CES記念のセールも実施中
2016年はVRヘッドマウントディスプレイが普及を始めそうな年、というわけで現在ラスベガスで開催中の家電ショーCESでは、ガジェットのメーカーだけでなくさまざまな関連業界やサービスがVRを活用した製品を出展している。
ベンチャー企業VirZOOMが提案するのは、自宅でできるVRエクササイズ。「平均して月60ドルの会費を払っているにも関わらず、ジム会員の67%が通ってねぇ! だからVR空間で楽しくエアロバイク漕ごうぜ!」と力強く提案する、専用エアロバイク販売+月額会費制のサービスなのである。
対応予定なのは、Oculus Rift、HTC Vive、PlayStation VRと、ハイエンド寄りのVRヘッドマウントディスプレイ3機種をすべてカバー(ただし日本展開は不明)。費用はエアロバイク部分が定価299.95ドル、新作の早期アクセスやマルチプレイ対戦など追加サービスを受けられるメンバーシップの会費が月額9.95ドルなのだが、CES記念ということでアメリカの1月10日の注文まで、限定300台が本体199ドル95セントのみで提供。永久メンバーシップがついてくるそうですよ、奥さん。
エアロバイク部分は重量が約18キロで、折りたたみ可能。展開した場合は60センチ×66センチ程度に収まる。去年のCESで紹介したVR対応エアロバイク“The evove”より安価な分、ハンドルは固定のシンプルな形。負荷は8段階の調整が可能だ。
エクササイズ用のミニゲームは現在9種類が予定されており、エアロバイクを漕ぎながら、ハンドル部のトリガーやボタンを使ってアクションを実行してプレイする。すでに説明した通りハンドルは固定で曲がらないので、左右移動は体を傾けることで行う。
CESで体験できたミニゲームは3種類あり、「馬になって走りつつ、シェリフとして前を走る無法者たちにロープを投げて退治していく」、「なぜか犬が運転しているカーレースに参戦し、漕いで走る」、「ペガサスになってオープンワールドの山地を飛んだり走ったりする」という、いずれも突っ込んだら負けな気がする奇妙な内容。
しかしプレイすると、「あそこまで一気に漕ぐ」といった目標があるので結構楽しい。というか運動不足なので結構キツい! そして内容にバカ負けしつつ、よくわからないテンションになってガスガス漕ぎ、翌日しっかり筋肉痛というコンボになった記者。もしかして、すべて見越してこういう内容だったのか?