ノビ対ときどのドリームマッチ!
2016年2月19日、20日に千葉・幕張メッセで開催されているジャパンアミューズメントエキスポ2016(JAEPO2016)。20日、バンダイナムコエンターテインメントブースでは、最新3D対戦格闘ゲーム『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』(以下、『鉄拳7FR』)のステージイベントが2回にわたって開催され、本作の概要紹介やノビ氏とときど氏のプロゲーマー対決などが行われた。本稿では午前中に開催されたステージの模様をリポートする。
※『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』プレイリポート――新キャラの豪鬼は『ウルIV』を忠実に再現!
ステージに登場したのは、鉄拳プロジェクトリーダーの原田勝弘氏とキャラクターに扮した鉄拳女子部公式部員のふたり。まず原田氏は「『鉄拳7FR』は、グラフィックのクオリティー向上や新たなシステムの追加、そして『ウルトラストリートファイターIV』(以下、『ウルIV』)から豪鬼の参戦など、大幅に進化しています」と、あいさつもそこそこに本作の特徴を紹介し、話題となっている豪鬼について、池田幸平プロデューサーと開発メンバーの安田純氏の実演により解説することに。
続いて、『鉄拳7FR』から追加された新システムレイジアタックの解説。まず、『鉄拳6』から導入されたレイジシステムは、体力が一定まで減ると攻撃力がアップするというもの。この状態で特定のコマンドを入力するとくり出せる大技が、前作『鉄拳7』で追加されたレイジアーツ。これは「大ダメージを与えられる代わりに、ガードされたら反撃を受けてしまう技です。また、『鉄拳7FR』のレイジアーツは、体力が少ないほどダメージが上昇します」と原田氏。そして、『鉄拳7FR』から追加されたレイジアタックは、ガードされても攻めを継続でき、空中コンボの始動や合間に組み込むことができるという非常に使い勝手のいい技だという。原田氏の解説によれば、キャラクターごとに技の効果が異なるので、駆け引きがもう一段階深いものになるそうだ。
まとめると、レイジアーツはダメージが大きく逆転性に優れているが、確実に決めなければ反撃を食らう大技。レイジアタックは攻撃の起点となるほか、空中コンボに組み込んだり、キャラクターならではの効果を活かしたりと、汎用性の高いシステムということになる。
また、『鉄拳7』で導入された店舗間通信対戦が進化した点にも触れた。本作では、指定店舗間通信が行えるようになり、店舗対抗戦などのイベントを開くことが可能になったそうだ。さらに、ゲーム連動サービス“TEKKEN-NET”でフレンド登録した相手とマッチングされる機能も追加されるという。この際は段位変動なしによる対戦も検討しているとのこと。これが実現すれば、段位を気にせず遠方のフレンド気軽に対戦できるようになるに違いない。
鉄拳界最強の男に、東大卒プロゲーマーときどが挑む
新要素解説に続いて行われたのが、プロゲーマのノビ氏とときど氏によるエキシビションマッチ。ノビ氏は格闘ゲームの世界大会EVO2015と鉄拳公式大会に優勝した鉄拳界最強の男。対するときど氏は、『ウルIV』で豪鬼を使用する東大卒の天才プロゲーマーだ。それぞれの使用キャラクターはもちろん、ノビ氏がドラグノフ、ときど氏が豪鬼。『鉄拳』キャラクターと『ストリートファイター』キャラクターが対戦するとどうなるのか? という問いに答えるのにいちばんとも言える組み合わせだろう。
試合は、波動拳のけん制に対してノビ氏が横移動から反撃を決めるなど、まさに本作を象徴した『鉄拳』対『ストリートファイター』の構図に。足払いをキャンセルした竜巻旋風脚から空中コンボを決めるなど、『ストリートファイター』ライクながらしっかり『鉄拳』ならでは要素も取り入れたときど氏が、まさかの勝利! エキシビションマッチながら白熱した試合内容に、原田氏らは大興奮。2試合目を行うことに。
2試合目もときど氏が真・瞬獄殺を当てるなど、『ストリートファイター』ライクな闘いを見せていったが、本気を見せたノビ氏の前に敗北。ノビ氏はレイジアタックを決めるなど、新要素をふんだんに使って勝利した。
試合後の感想を求められたノビ氏は「手合せ感覚でやったのですが、マジで強かったです(笑)。新規のプレイヤーでも豪鬼を使えば、いけると思います」とコメント。一方のときど氏は「すごく楽しかったです。豪鬼を使えば『ストリートファイター』で培ったものが使えるのがいいですね」と、感想を述べた。最後は原田氏が、「緩い闘いになると思っていたけど、緊張感があって楽しかった。『鉄拳7FR』はアップデートでさまざまな要素を追加する予定もありますので、よろしくお願いします」とイベントを締めくくった。