2016年11月5日、千葉県・市川市の市川市文化会館大ホールにて、『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト』シリーズや『ぎゃる☆がん』シリーズを手掛けるインティ・クリエイツの創立20周年イベント“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”が開催された。
トークや新作発表で沸いた20周年記念ステージ
イベントは、“インティ・クリエイツ創立20周年記念ステージ”で幕開け。同社代表取締役社長の會津卓也氏が進行役を務め、20年の歴史を振り返った。
まずは同社取締役副社長であり、『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト』のディレクターを務める津田祥寿氏、取締役でありサウンドプロデューサーも務める山田一法氏、そして声優の高木渉さんが登壇し、トークを行った。高木さんは、インティ・クリエイツの第1作『可変走攻ガンバイク』で主人公を演じて以来、数々のインティ・クリエイツ作品に出演している。
『可変走攻ガンバイク』で高木さんを起用した理由については、「主人公にはぜひ“熱い声”を」というインティ・クリエイツの希望があったため……という説明がなされたが、會津氏は「簡単に言うと『ガンダムX』が好きだったんです」と告白し、会場を盛り上げた。
高木さんが出演しているインティ・クリエイツの最新作は、『デジモンユニバース アプリモンスターズ』(2016年12月1日発売予定)。高木さんは、メインキャラクターたちが使うデバイス“アプリドライヴ”のボイスを担当しており、玩具、ゲーム、アニメなどで高木さんの声を聞くことが可能だ。
数々の仕事を経て絆を深めてきたインティ・クリエイツと高木さん。インティ・クリエイツがオフィスを引っ越した際、高木さんが引っ越し祝いのカップ麺を持って夜中にやってきたというエピソードも語られた。最後に高木さんは、「これから先も30年、40年がんばってください」とインティ・クリエイツにエールを送り、トークコーナーを締めくくった。
おつぎは、『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト 爪(ソウ)』の情報を紹介するコーナー。ゲストとして、榎吉麻弥さん(ジブリール役)、石原朋典さん(テセオ役)が登壇し、ゲームに関するトークや、ジブリールとテセオの生掛け合いを披露した。
榎吉さん、石原さんともに、『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト 爪(ソウ)』をプレイ済み。榎吉さんは、実際にゲームをプレイしてみて、ジブリールがめちゃくちゃ動いている! と感動したという。石原さんは、物語の臨場感がすごく、充実感があったと語った。
それぞれのキャラクターを演じたときの思い出を聞かれると、榎吉さんは、“幼い女の子を演じるのは初で、自分の中のジブリール像をしっかり作って挑んだ”と当時を振り返った、石原さんは、テセオがネットスラングを多用するキャラクターであり、台本に“ww”が多すぎてどうすればいいのか悩んだというエピソードを語った。
続いて、津田氏が再び登壇。イベント会場に試遊出展されていた、『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト 爪(ソウ)』スペシャルエディションを紹介した。
スペシャルエディションでは、1作目『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト』のボスと戦える。ここでは、會津氏が「誰(との戦い)が見たいですか?」とステージから呼びかけ、来場者がリクエスト(客席からは「カレラ!」、「エリーゼ!」という熱い叫びが!)。津田氏は、新プレイアブルキャラクター・アキュラを操作し、カレラやデイトナとのバトルを披露した。
そして、この1作目のボスと戦えるボスパックを、ダウンロードコンテンツとして配信することが決定! 第1弾のパックで戦えるのはカレラとメラクで、配信日等は追って発表予定とのこと。
さらに続いて、インティ・クリエイツの最新作となる『ブラスターマスター ゼロ』も発表された。同作は、『超惑星戦記メタファイト』(海外名:Blaster Master)のライセンスを受けて、インティ・クリエイツが制作する新作タイトル。2017年春発売予定だ。
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『ぎゃる☆がん』トークライブで、初代チームと『だぶるぴーす』チームが対決!
『ぎゃる☆がん』シリーズのトークライブでは、初代『ぎゃる☆がん』より声優の内村史子さん(火吹晶役) 、『ぎゃる☆がん だぶるぴーす』より山本希望さん(兎野葵役)、上間江望さん(神園しのぶ役)、橋本ちなみさん(神園真夜役)、藤田彩さん(くろな役)が出演した。MCは上間さんと、インティ・クリエイツ広報の中川しげる氏が担当した。
最初にキャラクターの掛け合いによるミニドラマが披露され、その後、キャスト陣がステージに登場。初代チームは、“ずっきゅーん、ばっきゅーん”のファンにはおなじみのあいさつを披露。数年ぶりに袖を通したという、『ぎゃる☆がん』の制服姿も披露した。これに『だぶるぴーす』チームも対抗し、“だぶるぴーす”の掛け声を考案してあいさつした。
トークショーは終始にぎやかに進行。オーディション(歌唱あり)の思い出に関するトークでは、山本さんは“『ぎゃる☆がん』がデビュー作だったためすごく緊張した”と振り返り、かわいいアニメソングをロックに歌ってほしいと言われ、ロックとは何か模索しつつ歌ったところ合格したことを語った。
藤田さんは、歌を歌う際、まずは音量のテストを行うのだと思い、本腰を入れずに軽めに歌っていたところ、なんとそれが本番だったという。これは落ちた……と思ったそうだが、合格して驚いたとのこと。
橋本さんも、落ちた……と思っていたが合格したというひとり。課題曲はいきものがかりの「ブルーバード」で、サビに入る前に“飛び立つ”というフレーズがあるのだが、続くサビでキーが上がるところでうまく歌えず、「飛び立てなかった」と語り、会場を沸かせた。
フリートークのつぎは、歴史を振り返りながらクイズに答える“ちょっとおかしいプロモーションクイズ”コーナー。初代から意欲的なプロモーションを行ってきた『ぎゃる☆がん』の、一風変わった施策の数々が紹介された。
“各作品に登場する下着の数を答えよ”など、難解なクイズに挑み、バトルを制したのは初代『ぎゃる☆がん』チーム。負けた『だぶるぴーす』チームは、身体を張って“VR”を表現した。そう、ここからは『ぎゃる☆がんVR(仮題)』(機種、発売日未定)の紹介コーナーだ。
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ステージでは、上間江望さんが本作をプレイ。今回プレイできたのは、教室にたたずむ“しのぶ”とコミュニケーションするシーンだ。教室内には何ヵ所かハートマークが表示されているところがあり、それらを選ぶと、しのぶとプレイヤーの立ち位置が変わり、いろいろなアングルでしのぶを眺められる。それはもういろいろなアングルで……。
また、体育倉庫に移動することも可能。窓から身を乗り出すしのぶを後ろから眺めることもできるが、眺めすぎるとキックされてしまうので注意!? 上間さんは会場からのリクエストに答え、2回もしのぶからキックされていた。
気になる『ぎゃる☆がんVR(仮題)』の機種と発売日だが、残念ながらまだ発表できないとのこと。また、広報中川氏は、『ぎゃる☆がん』シリーズの販売元であったアルケミストが倒産したために、現在、国内でパッケージを販売できていないことに言及。今後はインティ・クリエイツ主導で販売する体制を整えているとのことで、どういう形になるかは未定であるものの、“『だぶるぴーす』をお求めやすい価格で、もう一度国内でしっかり販売したい”と意欲を語った。『ぎゃる☆がんVR(仮題)』の続報ともども、楽しみに待とう。
OVA『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト』Aパートを先行公開
2016年冬公開予定のOVA(オリジナルビデオアニメ)『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト』の先行試写会では、ゲストとして声優の雪田将司さん(アシモフ役)が登場。来場者とともに、アニメのAパートを観賞した。
Aパート観賞後には、初公開となるアニメの設定画が公開されたが、そこにはアキュラとノワの姿が! ふたりがどのように登場するかは、完成版のお楽しみというわけだ。
そして完成版は、12月中に、まずはニンテンドーeショップで配信予定であるという。フルHDサイズで見られる展開ももちろん予定。また、反響が大きければ続編を作る可能性もあるそうだ。こちらも、続報に期待したい。