T.M.Revolutionが手掛ける主題歌「RAIMEI」を初公開

 2016年3月25日(金)~27日(日)、東京ビッグサイトにて開催されている“AnimeJapan 2016”。本記事では、3月26日(土)にREDステージにて行われた、“「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」スペシャルステージ ~武侠幻想人形劇開演!~”のリポートをお届けする。

 『Thunderbolt Fantasy(サンダーボルトファンタジー)東離劍遊紀』は、2016年夏よりテレビシリーズとして放送される日台合同映像企画。ニトロプラスの虚淵玄氏が、原案・脚本・総監修を務める。
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 今回のステージイベントには、虚淵玄氏と、凜雪鴉(リンセツア)役の鳥海浩輔さん、殤不患(ショウフカン)役の諏訪部順一さん、主題歌を担当するT.M.Revolutionの西川貴教さんが出演し、本作の魅力を語った。

虚淵玄氏の新作『Thunderbolt Fantasy』ステージリポート 鳥海浩輔さん、諏訪部順一さんが人形の動きに合わせて生アフレコ【AnimeJapan 2016】_08

 この『Thunderbolt Fantasy(サンダーボルトファンタジー)東離劍遊紀』は、台湾の“布袋劇”を題材にしている。台湾では、大人から子どもまで知らない人はいらないといわれるほど有名なもので、虚淵氏は、2年前に台湾を訪れたときに布袋劇と出会った。もともとはお寺などで演じられていたという布袋劇だが、それをテレビに持ち込んで、最先端のVFXを加え、いまの時代にあわせてリメイクしている、その情熱的な進化のしかたに感銘を受けた虚淵氏は、「これを台湾の方しか知らないなんてもったいない、ぜったいに日本でやらなきゃ」と決意。そして、台湾布袋劇の制作会社、霹靂國際多媒體 股フン有限公司(略称“霹靂社”)とタッグを組み、今回の企画を実現させた。

 ここで、今回のステージのために来日した台湾の人形師の方が、凜雪鴉と殤不患の人形とともに登場。人形の動きに合わせて、鳥海さんと諏訪部さんが生アフレコを行った。

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虚淵玄氏の新作『Thunderbolt Fantasy』ステージリポート 鳥海浩輔さん、諏訪部順一さんが人形の動きに合わせて生アフレコ【AnimeJapan 2016】_07

 記者は、布袋劇を見るのは初めてだったが、とにかく動きがスピーディーで、迫力がある! 殤不患の剣さばきもカッコよく、諏訪部さんが剣先を怖がって逃げるほど。ここまで人形を自由自在に動かすには、最低でも15年の修行が必要だという。布袋劇の人形は、胴体のパーツがなく、頭と肘の部分しかないため、胴体があるかのように見せられるかどうかは、人形師の腕前にかかっているのだとか。

 さて、では凜雪鴉と殤不患はどのようなキャラクターなのか。凜雪鴉は、見目麗しく、動きも優雅なキャラクター。“掴みどころはないけれど、いろいろなことを考えているのでは?”と鳥海さん。虚淵氏によれば、「こいつは何者なのか?」も、この物語の重要なポイントのようだ。

 一方の殤不患は、皮肉屋を装っているが、本当は実直で、正義感が強い人物。苦労性でもあり、凜雪鴉にやり込められてしまうこともあるとか。殤不患も、「こいつも何者なのか?」という点が物語のキーになっているという。凜雪鴉と殤不患は、本作におけるダブル主役のような立ち位置とのこと。

 じつは、このステージイベントの前日にアフレコが終了したばかりとのことで、「アフレコでさらに化けたな、という手応えがある」と虚淵氏。鳥海さんと諏訪部さんは、人形の動きとセリフの躍動感を合わせるのになかなか苦労したが、やりがいもあった、とアフレコを振り返った。

 ここで、霹靂社が西川さんをモデルにして作ったという人形が登場! きらびやかな赤の衣装をまとった人形を見て、声優陣は「主役感がハンパない!」と、コメント。虚淵氏も、「脚本が上がる前にこの人形ができていたら、(物語に)出したかった」というほど。「第2期があったら出したい」という発言も飛び出した。

虚淵玄氏の新作『Thunderbolt Fantasy』ステージリポート 鳥海浩輔さん、諏訪部順一さんが人形の動きに合わせて生アフレコ【AnimeJapan 2016】_12

 西川さんが『Thunderbolt Fantasy(サンダーボルトファンタジー)』のために手掛けた楽曲のタイトルは、その名も「RAIMEI」。“勢いのあるものを”という虚淵氏のリクエストに応えて作ったという。会場では、「RAIMEI」と人形たちの動きを合わせた映像も公開され、虚淵氏は「映像とのマッチングを見ていただければ、どうして西川さんに頼んだかがわかっていただけるはず」と、“スタイリッシュさと無国籍なイマジネーション”が作品にぴったりだと語った。

 ところで、この『Thunderbolt Fantasy(サンダーボルトファンタジー)』の造形アドバイザーは、グッドスマイルカンパニーが担当している。その縁もあってか、早くも凜雪鴉のねんどろいど化が決定! 発売時期などは明かされなかったが、続報に期待しよう。

虚淵玄氏の新作『Thunderbolt Fantasy』ステージリポート 鳥海浩輔さん、諏訪部順一さんが人形の動きに合わせて生アフレコ【AnimeJapan 2016】_09

 虚淵氏らの強い熱意と自信がうかがえる『Thunderbolt Fantasy(サンダーボルトファンタジー)』。公式サイトでは、新たなキャストも発表された。すでに発表されていた鳥海さん、諏訪部さん、中原麻衣さん、関智一さんに加え、小山力也さん、鈴村健一さん、大原さやかさん、檜山修之さん、平川大輔さん、山路和弘さん、安元洋貴さん、戸松遥さん、大川透さんが出演することが明らかに。また、ナレーションは田中敦子さんが担当する。豪華キャスト&スタッフが手掛ける本作の放送が、いまから楽しみだ。

虚淵玄氏の新作『Thunderbolt Fantasy』ステージリポート 鳥海浩輔さん、諏訪部順一さんが人形の動きに合わせて生アフレコ【AnimeJapan 2016】_10
虚淵玄氏の新作『Thunderbolt Fantasy』ステージリポート 鳥海浩輔さん、諏訪部順一さんが人形の動きに合わせて生アフレコ【AnimeJapan 2016】_11
虚淵玄氏の新作『Thunderbolt Fantasy』ステージリポート 鳥海浩輔さん、諏訪部順一さんが人形の動きに合わせて生アフレコ【AnimeJapan 2016】_01
▲AnimeJapan 2016のニトロプラスブースには、本作の人形たちが展示されていた。どの人形もきらびやか!
虚淵玄氏の新作『Thunderbolt Fantasy』ステージリポート 鳥海浩輔さん、諏訪部順一さんが人形の動きに合わせて生アフレコ【AnimeJapan 2016】_02
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虚淵玄氏の新作『Thunderbolt Fantasy』ステージリポート 鳥海浩輔さん、諏訪部順一さんが人形の動きに合わせて生アフレコ【AnimeJapan 2016】_03
▲凜雪鴉さん、まつ毛が長くてうるわしい。
▲霹靂社が特別に手掛けたという『刀剣乱舞-ONLINE-』三日月宗近の人形も。