スマートフォン向けゲームやオンラインゲームが好調

 2016年5月12日、スクウェア・エニックス・ホールディングスが、平成28年(2016年)3月期の決算短信を発表した。売上高は2141億100万円(前年同期比27.5%増)、営業利益は260億1800万円(前年同期比58.4%増)、経常利益は253億2200万円(前年同期比49.1%増)に。
 無形固定資産等の減損損失19億6100万円、関係会社株式評価損17億200万円を特別損失として計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は198億8400万円(前年同期比102.3%増)となった。

 ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント事業においては、スマートデバイス・PCブラウザなどをプラットフォームとしたコンテンツにおいて、従来のタイトル群が好調だったことに加えて、『メビウス ファイナルファンタジー』、『星のドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』、『グリムノーツ』などのスマートフォン向け新規ゲームも好調に推移。
 また、家庭用ゲーム機向けタイトルでは、『ジャストコーズ3』、『RISE OF THE TOMB RAIDER』が堅調であったほか、『ファイナルファンタジーXIV』と『ドラゴンクエストX』の追加ディスクの販売、運営が好調に推移したとのこと。

 アミューズメント事業においては、『ディシディア ファイナルファンタジー』などのアミューズメント機器の販売が好調。また、効率的な店舗運営に努めたこともあり、業績は順調に推移したという。

 次期については、事業環境変化に対応したコンテンツ開発と収益機会の多様化を図ることによって、強固な収益基盤を確立する取り組みを進めていく。なお、事業環境の変化により、売上・損益の変動がより大きくなると想定されることなどを踏まえ、第2四半期連結累計期間の連結業績予想は開示されていない。