来場者も白熱の戦いに一喜一憂
2015年7月30日～8月2日、中国・上海の上海新国際博覧中心にて、アジア屈指の規模を誇るゲームイベントChinaJoy 2015が開催。会期3日目の8月1日には、ソニー・コンピュータエンターテインメントブースにて、“Capcom Pro Tour”のランキングイベントとして、『ウルトラストリートファイターIV』の上海エリア決勝戦が行われた。
前日に上海のソニーショップで行われた予選を勝ち抜いて決勝戦を競うのは、シンガポールのXian（シェン）選手と、地元上海出身のXiaohai（シャオハイ）選手。奇しくも、前日のエキシビジョンマッチがそのまま上海エリアの決勝戦のカードになった。Xian選手は“EVO 2013”のチャンピオンで、昨年行われた『ウルトラストリートファイターIV』の世界一を決める“カプコンカップ ファイナルズ 2014”のファイナリストとしても記憶に新しい。かたやXiaohai選手も、数々の大会で輝かしい実績を誇る選手だ。実力者どうしだけに、激しい戦いになることが予想された。
立会人として登場したのは、『ウルトラストリートファイターIV』のアシスタントプロデューサー、綾野智章氏。綾野氏は登壇するや「ウイナーズファイナルズを勝ち上がってきたXian選手は油断しないようにしてください。Xiaohaiも一生懸命勝ち上がってきたと思うので、がんばってください」と両者にエールを送った。
決勝戦のルールは、3セットを5試合というもの。そう、安定した実力がなければ勝ち抜けないレギュレーションだ。ふたりが選んだキャラクターはXian選手が元で、Xiaohai選手が殺意の波動に目覚めたリュウ。過去の戦績などから判断すると、お互いの得意キャラを選んだと言えるだろう。
さて、肝心の試合であるが、期待通りの激しい内容に。一進一退の攻防が展開された第1試合は、Xian選手がラウンド1を落としたものの、そのあとは怒涛のラッシュで差しきって、2-1の勝利。続く第2試合は、Xiaohai選手が挽回して、2-1で勝利し、タイに。1対1の後のギリギリのやり取りで、Xiaohai選手が戦いを制したときは、地元選手ということで、会場からは大きな歓声が湧き上がった。とはいえ、Xiaohai選手の見せ場があったのは、ある意味でここまで。第3試合、第4試合は“世界一の元使い”という異名を持つXian選手が遺憾なくその実力を発揮し、2-0、2-0と1ラウンドも許さずにアジア一の称号を勝ち取った。
勝ったXian選手は「今日は、プレイステーション4版での大きな試合は今回で2回目になります。触り始めたばかりですが、このバージョンがいちばんいいと思います。勝ててうれしいです」とコメント。一方のXiaohai選手は、「皆さんを失望させてしまって、申し訳ないです」とひと言。やはり、地元での戦いということもあり、相当プレッシャーがかかっていたようだ。
勝利したXian選手には、プレイステーション4がプレゼント。惜しくも敗退したXiaohai選手にもマッドキャッツのコントローラーが送られた。最後に綾野氏は「試合内容も白熱して、ここまでたくさんの方に集まってもらって感謝しています。これからもプレイステーション4版を使って大会を開催していくので、楽しみにしていてください」とコメントし、イベントは終了した。
