描き込みも16ビット時代仕様にグレードアップ! 動かしていて気持ちいい
現在アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコで開催中の、プレイステーションプラットフォームのゲームイベント“PlayStation Experience”。Vblank Entertainmentのオープンワールドクライムアクション『Shakedown Hawaii』を遊んできた。
その概要については発表時にすでにお伝えしているが、あらためておさらいしておくと、本作は『グランド・セフト・オート』の8ビット風パロディが高じて製品化に至った『Retro City Rampage』の続編。前作から30余年、早期引退生活からカムバックするハメになったPlayer(キャラ名)の怒りの犯罪ライフを描く。
8ビットパロディの続編というわけで、今回はアートスタイルも16ビット風に進化。ゲームの根本は前作を踏襲しており、初期『GTA』風の見下ろし型画面でレトロスタイルの2Dアクションゲームとしてオープンワールドアクションをやるというもの。
ゲーム要素に大きな変わりはないものの、トレイラーやスクリーンショットを見てもわかる通り、スプライトの描き込みが一気に細かくなったキャラクターたちが軽快に動くので、遊んでいて気持ちがいい(ちなみに会場で遊んだのはPS4版とPS Vita版)。
そして、本当にMS-DOSで動くバージョンを作ってみたり、レトロ好き&ハッカー魂を燃やしまくるVblankの新作だけに、今回もブラウン管テレビの走査線や歪みの再現オプションなどがすでに入っている。
さらにPSX出展バージョンではまだ実装されていなかったが、様々な16ビット世代機を(パロディ気味に)シミュレートするカラーパレット機能を今後搭載予定(前作ではいろんな8ビット以下のマシーンのパレット機能が入っていた)。メインクリエイター、というか前作を音楽以外ひとりで作り上げたブライアン・パブリチェンコ氏いわく「ジェネシス(メガドライブ)の色数とか、やりたいプランはいっぱいあるからね……(ニヤリ)」とのことなので、色の違いだけで笑えるスキモノの人は期待して待とう。
気になる対応プラットフォームはPS4/PS Vita/PCにくわえて、ニンテンドー3DSについても前向きに検討しているそう。前作は日本から購入できるハードが限られ、ローカライズ等もなかったが、本作ではどうなのか聞いてみたところ、「小規模なスタジオだから資金や人的リソースに限界があるが、前向きに考えたいね」とコメント。日本で活動するインディーパブリッシャーやインディー向けのローカライズをやる会社も前作が出た頃よりは増えたことだし、この際ひとついい感じに進まないだろうか?