ソフトが好調に推移する中、amiiboでは新展開が続々発表
任天堂は、公式サイトに、2015年3月期第3四半期決算の社長説明を掲載した。先に発表された2015年3月期第3四半期決算短信では、前年同期比減収となるも、営業黒字に復帰したことが大きなトピックとなっていた(詳細はこちら)。今回発表された社長説明では、ニンテンドー3DSとWii U、amiiboなどについて、現状と展望が詳しく説明されている。ゲームファンとしてはワクワクする情報も含まれているので、その内容を紹介していこう。
なお、本稿で紹介している内容や、引用した文章、画像は、すべて任天堂公式サイト内の第3四半期決算説明会 社長説明をもとにしている。詳しい内容については、そちらのページにて確認してほしい。
ニンテンドー3DSは累計普及台数が5000万台を突破
発表によると、ニンテンドー3DSシリーズの累計普及台数が、当期で5041万台に到達。当期は、Newニンテンドー3DS/Newニンテンドー3DS LLを発売した国内において、顕著に勢い付いた一方で、欧米ではハードの販売が伸び悩む結果となったが、これについては「Newニンテンドー3DSの発売が控えており、そしてNewニンテンドー3DSを先行して販売した地域でお客様から高いご評価をいただけたことは、年末に売れるはずの需要を年明け以降にシフトさせてしまったり、他の製品に優先順位が移ってしまう状況を作ってしまいました」(任天堂公式サイト・社長説明より)と分析されている。
ソフトでは、国内で、7月から12月までの6か月間にダブルミリオンを越えたニンテンドー3DS向けソフトが5タイトル登場するなど大きな成果を挙げたとのこと。これは、「第三者機関から高い精度で市場のセルスルーデータが入手できるようになった2000年以降初めてのこと」(任天堂公式サイト・社長説明より)であり、「それ以前のゲーム市場の市場規模を考慮すると、「日本のゲーム市場の歴史上初めてのこと」と申し上げても差し支えないと思います」(任天堂公式サイト・社長説明より)というほどの偉業。現在のニンテンドー3DSがいかに多くの人々に支持されているかがよくわかる。
なお最新の集計では、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』は、全世界での出荷本数が619万本に。『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』は、全世界合計の出荷本数が935万本に達しているという。
Wii UにはGamePadを活用する未発表タイトルが
Wii Uについては、2014年末時点での全世界出荷本数で、『マリオカート8』が477万本、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』が339万本を記録した。ソフトの販売は全世界的に伸長し、「2014年暦年全体の数字になりますが、パッケージ・デジタルを合計した販売数の前年実績に対する比率は、175%になります」(任天堂公式サイト・社長説明より)。
ただし、日本国内においては、年末商戦でのWii Uハードの販売は伸び悩む結果となっている。これについては、ニンテンドー3DSにヒット作が集中したことから、低年齢層の需要がニンテンドー3DSソフトに集まり、そのぶん「Wii Uハードをお買い求めいただく優先度が下がってしまった」(任天堂公式サイト・社長説明より)と分析している。
なお今後のWii Uについては、「未発表タイトルがありますが、この中には、GamePadを積極的に活用するタイトルが多く含まれています」(任天堂公式サイト・社長説明より)とのこと。