サプライズゲストとしてBONNIE PINKさんが登場!
2015年12月9日、東京国際フォーラムにて、バンダイナムコエンターテインメントの『テイルズ オブ』シリーズのコンサート“20th Anniversary テイルズ オブ コンサート”が行われた(演奏:東京フィルハーモニー交響楽団)。
このコンサートは、1995年12月に第1作『テイルズ オブ ファンタジア』が発売され、シリーズが誕生してから20周年を迎えることを記念して行われたもの。『テイルズ オブ』シリーズのオーケストラコンサートが開催されるのは今回が初で、チケットは全席完売。それだけ、『テイルズ オブ』ファンがこのようなコンサートを待ちわびていたということだろう。
コンサートは2部構成となっており、『テイルズ オブ』シリーズ マザーシップタイトルの楽曲の数々が演奏された(セットリストは本記事の最後に掲載)。第1部は、物語の夜明けを感じさせる「スレイのテーマ ~導師~」(『ゼスティリア』)と、シリーズの始まりの楽曲である「夢は終わらない ~こぼれ落ちる時の雫~」(『ファンタジア』)で開幕。続いてボスバトルメドレー、『ファンタジア』フィールドメドレーなどの人気楽曲がつぎつぎと演奏されていく。
休憩を挟んだ後、第2部の始まりを飾ったのは、『ヴェスペリア』の「満月と明星と ~「鐘を鳴らして」より」。この曲の演奏中、静かにステージに入ってきたのは……なんと、サプライズゲストのBONNIE PINKさん! BONNIE PINKさんは、オーケストラをバックに「鐘を鳴らして」を歌い上げ、ファンたちは大きな拍手を送った。
歌唱を終えたBONNIE PINKさんは、「鐘を鳴らして」について、“英語バージョンと日本語バージョンを歌詞を用意してほしい”というリクエストがあったため、『ヴェスペリア』の資料を熟読し、自分なりにすごくがんばって歌詞を書いた、と当時の思い出を振り返った。時間がかかったぶん、思い入れのある1曲になったとのことで、今回のコンサートでは「壮大に、ドラマティックにアレンジしてもらえたことがうれしい」とコメント。歌い出す前には、泣きそうになってしまったほどだとか。「鐘を鳴らして」は7年ほど前の曲だが、いまも新鮮に歌い続けている曲で、この先も歌っていきたい、と語った。
また、演奏の合間には、『テイルズ オブ』シリーズの作曲家陣がゲストとして登場。『テイルズ オブ』シリーズのほとんどのタイトルで楽曲を手掛けている桜庭統氏は、「『テイルズ オブ』シリーズは自分の核になるタイトルだと考えている」と述べた。
ちなみに、桜庭氏の楽曲は“プログレ”だと言われることが多いが、桜庭氏としては「自分なりのハードロックをやっているうちに、周りからプログレだと言われるようになった」とのこと。『テイルズ オブ』シリーズの音楽にも、桜庭氏のプログレ節は随所に活かされているとのことで、とくに“途中で変な音が入ったり、変に音がぶつかったりしているところ”に表れているという。