東京ジョイポリスで多くのファンが『ソニック』25周年を祝う!

 セガゲームスは、2016年6月25日東京ジョイポリスにて同社の人気シリーズ『ソニック』シリーズの25周年記念イベント“ソニック25周年 アニバーサリーパーティー”を開催した。秘蔵資料が多数公開されたトークコーナーに、新作「ソニックトゥーンズ ファイヤ&アイス」の内容紹介、Wii U版『マリオ&ソニック AT リオオリンピックTM』によるゲーム大会と、さまざまな形でソニックの誕生日が祝われたその模様をリポートしていこう。飯塚隆プロデューサーの口からは、気になる最新プロジェクトについての言及も!
  なお本イベントは、以下のサイトで生中継され、アーカイブ映像が公開されている。興味のある人はチェックしよう。

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“ソニック25周年 アニバーサリーパーティー”をリポート 500人を超えるファンがソニックの25周年をお祝い、新プロジェクトについての言及も!_01
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▲400枚が用意された限定グッズ付きチケットは完売。それだけに、ステージ前はもちろん、ステージを見下ろす上層にまでソニックファンでギッシリとなる中、イベントは進行していった。また、家族連れやコスプレ姿での来場者もいるあたり、25周年というシリーズの歴史を感じさせる。
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▲当日は朝から『ソニックトゥーン ファイアー&アイス』の体験会も実施。多くのユーザーが熱心にプレイしていた。EPSにて受注販売されるソニックとシャドウ25周年ギターの展示も。

秘蔵の内部資料が続出! 現行開発スタッフによるスペシャルトークショー

 最初のコーナーは、『ソニック』25周をお祝いする開発者トークショー。シリーズ初期から現在の『ソニック』シリーズには欠かせない飯塚 隆プロデューサーたち現行スタッフをコメンテーターに、25年でのソニックたちのキャラクターデザインが、各タイトルでいかに移り変わってきたかが明らかにされていった。中には本邦初公開となる資料も存在しており、ステージ前のファンからはときおり「おおー!」という驚きの声が上がっていた。

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▲『ソニック』をより世界に広めるために、4月より米国サンフランシスコに活動拠点を移したシリーズプロデューサーの飯塚隆氏。このイベントのために帰国したばかりとのことで日焼けした顔がアメリカ西海岸の風情を感じさせた。
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▲初代ソニックの初期デザイン案。当初は耳で物をつかむウサギであったが、丸まって敵を倒すというアイデアからハリネズミへとなった。
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▲『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』から登場したテイルスのデザイン画。キャラクタデザイナー山口恭史氏によるこだわりの設定がうかがえる。
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▲『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』より登場のナックルズ。頭身などの細かな指定がなされている。
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▲『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』のキャラクターデザイナー星野和幸氏によると思われるデザイン画。飯塚氏は「エミー(左)は、いまとは違っておしとやかな感じ。メタルソニック(右)は目玉が印象的になるようデザインされた」と解説。
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▲秘蔵映像として公開されたのは『ソニックCD』制作にあたって作られた2Dアニメ+3DCGによるパイロット映像。ソニックの活躍を妬むエッグマンが偽ソニックとなって街で悪事を働きまくり……というショートアニメだ。
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▲『ソニック・ザ・ファイターズ』(左)と『SONIC R』(右)に登場するソニックのメインビジュアル。ポリゴン時代の到来で、3DCGで描かれている。

 タイトルごとの説明がメガドライブ~セガサターン期からドリームキャストへとハードが切り替わるタイミングで、キャラクターデザイナーを務める上川祐司氏と、サウンドディレクター瀬上純氏とがゲスト解説に加わる。両氏は飯塚氏と同様、各タイトルに対して、当事者でしか語れない貴重なコメントを披露してファンたちの感心を買っていた。また、デザインがいわゆる“モダンソニック”となって以降は多彩なプレイヤーキャラクターもシリーズの特徴となるが、お気に入りのキャラクターがスクリーンに映し出されるたびに女性ファンからの「キャー!」、「カッコイイー!」という声援が飛び交うといったシーンもあり、大いに盛り上がっていた。

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▲『ソニックアドベンチャー』以降の多くのタイトルでキャラクターデザインを担当する上川祐司氏(右)と、ロックサウンド路線を確立させたサウンドデザイナー瀬上純氏(左)が登場。
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▲『ソニックアドベンチャー』でいわゆる“モダンソニック”デザインが完成するまでの変遷。上川氏は「アクションを大きく見せるように頭身をいろいろと変えていった。ゲームへの実装と同時進行で手を入れていったので、途中までは目が緑ではなく黒だった」と解説。
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▲ガンマやビッグなど未だに人気のあるキャラクターたちの秘蔵デザイン画。
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▲渡米した12人のスタッフ“ソニックチームUSA”によって制作された『ソニックアドベンチャー2』。「グラインドアクションをさせるためにシューズのデザインがほかと異なる」(飯塚氏)。またシャドウのデザインは、USAの星野氏と日本の上川氏とで共同で作り上げたそうだ。
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▲『ソニックアドベンチャー2』発売の2001年に日本5都市を中氏と飯塚氏が2日間でめぐった弾丸PRツアーの秘蔵映像も公開。おふたりの若々しい姿もだが、この日の会場にも当時のツアーに参加した人がいたのだからビックリ!
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▲2003年放送のTVアニメ『ソニックX』の設定画(左)。左から制作を担当したトムス・エンタテインメントによるデザイン→ソニックチームによる監修→クリンナップされた決定デザイン。番組OP映像(右)も流された。
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▲『ソニックヒーローズ』時のデザイン。「アニメソングのような(名前を連呼する)わかりやすい主題歌を目指した」(瀬上氏)。また、先行して『ソニックアドバンス2』に登場したクリーム(右)は、じつは本作用にデザインされていたのだとか。
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▲表示と同時にひときわ大きな歓声があがった『ソニックラッシュ』で初登場のブレイズ。「気性の荒いネコということで一時はツンデレ風にしてみた」(川上氏)。
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▲『ソニックライダーズ』では、「ほかのシリーズ作との差別化のため」(上川氏)オープニング映像をプロダクションIGに以来(左)。また、ジェットのデザイン(右)は、イタチやキツネを経て鳥になったそうだ。

 シリーズ15周年記念作『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の説明からはサウンドディレクターの大谷智哉氏が登場。シルバーは開発中“ヴェニス”という名前で呼ばれていたこと、『ソニックワールドアドベンチャー』ではディレクター要望により初めてオーケストラサウンドを導入した」といったエピソードを披露すると、会場からは驚きの声があがっていた。

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▲瀬上氏とともにソニックサウンドのキーパーソンである大谷氏(左)。シルバーのデザイン画も公開された(右)。
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▲『ソニックと秘密のリング』(左)、『ソニックと暗黒の騎士』(左)でのデザイン。後者は初めてソニックが武器を持ったタイトルだ。
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▲『ソニックカラーズ』から登場する謎の宇宙生物“ウィスプ”たちの設定画。「(プレイヤーキャラクターではない)バリエーションを増やすことで世界観を広げようとした」(飯塚氏)。
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▲20周年記念作品『ソニックジェネレーションズ』では、クラシックとモダン、2種類のソニックが共演。「(ドリカム)中村正人さんの楽曲をアレンジして収録した初のゲーム」(瀬上氏)。
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▲現在進行形でシリーズが進んでいる『ソニックトゥーン』(海外名『Sonic Boom』)のデザイン画の変遷。海外のアニメプロダクションによるデザインなので、初期デザインは日本人には違和感のあるテイストだった。最終的にはモダンに近くなったが、見分け方は二の腕が青いところ。

『ソニックトゥーン ファイアー&アイス』を実演プレイ

 続いてのコーナーは、10月27日に発売となるニンテンドー3DS用ソフト『ソニックトゥーン ファイアー&アイス』の最新情報を実演プレイを交えながら紹介。飯塚氏はデモ映像を披露しつつ、作品コンセプトを、「ファイアーとアイス、ふたつのスタイルを使い分けて進んでいくアクション。最初のソニックのハイスピードアクションに立ち返った」と説明。さらに、ディレクターを務める中島玄雅氏がステージに登場して本作の実機プレイを披露。タイトルにもあるファイアー/アイスの両スタイルの効果や、各キャラクターの固有アクションなどの説明を、ファンたちは興味深そうに見守っていた。

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▲『ソニックトゥーン ファイアー&アイス』実演プレイをするディレクターの中島玄雅氏(左)。飯塚氏からは「映像にも出てくるD-フェクトというキャラクターが物語の鍵です」とのコメントも。
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▲5人のキャラクター(ソニック、テイルス、ナックルズ、エミー、スティックス)やファイアーとアイスのスタイルは、ステージ中のいつでも瞬時にチェンジ可能。状況に応じて瞬時に変更するのが攻略のポイントとなるだろう。
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▲ソニックのみでゴールまで突き進むプレイの実演も。スタイルを巧みに切り替えながら、ほぼノンストップでゴールまで突き進むことが明らかとなった。また、ステージ内のアイテムや隠しルートを探す“探索”の要素も用意されている。

 ゲーム紹介その2は、ソニックの誕生日である6月23日に発売されたWii U版『マリオ&ソニック AT リオオリンピックTM』。ステージで解説を行った本作ディレクターの笠原英伍氏によると「登場キャラクターが34人と大幅にアップし、新競技としてはラグビーセブンズ(7人制ラグビー)やBMX(自転車障害レース)がある」と説明を行った。

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▲Wii U版『マリオ&ソニック AT リオオリンピックTM』ディレクターの笠原英伍氏(左)。新規収録の“ラグビーセブンズ”は昨年話題になったラグビーが楽しめる。

 ユーザーをステージに招いての“サッカー対決”も行われた。ステージにはソニックとマリオが登場し、それぞれふたりずつのチームにわかれての対戦は、前半までは1-1でのいい勝負であったが、後半になってマリオチームが怒涛の攻めを見せて3-1で勝利。いずれのプレイヤーも初プレイということでどうなることかと思ったが、簡単操作で白熱の対戦が楽しめることがよく伝わっていた。

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▲ステージにはソニックとマリオが登場。目の前での2大ゲームスターの共演に対して会場からは大きな声援が飛んでいた。
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▲サッカー対決では、初心者どうしとは思えない白熱の試合展開に。後半マリオチームがラッシュをかけて勝利を収めると、“ソニックの誕生日イベントなんだから空気読んで!” と思った人もいたとかいなかったとか(笑)。

25周年記念企画が目白押し! さらに2017年には新プロジェクトが!


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▲『ソニックランナーズ』のサウンドトラックCDが9月14日に発売決定! 東京ゲームショウ 2016での先行販売もアリ。
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▲Twitterで誰でも参加できるソニック写真集のキャンペーン。大谷氏がプレゼント品の内容をチラ見せしていたが、かわいくファンシーな仕上がりのようだ。
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▲来場者へのプレゼント大会では、上川氏描き下ろしの色紙や、飯塚氏がアメリカから持ってきたソニックグッズが商品に。どれもレアなアイテムばかりで、当たった人がうらやましい!
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▲ユーザーからのバースデーソングに乗せて、ソニックと飯塚氏はケーキのロウソクを吹き消した(左)。ケーキは、イベントのためにスイーツパラダイスが手作りした特注品!

 イベントの最後に飯塚氏は「25周年という日を、こうして皆さんと祝えて本当に喜ばしく思います」とコメント。続けてスペシャル情報として、2017年に向けた最新ソニック プロジェクトの始動をサプライズ発表! ただしこの日はアナウンスだけで、詳細については来月に米国サンディエゴにて行われる“25周年アニバーサリーパーティー”で発表となるとのこと。その様子はTwitchにてライブ配信されるので、気になる人はぜひチェックしよう。

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▲この日だけのコラボフード&ドリンクもジョイポリス内で販売された。右の“ソニックのブルードリンク”は、クールなフレーバー+青くて丸いタピオカでソニックを表現?
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▲ステージでのパーティー終了後には、出演者の皆さんによるサイン会を実施。長蛇の列が形成されたが、ファンのひとりひとりと丁寧に交流をはかっている姿が印象的であった。