前年同期比では大幅な増益に。

 任天堂が、平成27年(2015年)3月期第3四半期決算を発表。あわせて、通期業績予想の修正を発表した。
 当該期間(2014年4月1日~2014年12月31日)の連結業績は、売上高が4,429億円(うち、海外売上高3,232億円、海外売上高比率73.0%)、営業利益が316億円、経常利益が923億円、四半期純利益は595億円。なお、為替相場が前期末に比べ円安となり、為替差益が510億円発生している。

 当第3四半期(平成26年4月~12月)の状況は、ニンテンドー3DSでは、国内で新たに発売したNewニンテンドー3DS及びNewニンテンドー3DSLLが順調に推移したものの、Newニンテンドー3DS及びNewニンテンドー3DSLLの発売がなかった欧米市場におけるハード全体の販売数量が伸びなかったことなどもあり、ハードの販売数量は708万台に(前年同期は1165万台)。ソフトにおいては、『ポケットモンスターオメガルビー・アルファサファイア』が935万本、『大乱闘スマッシュブラザーズforニンテンドー3DS』が619万本の大ヒットを記録したほか、サードパーティーも含めて多数のヒット作が生まれたこともあり、総販売数量は5,304万本となった(前年同期は5,725万本)。

 WiiUでは、全世界で『マリオカート8』が477万本、『大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU』が339万本を販売する大ヒットとなったことなどにより、販売数量はハードが303万台、ソフトが2,059万本となった(前年同期はハードが241万台、ソフトが1,596万本)。

 なお今回、2014年5月7日に公表された連結業績予想について、修正が発表されている。発表文によると、「第3四半期までの販売実績及びその後の状況を踏まえた結果、売上高及び営業利益が当初の想定を下回る見込みとなりました」とのこと。ただし為替差益が見込まれるため、経常利益及び当期純利益は当初の想定を上回る見込みとしている。

【前回発表予想】
売上高:5900億円
営業利益:400億円
経常利益:350億円
当期純利益:200億円

【今回修正予想】
売上高:5500億円
営業利益:200億円
経常利益:500億円
当期純利益:300億円