発売カウントダウン企画もいよいよ最終回
スパイク・チュンソフトから2015年5月21日に発売予定のプレイステーション4、Xbox One用ソフト『ウィッチャー3 ワイルドハント』。ファミ通.comでは、ソフト発売までの7日間“発売カウントダウン企画”として、怪物退治の専門家“ウィッチャー”のゲラルトとなって緻密な異世界を旅する本作の魅力をほぼ毎日紹介していく。第7回は詳しいゲームシステムとゲラルトの成長要素について。なお、記事の最後には、ローカライズプロデューサーを務める本間覚氏からのコメントも掲載しているのでお見逃しなく。
本作では、物語性の濃いメインクエストやサイドクエスト以外に、“ウィッチャーへの依頼”と呼ばれるクエストが存在する。これは、広大なオープンワールド内で生活する人々からゲラルトへの依頼で、村や街の掲示板でこれらの依頼を品定めし、引き受けることができる。
さらに、プレイヤーが依頼主と交渉して、その報酬額を決めることも可能。怪物退治に支払える報酬は人それぞれ。法外な額を要求すると依頼主を怒らせてしまうかもしれない。
怪物退治の依頼を引き受けた後、どのように怪物を退治するかはプレイヤーの自由だが、被害者や周辺の住人に話を聞き、情報を収集するのが王道。また、第6回で紹介した“ウィッチャーの感覚”を使い、被害の現場を直接調査するのも効果的だ。情報を入手すると、人々を苦しめている怪物の正体が徐々に明らかになっていく。
怪物について事前にきちんと調査すれば、その怪物の弱点や戦闘時の注意点が判明する。これは、ゲラルトがつねに持ち歩いている“怪物図鑑”に記されており、プレイヤーは対象となる怪物との戦いを開始する前に、図鑑の該当するページを実際に読んで、怪物との効率的な戦いかたを考えよう。
みずからの背丈の数倍ある怪物と戦わなければならないこともあるが、事前に準備した道具を使ったり、石弓を使って長距離から攻撃したり、剣術で接近戦を挑んだりと、さまざま方法を駆使して怪物を退治しよう。
怪物退治は必ずしも依頼を受けてないと実行できないわけではない。 ゲラルトが旅の途中に偶然その周辺地域の人々を苦しめている怪物と 遭遇し、先に退治しておくことで、後から村人に報酬を要求することも可能だ。しかし、何の準備もなしに森で凶暴なロイヤル・グリフィンと出会ったら、死を覚悟しなければならないかも……。
怪物を倒したら、首を切り落とすなどの退治した証を手に入れて、依頼主のもとへ戻ろう。大抵の場合、依頼主は約束通りの報酬を支払ってくれるが、なかには依頼内容に記された怪物と、実際に退治しなければならない怪物とが一致せず、金銭的なトラブルが発生することもあるので注意。獲得した報酬は、霊薬や爆薬の素材を購入したり、武器や防具の強化に使ったり、色町にくり出して好きな女性と一夜を過ごすなど、プレイヤーが自由に使おう。
■システム画面を解説
本作には、 主人公の成長や強化に加え、装備や道具の作成といった要素もある。新たに公開された画面の写真と合わせて、本作のシステムを詳しく解説していく。
システム解説1:所持品
所持品の画面では、 所持品の管理のほか、 主人公のゲラルトと愛馬の装備変更が行える。また、特定の装備品に、ルーン石や強化パーツを組み合わせて強化したり、 アイテムを使って劣化した装備を修理することも可能だ。
【装備品スロットの種類】
鋼の武器:怪物以外に使用する鋼の武器用
銀の武器:怪物に使用する銀の武器用
上半身・手・下半身・足:各部位の防具用
遠距離武器・矢:石弓と矢を装備する
消耗品:霊薬や飲食物を装備する
爆薬:錬金術で作った爆薬をセットする
ポケット:そのほかの道具類を装備する
・馬(ローチ)の装備品
所持品の画面では、 愛馬の装備も管理可能。 馬の装備品のスロットは4種類あり、装備の変更に合わせて、馬の外見や能力のほか、主人公も強化できる。
【馬の装備品スロットの種類】
討伐の証:強力な怪物を倒すと手に入る証を装備可能。装備すると、ゲラルトのステータスにボーナスが入る
鞍袋:装備するとゲラルトの所持品の制限重量が増える
鞍:装備すると馬の気力の上限が増え、連続で走れる時間が増加
遮眼帯:敵に遭遇すると上昇する、馬の混乱度の上昇を抑える
システム解説2:キャラクター
キャラクター画面では、アビリティの習得やセットが行える。習得したアビリティは、専用のスロットにセットすることで効果を発揮するぞ。なお、アビリティのスロットの横には、ステータスにボーナスを与える“変異誘発剤”もセット可能。
・アビリティの種類と効果
アビリティは“戦技”、“印”、“錬金術”、“一般”の4種類に分かれる。各カテゴリーで習得できるアビリティは制限されているが、 アビリティの習得度合いに応じてより強力なアビリティが開放されるぞ。
戦技(赤):物理的な戦闘に特化したアビリティ
印(青):呪文を強化するアビリティ
錬金術(緑):薬品類を使いこなすためのアビリティ
一般(黄):戦闘全般に関するアビリティ
・アビリティ&変異誘発剤用スロット
アビリティ用のスロット3つと横にある変異誘発剤用のスロットひとつでツリーを形成(最大4つ)。ツリー内でアビリティと変異誘発剤の色を揃えると、得られるボーナスが大幅に強化される。
システム解説3:製作
武器は鍛冶屋、防具は鎧職人に、設計図と材料を見せて製作してもらう。なお、職人には技術差があり、技術が高い職人ほど、上質な装備が製作できるぞ。
・武器・防具の設計図
持っている設計図を表示。職人や材料などの作成条件を満たしているものは設計図名が緑色、満たしていないものはオレンジ色になる。
・装備製作に必要な材料
選択した装備を製作するために必要な材料。各材料がアイコンで表示される。数字は所持数/必要数で、錬金術と同じく、足りない場合は赤色で表示される。
・装備の性能
選択した装備の性能を表示。現在の装備と比べて、性能が上昇するものは緑色で表示。逆に、性能が下がるものは赤色で表示される。
【ローカライズプロデューサー 本間覚氏のコメント】
――翌日に迫ったソフト発売へ向けてファンへメッセージをお願いします。
『ウィッチャー』シリーズ第一作の『The Witcher』(PC版)の日本語版は発売されていませんが、日本のユーザーがボランティアで制作した日本語化パッチが公式に認められ、日本語で遊べるようになる、という経緯がありました。弊社からもXbox 360向けに『ウィッチャー2』を販売していますが、日本で『ウィッチャー』シリーズを支えてきたのは、間違いなく、原作の小説のファンや、過去作のローカライズに携わってきたような、コアなユーザーの方々だと思います。
『ウィッチャー3 ワイルドハント』における私の仕事は、そういったコアな方々をなるべく失望させることなく、プレイステーション4とXbox Oneという新たな戦場で、より多くの新規ファンを獲得することです。既存のファンの方々には、プラットフォームは問わず、本作をプレイして、日本で盛り上げていただきたいと思っています。そうしてひとりでも多くの人がこの素晴らしいRPGに気が付いて、手を伸ばしていただける機会が増えればいいですね。
【バックナンバー】
第1回:重厚なファンタジー世界
第2回:魔物退治の専門家“ウィッチャー”
第3回:魅力的な登場人物
第4回:境界なく広がるオープンワールド
第5回:さまざまな怪物とのバトル
第6回:ゲラルトのバトルスタイルと能力
ウィッチャー3 ワイルドハント
メーカー | スパイク・チュンソフト |
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対応機種 | PS4プレイステーション4 / XOneXbox One |
発売日 | 2015年5月21日発売予定 |
価格 | 各8200円[税抜](各8856円[税込]) |
ジャンル | アクション・RPG |
備考 | ダウンロード版は各7380円[税抜](各7970円[税込]) 開発:CD PROJEKT RED |