次期は新規IPの創造に意欲

 コーエーテクモホールディングスが、平成28年3月期(2015年度)の決算短信を発表。売上高は383億3200万円(前年同期比1.4%増)、営業利益は110億6900万円(同14.7%増)、経常利益は157億5500万円(同16.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は108億5500万円(同15.1%増)となった。

 売上高は3期連続の増収。営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は6期連続の増益となり、経営統合以来、最高の業績となったとのこと。また、ゲームソフト事業(売上高252億3700万円、セグメント利益86億5500万円)、オンライン・モバイル事業(売上高71億2400万円、セグメント利益14億9100万円)は、経営統合以来、最高のセグメント利益を達成している。

 経営方針“IPの創造と展開”のもと、次期も新作タイトルの成功や国内外大型コラボレーションの獲得を目指すというコーエーテクモホールディングス。既報の通り、コーエーテクモゲームスは2016年4月1日付で組織変更し、“シブサワ・コウ”、“ω-Force”、“TeamNINJA”、“ガスト”、“ルビーパーティー”の5ブランドグループが設立された。各ブランドの方針は、下記の通り(決算短信より抜粋)。


 「シブサワ・コウ」ブランドでは、新規IPの創造や既存IPを多角化させることで歴史ゲームの第一人者としての地位を確立してまいります。「ω-Force」ブランドでは、「討鬼伝2」(PS4、PS3、PS Vita用)などのナンバリングタイトルに加えて、幅広い分野との大型コラボレーションに注力してまいります。「Team NINJA」ブランドでは、新規IP「仁王」(PS4用)をワールドワイドで立ち上げるほか、対戦ゲームとアクションゲームのNo.1ブランドを創造してまいります。「ガスト」ブランドでは、「アトリエ」シリーズなどの既存IPの展開を強化するほか、「ガスト」ならではの独自性を活かした新規IPを創造してまいります。「ルビーパーティー」ブランドでは、「ネオロマンス」シリーズの拡充に加え、新たな切り口でのゲーム開発やイベント開催、アジアへ向けたメディアミックスにも取り組んでまいります。


 各ブランドでの取り組みなどにより、平成29年3月期の業績は売上高420億円(前年同期比9.6%増)、営業利益115億円(同3.9%増)、経常利益160億円(同1.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益110億円(同1.3%増)を見込むとのこと。