて、SIEとしてはもちろん、いちゲームファンとしてもうれしいです」とコメントし、『仁王』の完成を祝福した。

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▲SIEJAプレジデントの盛田厚氏。

 両氏の挨拶が終わると、ステージには『仁王』を手掛けた主要クリエイターが集結。コーエーテクモゲームスからは、ディレクターの早矢仕洋介氏と安田文彦氏が登壇したほか、ゲーム本篇のムービーを担当した映画監督の神谷誠氏、本作の音楽を生み出した作曲家の菅野祐悟氏も登壇した。

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▲画面左からコーエーテクモゲームスの安田文彦氏、早矢仕洋介氏、映画監督の神谷誠氏、作曲家の菅野祐悟氏。

 ここからは、4人のクリエイターが『仁王』の開発秘話を披露するコーナーがスタート。早矢仕氏は、神谷氏や菅野氏を起用した経緯について、「大作感をより打ち出すために、おふたりにご協力いただきました」とコメント。これを受けて神谷氏は、「時代劇には関わったことがないのですが、すごく興味のあるジャンルだったので、“ぜひお願いします”とお返事しました」と、オファーを受けたときの気持ちを明かした。

 ゲーム本篇のムービーだけではなく、Webで公開される本作のCMの制作も担当したという神谷氏。そのWeb用のCMが、この場で初公開された。CMを見た安田氏は、「短い中にも、『仁王』のムービーシーンのいいところがすべて詰まっています」と絶賛しつつも、「でも、ちょっと出しすぎなんじゃないかなって(苦笑)」と語り、笑いを誘っていた。

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▲CMのワンシーン。このCMは、『仁王』の発売日である2017年2月9日(木)に、YouTubeなどで公開予定。

 続いての話題は、『仁王』の音楽について。ふだんゲームには縁がないという菅野氏は、『仁王』というゲームについて、すごく丁寧に、親切に教えてもらいながら作業を進めたそうだ。そんな菅野氏が今回、もっとも苦労したのがメインテーマ。「安田さんのオーケーがなかなかでなくて(苦笑)、サビのメロディーを5、6回は書き直したと思います。ただ、そのおかげで自分でも納得のいく曲ができました」と教えてくれた。

 また、プレイヤーが“落命”(ゲームオーバー)になったときに流れる音楽にも、安田氏の強いこだわりが。「暗い雰囲気の曲ではなく、もう一度チャレンジしようと思えるような、気持ちの安らぐ曲にしたいとお願いしました」という。その曲は完成度が非常に高かったため、『仁王』のタイトル画面でも使用されることになったそうだ。

 そしてここで、『仁王』のエンディングテーマが初公開された。タイトルは、『Dream Of You』。作詞・歌唱は、世界的に著名なシンガソングライター、サイーダ・ギャレット氏が担当し、作曲はアルファレコードの創始者として知られる村井邦彦氏が手掛ける。早矢仕氏は、「最後にこの曲を聴けるようにがんばってください!」とコメントした。

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▲ワールドワイドな展開を行うために、英語の曲を選んだのだとか。

市村正親さん演じる徳川家康のシーンは、見応え満点

 クリエイターのトークが終わると、ゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウ氏、プロデューサーの鯉沼久史氏がステージに登場。『仁王』発売間近のいまの気持ちを聞かれたシブサワ氏は、「開発期間が長かったので、完成発表会を開催できて、心の底からうれしいです」と明るい表情で語った。

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▲『仁王』のゼネラルプロデューサーを務めたシブサワ・コウ氏。

 シブサワ氏の挨拶が終わると、本作に登場するくノ一の少女、お勝を演じた女優・武井咲さんのビデオメッセージが公開された。ビデオメッセージの中で武井さんは、「収録はとても楽しかったのですが、英語のセリフやアクションの掛け声は、ちょっとたいへんでした」と、収録時のエピソードを披露した。

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▲ヒロインのお勝を演じた女優の武井咲さん。

 ビデオメッセージは、オープニングムービーを手掛けた樋口真嗣監督からも届いており、本日初公開となるオープニングムービーとともに続けて公開された。「ゲームは、プレイヤーがキャラクターになりきって遊ぶものだと思います」と語る樋口氏。「オープニングムービーは、なりきるための入り口として意識して作りました」とコンセプトを教えてくれた。

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▲オープニングムービーを担当した樋口真嗣監督。コーエーテクモゲームスの作品を多く手掛けている。

 オープニングムービーの中には、戦国時代末期にはすでに死亡しているはずの織田信長の姿が……。シブサワ氏は、「なぜ信長らしきキャラクターが登場するのか。ストーリーの中でひとつの楽しみになっていますので、ぜひご期待ください」とアピールした。

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▲炎の中に立つキャラクター。この顔は、やっぱり信長!?

 なお、『仁王』のオープニングは、公式サイトで公開されている。下記からも視聴できるので、ぜひチェックしてほしい。

 ここからはスペシャルゲストとして、『仁王』で徳川家康を演じた俳優の市村正親さんも参加。シブサワ氏や鯉沼氏たちと、キャラクターやストーリーをテーマに、トークをくり広げた。

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▲俳優の市村正親さん。本作では徳川家康を熱演している。

 トークの中で、シブサワ氏と鯉沼氏は、家康役に市村さんを起用した理由に言及。「重要人物の家康は、本物の役者さんにお願いしたいと思いました」というシブサワ氏。続けて鯉沼氏は、「それで実力があって、重厚な演技ができる方を捜していたところ、市村さんの名前が挙がりまして。開発メンバーの満場一致で、市村さんにお願いしました」と明かしてくれた。

 ここで家康の登場シーンの映像が流されると、初めて映像を見たという市村さんは「おー、いいねぇ!」と絶賛。フェイシャルキャプチャーシステムで、市村さんそっくりに再現された家康の表情にも太鼓判を押した。

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▲『仁王』に登場する徳川家康。

 最後に3人が挨拶を行い、完成発表会は幕を閉じた。豪華クリエイターが集結し、10年以上もの開発期間を経て完成した『仁王』。2017年2月9日の発売を楽しみにしてほしい。

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