ディレクターJohn Rafacz氏が全モードを解説

 2015年9月17日(木)から9月20日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2015(17日・18日はビジネスデー)。同イベントの初日となる17日に行われた『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』のセッションの模様をお届けする。

『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』メディアセッションリポート ディレクターが4人Co-opキャンペーン、ゾンビモードなどを語る【TGS2015】_09

 セッションでは本作のディレクターJohn Rafacz氏が登場し、「ロスの温暖な空気を持ってこれず、すみません」と挨拶。このプレゼンは先日、ドイツで行われたgamescom 2015のプレゼンとこちらの記事とほぼ同内容。今回はキャンペーン(ストーリーモード)、マルチプレイヤー、ゾンビモードについて改めて説明された。

●キャンペーン
 『CoD:BO3』の舞台は『CoD:BO2』の35年後である2060年。『BO2』に登場した敵役のラウル・メネンデスによるドローン兵器のハイジャック事件の影響により、各国の自己防衛が難しくなった時代だ。世界はあらゆる空からの脅威を検知する防空システム“ダイレクトエナジーエアディフェンス”というシステムを構築し、航空域での戦闘はなくなっている。そのため、地上戦に兵力が集約される形となっている。

 軍事ロボット技術や、サイバネティックス(通信工業)が進化し、身体の部分的なサイボーグ化や、情報機器のインプラントが当然になった世界でもある。軍事用ロボットなどの技術が進歩する一方、兵士も機械義肢などを持ち、脳や神経に接続してアドレナリンコントロールを行ったり軍事ネットワーク経由で情報共有を行うDNI(Direct Neural Interface)と呼ばれる神経拡張システムを装備。これによりサイボーク化した兵士同士はオンライン時、ほかの兵士と通信をつかってコンタクトをとれるようになる。

 今回キャンペーンでは、軍事ネットワークがダウンし兵士同士の通信ができなくなった所からスタートするという。ブラックサイト(秘密施設)の調査に向かったチームが消息を絶ち、直後に大規模な軍事情報のリークが発生。プレイヤーは仲間たちの身に何が起こったのか、手掛かりとなる人物が発見された紛争状態のカイロへ赴くとのこと。

 また今回のキャンペーンは4人co-opプレイが可能。プレイヤーはマルチプレイロビーとなるセーフハウスを自由に使うことができ、武器のカスタマイズなどできるほか、Wikipediaのような百科事典からプレイしたミッションの詳細を調べることができる。

 またキャンペーンはオープンエリアバトルを採用。これにより従来のリーダー格のNPCについていき順番にミッションをこなしえいくということにはならず、プレイヤーは毎度プレイしたいミッションを選んで、マップを好きなように探索することができるようだ。

『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』メディアセッションリポート ディレクターが4人Co-opキャンペーン、ゾンビモードなどを語る【TGS2015】_04
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『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』メディアセッションリポート ディレクターが4人Co-opキャンペーン、ゾンビモードなどを語る【TGS2015】_07

マルチプレイ
 本作のマルチプレイでは、銃などの装備やPerkなどとは別に、試合前にスペシャリストを選択してプレイする。スペシャリストは9人おり、それぞれ固有の専用武器と専用アビリティを使用することが可能だ。試合では武器かアビリティのどちらかひとつを選び、試合中のスコアに応じて使用することができる(試合中にスペシャリストの変更はできない)。アクションでは、“無限スプリント”を軸に、“スラスタージャンプ”(2段ジャンプやホバリング)、“パワースライド”(スライディング)、“ウォールラン”(壁走り)、“スイミング”(水中戦闘)といった要素が追加され、全体的に高機動で流れるように戦えるような設計を指向している。
 さらに、ペイントにも注力しているとJohn氏。60のパータンの装飾を組み合わせてオリジナルのデザインを3面までペイントできるとのことだ。

『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』メディアセッションリポート ディレクターが4人Co-opキャンペーン、ゾンビモードなどを語る【TGS2015】_05

ゾンビモード
 ゾンビマップは”Shadows of Evil”と呼ばれ、舞台は1940年代のシカゴ。不思議な偶然で出会うこととなるキャラクターたちが、広大なゾンビワールドを探索し秘密を紐解いていくものだ。登場するキャラクターのモデルは、ハリウッドで活躍する豪華キャスト陣とのこと。なお登場する武器もその時代に沿ったものとなるようだ。

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 セッション最後には質疑応答の時間が設けられた。以下、抜粋してお届けする。

――本作のストーリーキャンペーンは、マルチエンディングであった『BO2』のどのエンディング後なのか?
 特定のエンディング後ではなく『BO2』の世界で起こったこと、メネンデスの事件を踏まえて変遷を遂げた世界情勢を元にしている。
 
――リリース後、新たなスペシャリストの追加はあるか?
 しばらくは発表されている9人のみとなる。追加される可能性もあるかもしれないが、ゲームバランスを重視していく。

『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』メディアセッションリポート ディレクターが4人Co-opキャンペーン、ゾンビモードなどを語る【TGS2015】_08