郊外の豪邸に、スキンヘッドの暗殺者が忍び寄る……。

 後頭部にバーコードが刻まれた暗殺者“エージェント47”を主人公に展開されてきたステルスアクション『ヒットマン』シリーズ。海外で最新作となる『ヒットマン』が3月11日にリリースされる(日本は発売日未定)ことを受けて、ユニークな企画映像が公開中だ。
 その正体は、オペレーターとしてエージェント47役の俳優に指示を出して遊ぶ人力『ヒットマン』。俳優や小道具を設置した豪邸を舞台に、果たしてエージェント47による侵入&暗殺を成功させ、無事脱出させることができるか?

 人力『ヒットマン』では、YouTuberや、実際にゲームにオペレーターとして登場するダイアナ・バーンウッドの声を演じた俳優ジェーン・ペリーがオペレーター=“プレイヤー”となり、ゲームさながら、エージェント47の背後からのカメラ映像を頼りに指示を出していく(ちなみにプレイヤー役に応答する声も、実際のエージェント47役の人)。
 各プレイヤーとも、「よし、あの警備員を殺してセキュリティカードを奪え!」、「あの警備を殺して指紋認証に使うんだ!」、「あの執事からユニフォームを奪って着替えろ!」と、入手させたアイテムや変装を駆使して切り抜けていくのだが、プレイヤーによってルートが違うのがなんとも『ヒットマン』らしいところ。ターゲットの暗殺手段もさまざまで、タレットをハッキングして銃殺したり、胸像を頭上から落下させて事故を装ったり、“ヒットマン力”が問われる感じだ。

人力『ヒットマン』映像が登場。暗殺者・エージェント47に口頭で指示して、侵入・暗殺・脱出を成功させられるか?_01
▲超ゲームっぽいアングルがナイス。わざわざゲームエンジン内に3Dモデルを作成してまで研究&プロトタイピングを行った成果が見事に出ている。
人力『ヒットマン』映像が登場。暗殺者・エージェント47に口頭で指示して、侵入・暗殺・脱出を成功させられるか?_02
▲無茶な殴りこみをかけてやられるエージェント47さん。
人力『ヒットマン』映像が登場。暗殺者・エージェント47に口頭で指示して、侵入・暗殺・脱出を成功させられるか?_03
▲死体を隠すのを忘れて、やってきた警備に撃たれてやられるエージェント47さん。

 制作を行ったのは、イギリスの映像スタジオ“Realm Pictures”で、以前本誌でご紹介した、ランダムチャットで接続してきら突然人力FPSが始まるドッキリ企画をやった所。今回の人力『ヒットマン』のメイキングビデオによると、どうもその企画を見たIOインタラクティブ(『ヒットマン』シリーズの開発スタジオ)からオファーがあったそうで、ドッキリ企画が本当にスタジオの企画力のプロモーションになったというのが面白い。